2018年10月5日(金)〜2019年2月3日(日)まで、上野の森美術館で「フェルメール展」が開催されます。世界で35点しか現存しないといわれているフェルメール作品。なんと8点もの来日は国内最多で、大きな話題を集めています。2018年7月24日(火)、東京国際フォーラムで行われた記者発表会では、先行発表されていた4作品に加え、残りの4点が明らかに。展覧会のナビゲータと音声ガイドを務める石原さとみさんが、追加作品の内容を発表しました。
※2018年9月10日に追加出展が発表され、来日作品は全9点になりました。詳しくはこちらから
日本初公開の「赤い帽子の娘」も
追加作品を発表する石原さとみさん
17世紀オランダで、人々に親しまれていた手紙。フェルメールも手紙がテーマの作品を6点描きました。そのうちの1点、「手紙を書く女」が来日します。
日本初公開の「赤い帽子の女」は、タイトルの通り赤い帽子が印象的な作品。顔の右半分から首にかけての光の描写が、フェルメール作品では珍しく不自然なところにご注目を。
「リュートを調弦する女」に登場する女性は、曇りガラスを見ているのか、それとも何かに思いふけっているのか…その視線の先にあるものに、想像力をかき立てられる作品です。
高級な黄色の毛皮をまとった女性が描かれている「真珠の首飾りの女」。フェルメール作品は、絵の中に絵があったり地図があったり、背景に何かが描かれているのが特徴です。しかしこの作品は、背景が真っ白な壁。女性を際立たせるための構図が見どころです。
奇跡の「フェルメール・ルーム」
以上4点に加え、すでに発表されていた「マルタとマリアの家のキリスト」「牛乳を注ぐ女」「手紙を書く婦人と召使い」「ワイングラス」が来日。「フェルメール展」では、これらすべての作品が、ひとつの部屋に集結します。その名も「フェルメール・ルーム」。作者であるフェルメールも目にしたことがない、奇跡の光景が上野の森美術館の展示室に広がります。
美術展では珍しい「日時指定入場制」
2008年に東京で開催された「フェルメール展~光の天才画家とデルフトの巨匠たち~」は、来場者数93万人。今回の展覧会も大変な混雑が予想されます。上野の森美術館では、待ち時間緩和の目的で「日時指定入場制」を採用。入場後は閉館まで時間制限がないので、ゆっくりとフェルメール作品を鑑賞できます。2018年10月分の日時指定券は、2018年7月25日10時から販売開始。申し込み方法は、公式サイトをご確認ください。
「フェルメール展」
会期 2018年10月5日〜2019年2月3日
会場 上野の森美術館
公式サイト
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