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2022.01.11

新屋島水族館が好きすぎて、小1からスタッフとして活躍!今大注目の12歳「たっくん」突撃インタビュー【香川】

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ここはさぬきうどんと、マナやんで知られる香川県高松市。かつて源氏と平家が激しい戦いを繰り広げた源平古戦場を臨む標高300mの屋島頂上に「新屋島水族館」があります。1969年に「屋島山上水族館」としてオープンし、一時閉館となりものの存続の声が挙がりリニューアルオープンしました。屋島山頂の日本一高い場所にあり、動物たちとの距離が近いアットホームな水族館として県内外から多くの人が訪れます・・・・・・。
このくだりもすっかりおなじみになってまいりました(もうエエ??)。

古典の冒頭文みたいに覚えましょう。テストに出ます!

またマナやんか(マナやんごめん)・・・・・・と思ったそこのアナタ。チッチッチ!
遂に我々取材班(1名)はクセスゴキャラの名前をほしいままにしているマナやんや、世直し侍も恐れる新屋島水族館の最終兵器でありラスボスの「たっくん」を紹介する時が来たようだ・・・。
認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを(誰だよ)。

「世直し侍もマナやんも誰だよ」と思った方。記事末尾にリンク貼るので後ほどご覧ください!

我々取材班(1名)は「この戦いが最後になるかも知れない・・・」と意を決し、現地に向かった(もうええって!)。

噂の新屋島水族館の「たっくん」に和樂webが独占インタビュー!


新屋島水族館に到着すると入り口にスタッフユニフォームを着た男の子が立っています。
「こんにちは!和樂webさん、いつもお世話になっております。たっくんです!」
爽やかかつ礼儀正しい。こんな礼儀正しい少年を久々に見ましたよ。え?でも水族館のスタッフのユニフォームを着ている・・・・・・でもどう見てもまだ中学生くらい。え?どゆこと?
中学生の水族館職員????えええええ~~~!!
もう疑問だらけの取材班(1名)は早速インタビュー取材を敢行することにしました!

「たっくん」こと後藤匠人くん

ここでたっくんのプロフィールをご紹介しておきましょう。

たっくんプロフィール
後藤匠人(ごとうたくと)くん
年齢:12歳・中学1年生
趣味:新屋島水族館のグッズ収集
好きな動物:アシカ

―― たっくんこんにちは
たっくん:こんにちは!いつも和樂webさんにはお世話になっています!
―― 今のように新屋島水族館のボランティアスタッフになったのはいつ頃から?
たっくん:小学校1年生からです。

―― ええええ!小学校1年生。それはすごい。最初に水族館に来たのは?
たっくん:初めて連れてきてもらったのは僕が2歳の時です。
―― その時のことを覚えてるらしいですね。
たっくん:覚えています。アシカショーを見たこととか・・・・・・。
―― それからはどのぐらいのペースで通っていたの?
たっくん:お母さんによると、僕は小さい頃はうろちょろしてすぐに姿が見えなくなる子だったらしいです。でも水族館にいるときだけは1~2時間でも楽しそうにしていたらしく、その様子を見ていた母が、月に1~2回は連れてきてくれていました。

初めて屋島水族館に来たころのたっくん2歳(写真提供:たっくんのお母様)

―― でも2、3歳というと特撮戦隊モノやアニメのヒーローに夢中になる子もいますよね?
たっくん:それが一切興味を示さなかったらしく(笑)。家でも水族館の動画を見たり、魚の図鑑をみたりしていました。
―― それはすごいですね。ゲームとかも?
たっくん:ゲームも一切興味なくって。未だに(笑)。アニメは見たりもしますけど。知ってます??「キテレツ大百科」というアニメです。
―― そのチョイスもクセがスゴイ。ボランティアスタッフになったきっかけを教えてくださ・・・・・・アアアアア!キターーーーーーー!

