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読み物
Gourmet
2020.01.06

岡山の牡蠣はなぜおいしいの?人気の秘密やご当地グルメ、おすすめのお店を紹介

この記事を書いた人

全国の牡蠣好きのみなさん、集まれ~!
牡蠣(かき)といえば広島県を思い浮かべる人が大多数でしょうが、「岡山県」が宮城県に次いで全国第3位の収穫量であることを知っている人は、まだ少ないのではないでしょうか。

岡山は、現在、牡蠣が1年で1番おいしいとされる旬真っ盛りの時期を迎えています。これは、もう、食べるしかないでしょう!
岡山県で生産される養殖牡蠣は、他の産地では味わえない魅力にも溢れているので、これまで牡蠣にあまり興味がなかった人も臭みが無く身がプリプリの岡山の絶品牡蠣を食べれば、これまでのイメージが変わるはず。

今回は、岡山県内でも一番の生産高を誇る備前市日吉町(ひなせちょう)の牡蠣や期間限定ご当地グルメ「カキオコ」の話題を中心に、プロの料理人の舌も唸らせると言われている人気上昇中の浅口市寄島町(よりしまちょう)の牡蠣についてもご紹介します。

岡山の牡蠣が人気の理由

豊富な栄養分が詰まった岡山の海育ち!


美しい大自然にあふれた岡山で養殖生産されている牡蠣は、海の環境も素晴らしく、牡蠣にとっての栄養分も海中に豊富に含まれています。
このため、通常であれば、種付けから出荷できるサイズに育つまで数年ほどの期間がかかるところ、わずか1年!で出荷できる一般的なサイズにまで育つんです。
岡山の牡蠣は、大きなサイズが多いことでも知られていますが、こうした理由によるものなんですね。

「1年物」の牡蠣は他では味わえない美味しさ!


前述で説明したように、岡山の牡蠣は、わずか1年で集荷できる十分なサイズにまで成長できるので、「1年物」が出荷されます。
この「1年物」の牡蠣は、まだ若いので、身も白く弾力にも富んでソフト。牡蠣特有の臭みが無く、優しい甘さも味わえます。

このため、牡蠣が苦手だった人でも岡山の牡蠣を食べてみたら、牡蠣のイメージが変わったという人も少なくないそうです。

加熱しても縮まないので身がプリプリ!


他では味わえない美味しさの岡山の「1年物」の牡蠣は、なんと、加熱しても縮まないんです。
岡山の牡蠣の名産地の日生や寄島に行けば、牡蠣の旬の時期には、その日獲りたての新鮮な牡蠣を生でいただけますが、牡蠣といえば、牡蠣鍋、牡蠣飯など、加熱する調理をしていただく人も多いはず。

加熱しても縮まない特徴を持つ岡山の「1年物」の牡蠣は、加熱しても存在感抜群の大きさで、弾力にも富んでプリプリなんです。
そんな素晴らしい岡山の牡蠣、あなただったらどんな料理をして味わいますか。

日生町の名物!期間限定ご当地グルメ「カキオコ」


牡蠣の名産地「日生町」には、こうした岡山の牡蠣の素晴らしい特性を活かした期間限定ご当地グルメがあります。それは、獲りたてで新鮮な地元の1年物の絶品牡蠣が贅沢にも大量に入ったお好み焼き「カキオコ」です。
このご当地グルメの誕生が、小さな漁港町であった日生町を活性化して、町おこしするまでに発展したのです!

漁師飯が発祥のカキオコ


この「カキオコ」、もともとは地元の漁師飯だったものなんだそうです。
収穫した牡蠣の内、売り物にするには形が悪かったり、ちょい傷があるもの、小ぶりなものなどをお好み焼きにも入れて昔から食べていたのが、その起源。

地元の漁師達にはおなじみのこのメニューがB級グルメイベントへ出展されると、全国的に注目を集めることになり、小さな漁港町「日生」の人々も大喜び。

すると、地元自慢の1年物の獲れたての牡蠣を使ったカキオコを楽しめるお店が次々と日生町に誕生! 地元の絶品牡蠣を全国にアピールできる大きな機会の1つにもなっているこうしたカキオコのお店は、現在、20店舗ほどもあります。日生の牡蠣が旬の時期になると、地元の人々だけではなく県外からも大勢の観光客がやってくるので、どのお店も大盛況となっているようです。

