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2024.04.02

実は、静かな住宅街にありました!地元に愛される名店。東福寺界隈【京都の「門前」にうまいものあり!】

今訪れたい京都の古寺の三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)、東福寺(とうふくじ)、銀閣寺(ぎんかくじ)と有名神社から歩いていける、美味しい店をリサーチ。寺社巡りがさらに楽しくなる門前の名店へご案内します。今回は「東福寺界隈」。

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「東福寺」界隈の
隠れ家のような一軒家と地元に愛される店へ

実は、静かな住宅街にありました! 定番メニューも絶品。個性が光る食事処へ

香ばしく端正なとんかつが評判の住宅街の名店
「とんかつがんち」

東福寺近くの住宅街で30年来愛される、カウンターだけの小さなとんかつ店。米粉と粗めのパン粉で色濃く揚げられたとんかつはザックザク。なじみの精肉卸店から仕入れる鹿児島産黒豚は肉厚で甘みがあり、ロースも油っぽくなくてジューシーです。付け合わせは、おなじみのキャベツではなく、豆苗、ブロッコリー、もやしの3つ。白味噌仕立ての豚汁や硬めに炊いたご飯まで、店主・中野聡一(としかず)さんの美味しい選択が光る定食を。

胡椒が効いたカツを。「ロースカツ定食」1,200円。定食には、豚汁、山形の「つや姫」を硬めに炊いたご飯、漬け物が付く。「ヒレカツ定食」1,300円も人気。

店主がひとりで切り盛りする、カウンター6席だけの小さな店。店主の手際のよさに、期待が高まる。玄関の暖簾(のれん)を季節ごとに架け替えていたり、京焼のご飯茶碗を使っていたり…と、さりげなく粋。

とんかつがんち
住所:京都府京都市東山区泉涌寺五葉ノ辻町13-14 
電話:075-551-9029
営業時間:11時~13時30分(L.O.)、 17時~19時30分(L.O.) 
休み:日曜、不定休あり

商店街で50年以上愛される人気のホットケーキ
「梅香堂」

意外と静かな喫茶店が少ない東福寺界隈。お腹を満たしながらひと休みするなら、この昭和レトロな甘味処へ。今熊野(いまくまの)商店街で、近隣の学生や地元の人々に愛されて約70年。父親の代から人気のホットケーキを焼くのは、2代目店主・平岡千賀子(ひらおかちかこ)さん。注文が入ってから生地を混ぜ、大きな銅板でじっくりと焼くホットケーキは、表面がサクッ、中はふんわり。ホットケーキは秋~春限定で、5月10日まででお休みに。夏は季節限定のかき氷が人気。

ファンが多い「小倉バターホットケーキ」900円。「バターホットケーキ」800円も人気。

商店街で愛されてきた店には温かな空気が流れ、メニューも豊富。抹茶パフェやミックスサンドも。

梅香堂(ばいこうどう) 
住所:京都府京都市東山区今熊野宝蔵町6 
電話:075-561-3256 
営業時間:10時~18時(17時30分L.O.)
休み:火曜 ※X(旧Twitter)@baikoudoで営業日の情報を更新

手打ちそばと旬の京野菜が満載のそば会席
「そば茶寮 澤正」

左/「昼の会席」4,700円(税別)のコースから。「八寸」は、山科にある神田農園の地野菜で構成(写真は撮影時の冬のメニュー)。右/北海道の落合勝雄さんのそば畑から届くそば粉で打つ「手打二八そば」。

ゆっくり食事を楽しむなら、元貿易商の迎賓館でいただく「創作そば会席」の店へ。「そばぼうろ」の登録商標をもち、今も手焼きを続ける「澤正」。3代目当主・澤田正三さんがつくる、そばと山科(やましな)の朝採り野菜尽くしのコースが楽しめます。澤田さんは、京都のおばんざいを全国に広めた美食家の随筆家、大村しげさんの薫陶を受けた人。旬の野菜に魅せられる「八寸」や美しい蕎麦餡(そばあん)の「温鉢」など、目も口も楽しませてくれる月替わりのコースは20年来人気。

左/蕎麦餡仕立ての「温鉢」。右/「小鉢」は、切子グラスで供される変わりそば。ごまだれのそばは、食感も味わいも新鮮。※昼も夜も会席コースのみ。

そば茶寮 澤正(そばさりょう さわしょう)
住所:京都府京都市東山区今熊野剣宮町33-22 
電話:075-561-4786(予約受付)
営業時間:12時~14時30分(最終入店)、18時~19時30分(最終入店、5組まで) 
休み:奇数月は水曜、偶数月は火曜休(祝日は営業) ※要予約
公式サイト:https://sawasho.jp/

昭和初期に建てられた「そば茶寮 澤正」の洋館は庭も見事。

撮影/伊藤 信 構成/川村有布子
※本記事は雑誌『和樂(2023年4・5月号)』の転載です。掲載したデータの営業日や営業時間などは変更の可能性があります。お出かけの際は最新情報をご確認ください。

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和樂web編集部

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