Lifestyle

2023.08.14

世にも珍しいつぶあん仕立て「岬屋」の水羊羹【ひんやり! つるん! 水ようかんの名店】

シリーズ「ひんやり! つるん! 水ようかんの名店」でご紹介する東西7軒は、手づくりの生菓子を中心に商いをしている店。今回は「岬屋(みさきや)」をご紹介します。

シリーズ一覧はこちら

世にも珍しい、つぶあん仕立ての絶品水ようかん
岬屋の「水羊羹(つぶあん、こしあん)」

「小倉って書いてある水ようかんは、たいていのものがこしあんに別炊きの小豆の粒を入れているの。うちは生菓子に使うつぶあんからつくります。大福に入っているような〝つぶしあん〟でもない。口どけが全然違うからね」と自作の「つぶあん仕立ての水羊羹」を語る3代目・渡辺好樹(よしき)さん。ふっくら炊き上がった小豆に、ほんの少しつぶれたものも混じった「岬屋」独自のつぶあん。理想は「舌の上で粒を転がすように楽しめる」ことで、それが寒天と合わさると口の中でほろりとくずれ、粒が強調されて至福の味わいが広がります。「といっても、つぶあんだけを寒天に煮溶かしても、こうはならないんだよ」とご主人。実はつぶあんをこしあんでのばすことにより、なめらかな水ようかんができるとか。今から約30年前に当代がレシピを確立したそうで、手間を手間とも思わずにつくり続けて今に至ります。対するこしあんは、コシの強い寒天の食感が楽しめる王道の味。あんの個性が違うのに、同じ口どけに仕上がるのもさすがの技です。

京都の名店「川端道喜(かわばたどうき) 」の流れを汲む、赤坂「ちまきや」で初代が修業し、昭和8(1933)年に開業。5月下旬から小豆の水ようかんを販売。そこから腰を据えて白小豆の準備に入り、6月からは希少な備中(びっちゅう)白小豆が楽しめる「白小豆の水羊羹」も店頭にお目見えします。

ケースの表面まで詰まっているのでずっしり重い

1本各3,240円(税込)。消費期限は6日(要冷蔵)。③日前までに予約を。5月中旬から9月第2週ぐらいまでの販売(8月後半~9月初頭は休み)。「白小豆の水羊羹(つぶあん、こしあん)」は6月から販売。

茶席用の菓子あつらえが基本の店なので、切り方の見本はひと切れが小さめ。縦に包丁を入れて横に5等分すると、美しいバランスに。

店舗情報

岬屋 みさきや
住所:東京都渋谷区富ヶ谷2-17-7
電話:03-3467-8468 
営業時間:10時~16時 日曜・月曜休(8月後半と年始は休み)
●お取り寄せができます。電話にてお問い合わせを。

撮影/石井宏明 構成/藤田 優、後藤淳美(本誌)本記事は雑誌『和樂(2021年8・9月号)』の転載です。

『和樂』8,9月号発売中!


2023年『和樂』8,9月号大特集は、国宝&国宝級の日本美117をど~ん!と集めた「国宝めぐり旅」。
もうひとつの大特集は、天才浮世絵師・鈴木春信「超絶かわいい♥美人画」の系譜。
何年たってもそばに置いておきたい、読み応え抜群の一冊です!

特別付録は……なんと、鈴木春信の名画『清水の舞台から飛び降りる娘』スクエアトートバッグ!

ご購入、試し読みはこちらからどうぞ。

Share

和樂web編集部

おすすめの記事

朝顔を最も美しく見せるには? 茶の湯の心を今に伝える、千利休エピソード集1

和樂web編集部

モデル・SHIHO、瞑想から禅の世界へ。行動が心を変えていく「禅ライフ」

SHIHO

季節を味わう風流、鍵善良房の「甘露竹」【ひんやり! つるん! 水ようかんの名店】

和樂web編集部

坂東玉三郎連載「私の日課 My routine」第二回「日々、お茶を一服」

連載 新居 典子

人気記事ランキング

最新号紹介

※和樂本誌ならびに和樂webに関するお問い合わせはこちら
※小学館が雑誌『和樂』およびWEBサイト『和樂web』にて運営しているInstagramの公式アカウントは「@warakumagazine」のみになります。
和樂webのロゴや名称、公式アカウントの投稿を無断使用しプレゼント企画などを行っている類似アカウントがございますが、弊社とは一切関係ないのでご注意ください。
類似アカウントから不審なDM(プレゼント当選告知)などを受け取った際は、記載されたURLにはアクセスせずDM自体を削除していただくようお願いいたします。
また被害防止のため、同アカウントのブロックをお願いいたします。

関連メディア