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2019.12.09

今、大阪なんばで「焼きとん」がアツい?ありとあらゆる豚の部位が味わい尽くせる専門店

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豚肉の内臓部分を串焼きにした「焼きとん」は関東を中心に広まった食文化! 元々は戦後の食糧難だった時代、それまで捨てていた豚のカシラなどをどうにか活用できないかと編み出された「焼きとん」。今では豚バラ肉など、内臓以外の部分を使ったものも「焼きとん(地域によっては焼きとり)」と呼ばれ、大衆酒場の定番メニューとなっています。

そんな「焼きとん」を味わえるお店が今、大阪の下町に増えているのをご存知でしょうか? なんばの飲み屋街「座裏(ざうら)」をぶらりと歩いてみると「焼きとん」を専門店として提供するお店を発見。朝晩が冷え込む11月中旬。お店の入り口にある暖かそうなこたつに吸い込まれるように行ってきました!

訪れたのは…串焼きの種類が豊富な「焼きとん ええもん家」

「座裏」とは、旧新歌舞伎座の裏側にあたるエリアのことを指します。近年では飲食店が増え老若男女多くの人で賑わう今、注目のスポット。そんな座裏のメインストリートを北方向に歩くと見えるのが「焼きとん ええもん家」。串に刺されたカシラ、豚トロ、タン、ハツ、レバー、テッポー、シロなど豚のありとあらゆる部位の炭火焼がメインのお店です。

毎年11月になるとテラスにこたつを出すそう。週末にはこたつ席は4回転するほど人気の席なのだとか

さっそく、おまかせ5本串を注文。カシラ、なんこつ、ハツ、豚トロ、ガツ芯の5種類。それぞれその部位にあった味付けがされていて、特にナンコツのカレー風味の味付けにはびっくり! スパイスをつけて焼かれているため、噛むたびにカレーの香りと味が口いっぱいに広がります。これはお酒がススム!

ボリュームあり! 豚トロはジューシーだけど重たくない。おまかせ5本串900円(1人1本から)

串焼きがメインですが、実は豚のお造りもイチオシなのだとか。左からハツ、ガツ芯、タンの三種。甘口醤油、ポン酢ダレにつけて薬味と一緒にいただきます。

絶妙な火入れでレアに近い食感! 豚刺し三種盛り650円

そしてもうひとつ気になったメニューがこちら! その名も「串?すきやき」。豚バラ肉でネギを巻いたものを炭火焼にし、すきやきダレと卵黄につけて食べる一品。ネギのシャキシャキ感と、もちもちしたボリューミーな豚肉が合う! 何本でもいけちゃいそうです。

大きい卵黄がなかなか割れないのは新鮮な証拠! 串?すきやき280円

そのほかにも「焼きとん ええもん家」には、豚足、豚バラキムチ串、葱豚串などのスペシャル串に加えて、特選スペアリブ、新鮮レバーステーキ、タンの焼きしゃぶといった網焼きの料理も。これまで耳にしたことのない部位があったり、焼きとんを軸に豚をまるごと味わい尽くせるお店でした!

店舗情報

店名:備長炭串焼き 焼とん ええもん家 (ええもんや)
住所:大阪府大阪市中央区難波4-8-5
営業時間:
【火〜木】18:00~24:30(L.O 24:00)
【金・土】18:00〜25:00(L.O 24:30)
【日・祝】18:00〜24:30(L.O 24:00)
定休日:月曜
※価格はすべて税抜き

今、大注目の大阪なんば!

今回訪れた「座裏」を含む大阪・なんばエリアは、今ますます注目を集めています。その象徴的存在が、2019年12月1日に旧新歌舞伎座の跡地にオープンした「ホテルロイヤルクラシック大阪」。旧新歌舞伎座は1958年、かつて日本を代表する建築家のひとり村野藤吾さんが設計、ほかでは類をみない斬新なデザインが光る、大阪のシンボルとして愛されてきた建物です。その意匠を建築家・隈研吾さんが継承し、現代に合わせたデザインへと再構築。食事や宿泊はもちろんアートの観点からもなんばの新たな楽しみ方を発信する施設なのです。

ホテルの低層部分は旧新歌舞伎座の意匠を継承している

2021年にはワールドマスターズゲームズ、2025年には関西万博など、今後ますます盛り上がりを見せる関西エリア。大阪におとずれた際は、「ホテルロイヤルクラシック大阪」を拠点に、なんばの街を楽しんでみてはいかがでしょうか。