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2016.07.21

奈良の世界遺産がろうそくの炎に揺れる夏の夜の夢幻「なら燈花会」

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 奈良公園を中心にした奈良市内をろうそくで照らす「なら燈花会(とうかえ)」は、1999年から毎年8月上旬の10日間開催される行事で、今は奈良の夏の風物詩として定着しています。

 燈花とは灯心の先にできる花の形をしたろうの塊のことで、仏教で縁起がいいとされることから「なら燈花会」と命名。無数に揺らめくろうそくの炎で埋め尽くされた光景は、眺めているだけでも心安らぎ、幸運へと導いてくれるかのような趣があります。

 当初は、1日当たり約1万本のろうそくを使用していたのが、ろうそくの数は年々増え、今では約2万本を超えるほど。協力金500円で〝一客一燈〟に参加することもできます。また、最初は通常のパラフィンを使用したフローティング・キャンドルだったのが、2003年ごろから自然環境に優しいパーム油脂を使用。もしも鹿が口にしても安全な配慮がなされるようになるなど、年々進化を遂げているのも特徴です。

写真/猿沢池と興福寺五重塔

奈良の世界遺産がろうそくの炎に揺れる夏の夜の夢幻「なら燈花会」

BK09_003写真/奈良公園・浮雲園地。まさに圧巻のスケールだ。

 かつて平城京が栄えた地に置かれた2万本を超えるろうそくは、まさに古都・奈良にふさわしい幽玄さをたたえ、幻想的かつ神秘的な世界を創出します。

BK09_007写真/ライトアップされた浮見堂とのコントラストが美しい。

「なら燈花会」

2016年8月5日(金)~14日(日)
ろうそく点灯時間/19時~21時45分
開催エリア/浮雲園地、春日野園地、奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~、浅茅ヶ原、猿沢池と五十二段、浮見堂、興福寺、奈良国立博物館、東大寺鏡池(13日・14日のみ)、 春日大社(14日のみ)
「なら燈花会」公式サイト

BK09_001写真/猿沢池から興福寺に続く階段〝五十二段〟も幻想的に装いを変える。

「なら燈花会」とともにぜひ訪れたい奈良の行事

7月17~8月28日の土・日・祝日
なつの鹿寄せ 春日大社境内飛火野・奈良公園内(9時から15分程度) 
奈良の鹿愛護会ホームページ

8月5日~7日
ならまちナイトカルチャー「真夏の怪談」(20時~21時・19時受付開始 中学生以上1,000円 小学生以下500円) 
奈良市役所ホームページ

8月7日
大仏さまお身ぬぐい 東大寺大仏殿(7時~9時30分ごろ) 
東大寺ホームページ

8月13日~15日
盂蘭盆会(うらぼんえ)薬師寺(お写経会9時~17時・法要13時30分~・法話14時~。15日は施餓鬼供養) 
薬師寺ホームページ

8月14日~15日
中元万燈籠 春日大社(19時~21時30分) 
春日大社ホームページ

8月15日
奈良大文字送り火 春日大社境内飛火野・高円山(慰霊祭18時50分~20時 点火20時 演奏会20時~20時30分) 
春日野奈良観光ホームページ

8月15日
万灯供養会 東大寺(19時~22時) 
東大寺ホームページ

8月23日~24日
地蔵会万灯供養 元興寺(17時~21時) 
元興寺公式ホームページ

8月27日・28日
バサラ祭 奈良市内 
バサラ祭公式ホームページ