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2023.03.29

永遠の光を放つ名作「土門拳の古寺巡礼」展 開催中!力強く個性的な“日本の美”を堪能

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建築の細部や仏像の手や足・口などをクローズアップで捉える独自のスタイルを貫いた、日本写真史に燦然と輝く巨匠・土門拳(どもん けん)。
ライフワークとなった『古寺巡礼』第一集の刊行から60年目を迎える今年2023年、東京で展覧会が開催されます。

カラーの代表作と、土門を魅了した室生寺の釈迦如来坐像をはじめ、重量感のある平安初期の木彫仏を中心にモノクロームの仏像写真と、合わせて約120点を展示。土門が対象の本質に迫った、力強く個性的な「日本の美」をご覧ください。

アイキャッチ画像写真提供:土門拳記念館

土門 拳 どもん・けん(1909-1990)

写真提供:土門拳記念館

1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、脳血栓で倒れる1979年までの足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など、不朽の名作を数多く残す。1939年、室生寺を訪れて以来、戦中も全国を巡り仏像を撮影。1960年、脳出血で倒れて35ミリカメラの操作が困難となり、大型カメラで『古寺巡礼』(全5集)の撮影に取り組んだ。

展示内容

写真作品:約120点(カラー/モノクローム)
その他関連資料・映像を展示。

臼杵石仏群 古園大日如来坐像左半面相

室生寺金堂 十二神将立像(左から巳神、未神、申神、辰神)

室生寺弥勒堂 釈迦如来坐像左半面相

浄瑠璃寺本堂 吉祥天立像面相

唐招提寺金堂 千手観音立像左脇千手詳細

薬師寺三重塔全景

「土門拳の古寺巡礼」 開催概要

展覧会名:土門拳の古寺巡礼
会期:2023年3月18日(土)~5月14日(日)
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室 (恵比寿ガーデンプレイス内)
開館時間:10時-18時(木・金曜日は20時まで) ※入館は閉館時間の30分前まで
休館日:毎週月曜日(ただし、5/1は開館)
主催:クレヴィス
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協力:公益財団法人さかた文化財団 土門拳記念館
料金:一般 1,100(880)円 / 学生・65歳以上 900(720)円 / 中高生 700(560)円
※( )は当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引料金。各種割引の詳細は東京都写真美術館ホームページのご利用案内をご参照ください。
※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。
※各種割引の併用はできません。
※本展はオンラインによる日時指定予約を推奨いたします。
※事業は諸般の事情により変更することがございます。
※会場混雑時にはご入場をお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください

【関連イベント】

記念講演会 土門の撮影助手・藤森武が語る「土門拳と古寺巡礼」

2023年4月15日(土)14:00~15:30 [開場13:30]
講師:藤森武氏(写真家/土門拳記念館 理事)
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:各回180名
料金:無料。ただし入場時に「土門拳の古寺巡礼」展の半券の提示必須。
※当日10時より1階総合受付にて整理券を配布します。番号順入場、自由席。

特別対談 内弟子が語る「古寺巡礼」

2023年5月6日(土)14:00~15:30 [開場13:30]
講師:藤森武氏(写真家/土門拳記念館 理事)×堤勝雄氏(写真家/土門拳記念館 理事)
モデレーター:田中耕太郎氏(土門拳記念館 学芸員)
会場:東京都写真美術館1階ホール
定員:各回180名
料金:無料。ただし入場時に「土門拳の古寺巡礼」展の半券の提示必須。
※当日10時より1階総合受付にて整理券を配布します。番号順入場、自由席。
諸般の事情により内容を変更する場合があります。あらかじめご了承ください。

最新情報は公式サイトにてご確認ください。
東京都写真美術館ホームページ www.topmuseum.jp