日生町の「カキオコ」の特徴


日生町の「カキオコ」は、大阪と広島スタイルのお好み焼きの良いとこどりをした「日生焼き」なのだそうです。
生でも食べられるほどの新鮮なプリプリの牡蠣が水分をしっかり含んでいるので、生地は水分が抑えめとなっており、てんこ盛り状態でボリューミーな細切りの千切りキャベツは広島スタイルで、生地とこの細切りキャベツを混ぜ合わせるとことは大阪スタイルとなっており、生地の上にはメインといえる程のたっぷりの量の牡蠣がのっています。

お好み焼きのどこを切っても、海のミネラルと弾力に富んだジューシーでプリプリの牡蠣が出てくる牡蠣三昧できるお好み焼き!
特に、牡蠣好きさんは、至福の時を味わえるはず。

お店によって、焼き方、ソース、牡蠣の個数、値段など様々。多いところだと20粒も入っているというお店もあり、別料金で牡蠣増量できるお店もたくさんあります。

「カキオコ」は旬の時期に限る!


日生町にあるカキオコを味わえるお店では、1年中営業しているお店はほんの一部で、それ以外は、地元の牡蠣が旬の時のみ期間限定で営業しています。

これは、それだけ最高の地元の牡蠣にこだわりを持っており、生でも食べられる新鮮でおいいしい牡蠣が使われている証拠! 1年中営業しているカキオコ店でも地元の牡蠣を1年中使ってはいますが、旬の時期以外には冷凍ものを使用しているそうです。

大粒が揃う1番の旬の時期は12月末から2月頃!

日生の牡蠣の旬の時期は、10月末から4月上旬くらいまでと言われています。
中でも身が大きくなり、大粒が揃う1番の旬の時期は、12月末から2月頃だそうです。この時期は、カキオコにも最高の大粒揃いの牡蠣が入るので、やはり、日生のご当地グルメ「カキオコ」を食べるなら、1番の旬の時期がおすすめ!

日生町でカキオコを食べるならココ!


日生町を訪れるとカキオコを楽しめるお店が集中しているエリアがあり、毎年、「カキオコマップ」というものも備前市の観光局から発行されているようです。カキオコはお店によって様々な特徴があるので、このマップ片手にカキオコの食べ歩きをするのもおすすめです。

1番の旬の時期ともなれば、大行列ができるお店ばかりなので、お昼時や休日などの混雑時間を除いて、できるだけ早い時間帯に行くのがいいですよ。閉店時間までに完売してしまう人気店もあるので!

また、日生にあるカキオコのお店のほとんどは女性によって切り盛りされていて、鉄板の上で次々とダイナミックにカキオコや牡蠣料理を調理してくれるのですが、威勢が良い女性のことを日生では「おねえさん」と年齢にかかわらず呼ぶ文化があります!!
間違えても「おばちゃん」とか「おばさん」などと呼ばないようにしてくださいね!

カキオコ発祥のお店「ほり お好み焼」


1962(昭和37)年創業の老舗店「ほり お好み焼」は、常連さんやリピーターも多い、地元でも絶大な人気を誇るカキオコ発祥のお店。カキオコ初体験の人には特に外せないお店の1つでしょう。人気カキオコ店が集中している「カキオコストリート」のメイン通りから1本それた日生商店街の中に位置しています。

生地は薄目で、大きな牡蠣がメインとなっているお好み焼き。
特製ソースとの相性も抜群!
「牡蠣増量」と「牡蠣倍増」の2種類の牡蠣の増量オプションも用意されています。

住所:岡山県備前市日生町日生886-5
営業時間:10:30~16:00
定休日:水曜日
アクセス:JR日生駅から徒歩で13分ほど
駐車場:あり

グルメなカキオコ!「タマちゃん」


日生にあるカキオコ店の中でもトップの人気を誇る「タマちゃん」。
ここのカキオコは、なんと、オリーブオイルを挽いて焼かれているのでヘルシーでグルメな人にも大人気。お好み焼きの生地も絶品で、外はサクッ、中はフワ~っとした絶妙な食感で女性客にも大好評。

また、半分はアンデス産のこだわりの岩塩、半分は特製ソースで味わえる、1枚で2度おいしい楽しみ方ができるのもこのお店ならでは!

