【島根】民藝の器で自家焙煎のコーヒーはいかが?出雲旅のひとやすみはこのカフェで

【島根】民藝の器で自家焙煎のコーヒーはいかが?出雲旅のひとやすみはこのカフェで

神話と民藝の里『出雲』と、手仕事とコーヒーの町『松江』。山陰きっての散策パラダイスを旅してみませんか?

STRINGS COFFEE ROASTERS

170424 4121今回紹介するのは、出雲の住宅街にある小さなコーヒーショップです。

「旅の目的は到着ではない。道程である」と語ったのはドイツの詩人ゲーテですが、今回出かけた出雲は、寄り道や途中下車がことのほか楽しい街。出雲大社や出西窯へ向かう道中で、ちょっと回り道するのもいいものです。たとえば大社から車で20分ほどの小さなコーヒーショップ。時間を気にせずのんびりと進めば、目の前に次々と美しい景色が現れます。なだらかな緑の山々や、大きな空の下に広がる川の流れ。思いがけず出会えた素敵な眺めに、これが旅の醍醐味だよね…とうれしくなるのです。
スクリーンショット 2017-07-04 11.06.36出雲大社や出雲民藝館から車で約20分、民藝の窯元『出西窯(しゅっさいがま)』からは車で15分。車窓からの眺めが楽しいローカル線『一畑(いちばた)電車』で行くなら、川跡(かわと)駅から徒歩2分。

のどかな住宅地をしばらく行くと現れる『STRINGS COFFEE ROASTERS(ストリングス コーヒー ロースターズ)』。入口は自家焙煎した豆の販売コーナー、店の奥は淹れたてのコーヒーを味わえるカフェになっています。シンプルな外観もガラスのファサードも素敵ですが、実際に入ってみるともっとカッコいい!民藝の陶器とポップな人形が並べて飾ってあったり、素敵な花器にさりげなく花が生けてあったり、とてもセンスがいいのです。そんな空間にうっとりしつつ、まずはカウンター席に座ってコーヒーを一杯。
スクリーンショット 2017-07-04 11.07.10店内はカウンター席のほかにテーブル席がひとつ。

席につくと、さまざまなコーヒーカップが並ぶカウンター越しに「どんなコーヒーを飲みたいですか?」と店主の飯島豪(いいじまたけし)さん。こちらの店では、好みを聞いてから豆を挽いてくれるのです。「豆と挽き方はおすすめを。できたら、出雲の器で飲みたいです」とリクエストして待つこと数分。目の前に置かれたのは、ぽってり温かみのあるカップ&ソーサーに入ったオリジナルブレンドです。ひと口飲むとすっきりした味わいの後からコクとほのかな甘みが広がって、心も頭もすーっと落ち着きます。「そうそう、こういう包容力のあるコーヒーでひとやすみしたかった…」
スクリーンショット 2017-07-04 11.07.42コーヒーのイートインはすべて300円、ケーキセット650円。テイクアウトはホット300円、アイス400円(すべて税込み)。右の写真の器は、右上が出西窯、左が湯町窯、右下が森山窯。すべて島根の窯元です。

豊かな香りにひと息ついたところでカウンターの奥を見ると、なんだかカッコいい焙煎機が目に入ります。世界中の焙煎人が憧れるオランダ・ギーセン社のもので、「これで焙煎した新鮮な豆だけを販売しています」と飯島さん。世界各地の農場で栽培された質のいい生豆を選別して焙煎し、焙煎後時間が経った豆は一切販売しないのだとか。そんな飯島さんがコーヒーを淹れるときに使うのは、太いコイルのようなドリッパー。「フィルターの広い部分が空気に触れるため、ほかのドリッパーで淹れるよりもすっきりした味わいになるんですよ」だから深煎りでも苦みがさわやかで、後味がさっぱりしているのでしょう。
170424 4041焙煎した新鮮な豆を挽いて、一杯ずつ丁寧に淹れる。ちょっと変わったドリッパーが、すっきりした味わいの秘密です。

さて、『STRINGS COFFEE ROASTERS』の大きな魅力のひとつが、コーヒーの器。最初に出してくださったのは、ここから車で15分ほどの場所にある『出西窯』のカップでしたが、ほかにも松江市玉造温泉の『湯町窯(ゆまちがま)』や、河井寛次郎(かわいかんじろう)の最後の内弟子が営む『森山窯(もりやまがま)』など島根の名窯の器がそろっています。どれも民藝館や手仕事の店で見たことのある器ですが、実際にコーヒーを飲んでみると、そのよさがよくわかる!口あたりの心地よさや取っ手の持ちやすさ、ソーサーの上に置いたときの感触まで、「なるほど名品ってこういうことか」と実感。
170424 4110 (2)『STRINGS COFFEE ROASTERS』の近くにある名窯『出西窯』のカップ&ソーサーで出していただいたオリジナルブレンド。

穏やかな店内に流れる音楽がまた素敵で、この日のセレクトは、『21世紀のビリー・ホリデイ』と呼ばれている女性シンガーのマデリン・ペルー。「ジャンルは決めていませんが、押しつけがましくない、感じのいい音楽を選んでいます」と飯島さん。それを聞いてなるほどなぁと思いました。コーヒーも空間も器も音楽も、カッコいいんだけれどさりげなくて心地いい。『STRINGS(弦楽器)』と名前のついたこの店では、のんびり旅の途中のちょっとした特別感を味わえるのです。
スクリーンショット 2017-07-04 11.08.18入口すぐのショーケースでは焙煎したての豆を販売。オリジナルブレンド100g 450円、200g 850円、さわやかな苦みのスペシャルブレンド200g 900円(ともに税込み)など。パッケージはオリジナルで、出雲地方でつくられる斐伊川紙(ひいかわし)を使ったラベルを1枚1枚手貼りしています。

STRINGS COFFEE ROASTERS

住所 島根県出雲市武志町764-1
営業時間 11時~17時半
定休日 不定休

一畑電車の川跡駅から徒歩2分

-撮影/篠原宏明-

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