Culture
2021.11.03

甘藷先生とは?甘藷の意味や読み方も紹介

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昭和時代には、きれいに掃き集めて山にしたものを各家庭で燃やす光景がよく見られました。最近は様々な問題から禁止されているところが多いのですが、この落ち葉の山の中に高い頻度で埋まっていたのが、「甘藷」。

やりました、やりました!「たき火」。童謡もよく歌ってたな~。埋まっていた甘藷って?何だろう?

ここでクイズ!
この「甘藷」とは、何と読む、どんなものでしょうか?

答えは「かんしょ」!

答えは、「かんしょ」。さつまいものことです。
「藷」とは芋を指し、甘い芋だから、「甘藷」と呼ばれるようです。

さつまいもを、甘藷って言うんですね~!何だか高級な和菓子みたいです♡

さつまいもは「唐いも(からいも・とういも)」「琉球いも」とも呼ばれ、いずれも日本に伝来した経路の国名・地名を表しています。「蕃藷(ばんしょ)」「朱藷(しゅしょ)」「赤芋(あかいも)」などの別名もあります。

中南米原産と見られるさつまいもは、16世紀末~17世紀初頭にかけて日本にもたらされました。中国から複数ルートで国内に入ってきたのですが、琉球の宮古島・琉球全島・薩摩の順に伝わったとされています。

「甘藷先生」って誰?

「甘藷先生」という、ちょっと変わったあだ名を付けられた人がいました。

甘藷先生って、カワイイ!!

それは、青木昆陽(あおき こんよう)。徳川幕府8代将軍・吉宗の時代(1716~1745年)に、救荒作物としてのさつまいもの力を重視して栽培方法を研究した蘭学者(らんがくしゃ・オランダ語で西洋の学問や文化を研究する人)です。

食べ物が不足して困っている時に、さつまいもの栽培で救ったんですね!感謝と親しみから生まれたあだ名だったのかも。

ちなみに、江戸町奉行の大岡忠相(おおおか ただすけ)も小石川薬園・養生所(現・小石川植物園)で甘藷の試作を行わせて、その成果を江戸の近くの代官たちに伝えたのだそう。
これがきっかけとなって、関東では上総(千葉県)・下総(茨城県)を中心に甘藷栽培が盛んになっていったといい、現在でもこの2県はさつまいも生産量ランキングの上位常連となっています。

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参考文献:
・『デジタル大辞泉』小学館
・『日本国語大辞典』小学館
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館
・『国史大辞典』吉川弘文館
・『新選漢和辞典 Web版』小学館

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人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。