「こんなにたくさん外国人が来るなら、日本全国の観光地を紹介する写真集出したら売れるんじゃね?」
1900(明治33)年、そう考えた一人の人物によって出版された本があります。
瀬川光行編纂『日本之名勝』(史伝編纂所刊)。
序文には、
「そういえば、これまで日本の観光名所の写真を集めたものってなかったし、海外の人にきれいな日本の様子を見てもらいたいなと思って、いい感じの写真約700枚を集めて、英語も添えて刊行してみたよ☆」
というなんとも素晴らしい企画意図を述べてくれています。
今回は国立国会図書館デジタルコレクションに所蔵されているこの『日本之名勝』から日本各地の古写真をご紹介します。
(膨大すぎるので、なるべく人が写っているものを選んでみました)
京都
奈良
大阪
東京
三重(伊勢)
静岡
愛知
おまけ
実はまだまだある
この写真集、日本全国を網羅しているので、とてもじゃありませんがここではご紹介しきれませんでした。
東北編、関西編、九州編などいずれぜひご紹介したいと思います。
とはいえ、どなたでもフリーでご覧になれますので(こちらからどうぞ)、「今とぜんぜん違うじゃん!」とか「変わらないねー」などとお楽しみいただければと思います。
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