7.三の丸尚蔵館(東京)
皇居の中にある、天皇家から国庫に下賜された宝物コレクション約6000点を管理する宮内庁直轄の美術館です。文化財保護法の適用範囲外となっているため、国宝や重要文化財指定を受けていませんが、元々皇室御物だった屈指の美術品なので、展示されている作品は、事実上どれも国宝級の文化財だらけなのです。教科書で有名な狩野永徳「唐獅子図屏風」や、伊藤若冲の代表作「動植綵絵」など、日本美術の粋を集めた名品が揃っています。展示を観終わった後、広大な皇居敷地内を散歩するのも楽しいですね。入場無料なのも嬉しいところです。
8.細見美術館(京都)
京都で博物館・美術館が集まる岡崎公園付近のミュージアムの中で日本美術ファンに一番のオススメしたいのが、細見美術館です。同館は、日本美術コレクターだった細見古香庵をはじめ、細見家三代にわたって収集されたコレクションを基礎として1998年に開館しました。企画展の切り口がいつも斬新で、しばしば遠方からわざわざ細見美術館の展示を観るためだけに遠征するコアな日本美術ファンもよく見かけます。1Fの入り口から入り、地下へと降りていく珍しい展示経路。観終わった出口すぐのところにある、おしゃれなカフェレストラン「CAFÉ CUBE」もおすすめです。
公式サイト
※施設メンテナンス工事のため、2018年12月10日~2019年3月8日まで休館
9.足立美術館(島根)
フランスの旅行ガイドブック「ミシュラングリーンガイドジャポン」で三ツ星を獲得するなど、今や世界中から注目されるようになった美術館です。世界屈指の日本式庭園を目当てに、日本人・外国人を問わず、毎日団体ツアーバスで訪れる観光客で賑わう異色の美術館。しかし日本美術ファンに是非注目してほしいのは、同館所蔵の豊富な日本美術コレクションです。特に、横山大観をはじめとする院展系の近現代作家の大コレクションは必見。また、陶芸でも河井寛次郎や北大路魯山人など著名な作家の作品を多く所蔵します。レンタカーで行く方は、日本一急なスロープを味わえるラーメン構造の巨大な橋「江島大橋」の通称:ベタ踏み坂を合わせて体験してみるのもいいですね!