時代劇でもおなじみの印籠(いんろう)! 表面に漆を塗り、蒔絵(まきえ)・螺鈿(らでん)・堆朱(ついしゅ)などの様々な細工を施してある印籠はまさに芸術品!パブリックドメインからそんな印籠を集めてみました!
そもそも印籠って何?
印籠とは男性用装身具の一種で、一般的には三段~五段を重ね合わせた小型の容器のフォルムです。両側に紐を通して蓋などを調整する緒締(おじめ)で留め、紐の先端には根付(ねつけ)が。その根付を帯に挟んで腰に下げて使いました。
初めは印判や印肉を収めて携帯するものであったところから、この名がついたそうです。室町時代ごろからは薬を入れるようになり、さらに江戸時代では中身は入れずに、単なるアクセサリーとして用いられることもあったとか!
かっこよすぎる!! 6つの印籠コレクション
編集部がセレクトした、6つの印籠をご紹介します!
絵だけじゃない!
絵だけじゃなく文字も書かれていますね! これは三猿の起源になった「七猿歌」という平安時代の歌が添えられています!
超緻密!
青い部分は細かい青貝で埋められています! すごく綺麗!
白もおしゃれ!
こちらは象牙を使った作品! 根付のうさぎがすごく可愛いですね!
形も色々
宝珠型などと呼ばれる変形印籠! こちらも素敵ですね!
えっ、何段あるの!?
1,2,3・・・・7段もある印籠です! 馬がすべて違う動きをしているのも見どころ!
インパクト大!
か、亀!! まるで本物ですね!
参考文献:『骨董をたのしむ 4 印籠と根付 別冊太陽』監修 関戸健吾 平凡社 1995、デジタル大辞泉、日本大百科全書(ニッポニカ)