マナやん:何やってるマナか?オイラを差し置いて和樂webのインタビューとか何のつもりマナ!まさか和樂webはマナやん推しからたっくんへ乗り換えようとしているマナか!

キャベツがトレードマークのゆるキャラ、マナやん登場です!!

―― 違いますよ~。仕方ないからここからはマナやんをオブザーバーにお迎えしてたっくんのお話を伺っていきます。たっくんがスタッフの一員として活動することになったきっかけを教えてください。
マナやん:イルカライブで「博士と助手」という演目があるマナ。その時に客席に博士と同じカツラをかぶった小さい子がいて、出演者のセリフをずっとしゃべっていたマナ。お客さんもザワザワしはじめて出演者そっちのけでたっくんに注目が集まっていたマナ。しょっちゅう水族館に来てくれていたことは知っていたマナが、たっくんが小学校1年生の時に、子どもが主役のイルカライブをやることになって参加してもらったことがきっかけマナ。

―― それからスタッフとして参加することになったんですね。
たっくん:本当にすごく嬉しかったことを覚えています。
―― それからはどのぐらいのペースで?
たっくん:土日は朝から夕方までずっとです。夏休みとか、冬休みなどの長期のお休みの時はずっといます(笑)!
―― 例えば他の水族館を見に行きたいとかは思わない?
たっくん:行ったこともありますが、やっぱり新屋島水族館が好きなんです。他は興味がないというか・・・・・・。
マナやん:変なやつマナ~変態マナ~~~~!

大人気のイルカライブの音響を担う

―― これっ!なんということを!ところで今はどんな仕事を担当しているんですか?
たっくん:お客さんの案内とか、説明などの接客と、イルカライブのPA、つまり音響を担当しています。
―― お?音響って機材を使ってってことですよね?中1ですよねぇ?
マナやん:1人でやってるマナ。新人のスタッフの指導も担当しているマナ。任せっきりマナ。丸投げマナ~~!
―― どうやって覚えたんですか?
たっくん:小学校3年生くらいから、イルカライブの演出を担当している桜井俊行さんに教えてもらいながら覚えました。教えてもらったことは全てメモに控えて、やり方はスマホで写真や動画を撮って家に帰って復習しながら。

ライブが始まると一転して厳しい表情のたっくん
新人指導も!?!? すごすぎる!

自宅には水族館と同じ音響機材も

マナやん:たっくんの自宅には新屋島水族館と同じPA機材があるマナ!
―― えええええ?どゆこと?(敬語、敬語!)
たっくん:お小遣いをためたり、誕生日などのプレゼントにお願いしたりして少しずつそろえました。機材のメーカーも全て水族館にあるものと同じです。
―― だんだんボスキャラと言われる意味がわかってきました。イルカライブの音響で一番難しいなと思うことは?
たっくん:イルカは生き物なので、その日の体調によってタイミングも変わります。お客さんとの絡みも含めて演者のセリフも変わるので、それを見極めながらタイミングをはかれる対応力が要求されます。イルカライブは音響を含めたパフォーマンスなので、音のタイミングがズレたら盛り上がりません。一生懸命やってくれるイルカに申し訳ないです。

PA室の窓からライブの進行状況を確認しながらタイミングを計ります(もはやプロ)

―― もう大人にインタビューしているみたいになってきました。失敗もある?
たっくん:長くやっていると失敗することもあります。そのときは本当に悔しくて、家に帰って何が悪かったのか、次はどうしたらいいのか、ずっと考えてまた練習します。
マナヤン:失敗したらめっちゃ怒るマナよ~!たっくんは立派なスタッフの一員だと思っているし、何より子ども扱いしたら一生懸命やっているたっくんに失礼マナ!