通常でも110gほどものたっぷりの牡蠣が入っていますが、この倍以上の250gにも増量された「カキオコの丞(じょう)」が特におすすめ。
この他にも、カキオコとセットで注文する人が多い、殻ごと牡蠣が入った自家製のお味噌で作る牡蠣のお味噌汁も定番人気メニューとなっています。

住所:岡山県備前市日生町寒河1118
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜日
アクセス:JR赤穂線の寒河駅から徒歩で2分ほど
駐車場:25台分の無料駐車場あり

ボリューム満点!「浜屋 みっちゃん」


休日やお昼時などは長蛇の列ができる人気ぶりの「浜屋 みっちゃん」。
このお店のカキオコは、「でーん!」と、非常にボリューミーなカキオコが目の前に登場することでも有名なお店。一般的な日生のカキオコのサイズと比較しても1.5倍から2倍!ほどもある大きさなんです。

女性などは全部食べ切れない人も少なくないようですが、残してもお持ち帰りできるのでご安心を!
お腹をペコペコに減らして訪れることをおすすめします。

住所:岡山県備前市日生町日生859
営業時間:10:00~20:00
定休日:11月から3月までは年中無休
アクセス:JR日生駅から徒歩で10分ほど
駐車場:3台分の提携駐車場あり

「ひなせかき祭」も見逃せない!

日生の牡蠣の1番の旬の期間にある2月には、毎年恒例の「ひなせかき祭」も開催されます。

会場では、日生の牡蠣の美味しさを存分に味わえる牡蠣グルメが勢ぞろい。
生で味わえる日生の新鮮な牡蠣やグルメ人にもおすすめの若い牡蠣をはじめ、焼き牡蠣、日生のカキオコ、牡蠣飯、牡蠣汁、牡蠣フライなどが、お手頃な価格で味わえます。

また、買ったばかりの新鮮な牡蠣をその場で焼いて味わえるバーべーキューコーナーも用意されているので、家族連れや観光客などにも大人気。

「ひなせかき祭」は、来年、2020年の2月も以下の日程で開催予定です。

「ひなせかき祭」の基本情報

開催日:2020年2月23日(日)
開催時間:8:00~14:00
住所:岡山県備前市日生町日生801-8
開催場所:日生町漁業協同組合「五味の市」周辺広場
「ひなせかき祭」WEBは、コチラ

プロの料理人の舌も唸らせる「寄島の牡蠣」


岡山県では、日生の牡蠣の知名度は「カキオコ」で一気に上がったのですが、最近、人気上昇中となっている注目の牡蠣がこちら。
プロの料理人も唸らせると言われている濃厚でクリーミーな味わいが自慢の「寄島の牡蠣」。

浅口市寄島沖は、瀬戸内海ならではの潮位の干満差が大きいスポット。このため、プランクトンが多く発生します。これを最大限に利用して、この海域で牡蠣の養殖をしているので、自然の恵みにより栄養満点の環境で牡蠣は生育し、日生町と同様に1年で出荷できるサイズになります。

1年で出荷できる若い牡蠣であることと、こうした自然の恵みによって、濃厚でクリーミーな絶品の牡蠣が誕生したとのことです。牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれていますが、正に、そんな魅力にも満ち溢れており、他の産地では味わえない美味しさが、食通などの人々も惹きつけています。

寄島の牡蠣の旬の時期は日生と変わりませんが、1番のおいしい時期は、新年を過ぎた頃から本番!と言われています。

完売すれば終了!地元で大人気の「寄島かきまつり」

寄島の牡蠣の1番の旬の時期の期間にある毎年2月には、第1日曜日に「寄島かきまつり」が開催されています。

会場では、大サイズや小サイズの水揚げされたばかりの新鮮な寄島の殻付き牡蠣の5kg入りや、同じく大サイズと小サイズの寄島の牡蠣のむき身の500g入りなどが、このお祭りならではのお得な価格で販売されます。

開催時間は、午前9時から殻付きの牡蠣が完売するまで!というステキなゆるさもご当地ならでは。
毎年、大盛況のこのお祭り。早い時にはわずか1時間半で終了となってしまった年もあったそうです。
これはもう、開始時間に行くしかないですね!


この牡蠣の販売以外にも、無料で試食ができる焼き牡蠣のふるまいも行われており、気前の良さと絶品な味に感動します。
牡蠣にあまり興味が無かった人も、寄島の牡蠣も是非、食べてみてくださいね!
今まで食べたことがない美味しさで、きっと、牡蠣好きさんに仲間入りするはず。

カニ汁や岡山県笠岡市のご当地グルメの笠岡ラーメンなどといった牡蠣以外のグルメを味わえる出店も多くあるので、牡蠣が苦手な人もたっぷり楽しめるお祭りですよ。

詳細は公式サイトでご確認ください。

書いた人

猫と旅が大好きな、音楽家、創作家、渡り鳥、遊牧民。7年前、ノラの子猫に出会い、人生初、猫のいる生活がスタート。以来、自分の人生価値観が大きく変わる。愛猫を連れ、車旅を楽しむも、天才的な方向音痴っぷりを毎度発揮。愛猫のテレパシーと自分の直感だけを頼りに今日も前へ進む。