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2021.05.08

漢字クイズ!「霙・霰・雹」読める?どれも天気と関係あるものです!

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寒くて縮こまってしまう冬が終わり、草木も虫も動き始める春は、とても気持ちがいいものです(杉などの花粉が元気なのには閉口してしまいますが)。

わたしも鼻水くしゃみがとまりません。

しかし、「三寒四温」「花冷え」というように、意外と寒い日もあるのが春。体調には充分気を付けたいですね。

さて、そんなわけでお天気に関する漢字クイズです! ちょっとこじつけっぽいでしょうか……。

「霙・霰・雹」。

それぞれ、なんと読むでしょう?

う〜〜〜んひとつしかわからない。

答えは……

ではさっそく見ていきましょう。

「霙」は「みぞれ」

溶けかかった雪や、雨と雪が混じって降るものです。地上の気温が0℃より少し高いときに見られることがあり、雨から雪へ、あるいは雪から雨へと変わる途中として降ることが多いといいます。

東京でもけっこう見ますが、今年の冬は少なかったかも?

ちなみに、かき氷に蜜をかけた「みぞれ」や、大根おろしを混ぜた「みぞれ和え」、溶け切らない麹の粒が混じっている奈良のみりん「みぞれ酒」など、おいしいイメージもある単語です(私だけ?)

「霰」は「あられ」

あられは、雪の一種。雲の中など空中で雪に水滴がついて小さな粒になったもので、雪の結晶に細かな氷粒がついてできる白色不透明の「雪あられ」と、雪あられの外側に氷の層ができた透明か不透明の「氷あられ」の2種類があります。

あられも、せんべいなどおいしいイメージを喚起させられる単語です(ですよね?)。

ぽりぽり食べるやつ、想像しちゃいますね。

「雹」は「ひょう」

ひょう、といっても、ネコ科の猛獣ではありません。

シャーーーッ(ネコ)!!

でも、こちらの「ひょう」も、かなり危険。

実はこれ、先ほどの氷あられの兄弟のようなもの。気象用語では、直径5ミリ未満を「氷あられ」、5ミリ以上を「ひょう」として扱っています。

日本では晩春か初夏の午後などに降ることが多いとされ、ぶつかると農作物や建物・車、ときに人間や動物に大きな被害を与えることもある、注意の必要な現象なのです。

アイキャッチ画像:鳥居清長『四季八景 晩冬暮雪』メトロポリタン美術館より

参考文献
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館
・『世界大百科事典』平凡社
・『デジタル大辞泉』小学館
・『日本国語大辞典』小学館

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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我の名は、ミステリアス鳩仮面である。1988年4月生まれ、埼玉出身。叔父は鳩界で一世を風靡したピジョン・ザ・グレート。憧れの存在はイトーヨーカドーの鳩。