たっくんはイルカライブで大人気の「世直し侍」からも絶大な信頼を得ています

―― なるほど。マナやんさすがッス。今興味のあることは何ですか?
たっくん:シルクスクリーン印刷です!
―― は??なんとおっしゃいました?シルクスクリーン印刷に興味があるって・・・・・・そんな中学生いる?よもや!よもや?
たっくん:実は新屋島水族館のグッズはスタッフさんが作っていて、その時に使うのがシルクスクリーン印刷なんです。だから自分も作ってみたくて今教えてもらっています。
―― ここでイルカライブの演出やグッズ製作も手がけるスタッフの桜井俊行さんにもお話を聞いてみましょう。
桜井さん:好奇心が強くて、音響の次はコレかと(笑)。自分でも色々調べてるんでしょうね。LINEで長文の質問を送ってきます。ちょっと引いてます(笑)。グッズが作りたいらしいので上手にできるようになったら任せてみようかと思っています。
たっくん:ええええ!やったぁ~~~~!

ライブの企画やグッズの製作を手がけるスタッフの桜井さんとは師弟関係
どんどん挑戦していくたっくん。学ぶことが多いです。

水族館への就職を見越し資格取得を目指す

―― 現在中学生ですよね。進路を含めた将来の夢は?
たっくん:工業高校に進学して重機の免許を取得し、大学か専門学校に進学してから新屋島水族館に就職したいです。重機の免許ははスタッフの人の仕事を見ていて、水槽の設置などに使えたら便利だなと思ったからです。
―― もう徹底的に新屋島水族館のオタクなんですね。新屋島水族館で過ごしている時どんなことが嬉しいですか?
たっくん:この場所にいられるだけで幸せですが、テレビ見たよ~とか、SNS見たよとか、たっくんに会いに来たよって言ってもらえるのがすごく嬉しいです。
―― 将来、新屋島水族館の正式なスタッフになれたらどんなことがしてみたい?
たっくん:アシカライブの演出をしてみたいです。
マナやん:イルカちゃうんか~~~~~い!
―― マナやん、今回は出番が少なかったですね。
マナやん:最近マナやんよりたっくんが有名になっているから精神的に辛いときもあるマナ。でもこれからもテレビや取材のときはたっくんのバーターでいいから映りたいマナ。
―― ちょっとすねてるじゃないですか(笑)

とにかく真面目で新屋島水族館が大好きなたっくん。土・日曜日や学校がお休みの冬休み・春休み・夏休みなどはほとんど“出勤”しています。超がつくほど新屋島水族館を愛してやまないたっくんとマナやんに会いに香川県に来てみませんか?
マナやん:オイラも待ってるマナ~~~!

たっくんに会いに行きた~い! もちろんマナやんにも♡

新屋島水族館

香川県高松市屋島東町1785-1
電話:087-841-2678
営業時間:9:00 ~ 17:00
入館料:大人(高校生~)¥1,500、小中学生 ¥700、幼児(3歳~未就学児)¥500、2歳以下(0歳~2歳)無料※クレジットカード、電子決済使用可能
駐車場:屋島山上駐車場(有料)390台
イルカライブ【平日】11:00、14:00、15:30【土日祝】イルカ劇ライブ(世直し侍出演)11:00、12:30、14:00、15:30 
※キッチンカーは毎週土曜・日曜に登場  
新屋島水族館
Instagram:https://www.instagram.com/newyashimaaquarium/
マナやん新屋島水族館公式Twitter:@newyashimaaq
アバターイン:https://campaign.avatarin.com/1274/

書いた人

せとうちに暮らすカエル好きライター。取材先に向かう山道で迷いイノシシに遭遇した経験あり。京都国立博物館トラりんの強火おたく。ジャニヲタ。No J No Life。HP:https://ww-kitamura.com/ Twitter:@yukkisetouchi

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大学で源氏物語を専攻していた。が、この話をしても「へーそうなんだ」以上の会話が生まれたことはないので、わざわざ誰かに話すことはない。学生時代は茶道や華道、歌舞伎などの日本文化を楽しんでいたものの、子育てに追われる今残ったのは小さな茶箱のみ。旅行によく出かけ、好きな場所は海辺のリゾート地。