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2017.06.04

個性豊かな魅力溢れる美人画を堪能!「美人画の系譜」展がMOA美術館で開催

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美人画の優品が並ぶ艶やかな展覧会

愛する男が江戸を去る前、きっと、自分に会いにくる――。密やかな期待に身を震わせる遊女の姿を描いた『三千歳』には、なんとも艶やかな雰囲気が漂います。
P8_MOA1伊東深水 『三千歳』 1950〜51年 MOA美術館蔵

肉筆美人画の名手、勝川春章の最も脂ののった時期の作品『婦女風俗十二ヶ月図』では、月々の季節感を背景に、生き生きと日常を過ごす美女たちが描かれています。ほかにも、上村松園ら、江戸から近代までの美人画の名品を約50点展示。
スクリーンショット 2017-06-01 16.17.37勝川春章 重要文化財 『婦女風俗十二ヶ月図のうち 七月 七夕図』 江戸時代十八世紀 MOA美術館蔵

精緻な描写と色彩からは当時の装いの流行も見てとれ、繊細な着物の柄や色合わせに感心しつつ観賞するのも楽しい。

美人画の系譜
江戸から近代まで 春章・歌麿・深水・松園を中心に

会期/2017年6月9日(金)〜2017年7月18日(日)
会場/MOA美術館
住所/静岡県熱海市桃山町26-2 地図
開館時間/9時半~16時半※入館は閉館の30分前まで。
休館日/木曜日、年末年始