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2024.10.14

ギャップと創意に心も舌鼓! 「和食 晴ル」【京都〝最新〟うまい店・和食編4】

京都で、大人が居心地のいい「今から常連になりたい店」。「10年先も通い続けたい」「常連になりたい」、一緒に年を重ねていきたい主人と店を厳選しました。

「京都〝最新〟うまい店」シリーズ一覧はこちら

左/定番の前菜は予想を裏切る味でやみつきに。粉吹きいもにクリームをからめた「ポテトサラダ」・食感が楽しい「きんぴらごぼう」各660円。右/お好み焼きが進化した⁈「山芋焼き」2,860円は、季節によってあんかけの具が替わる予定。写真はすっぽん。

のんべえにはたまらない献立尽くし「和食 晴ル」

「和久傳(わくでん)」などを経て、2015年に独立開業した桔川晴年(きっかわはるとし)さん。

当時はスター料理人が続々誕生した割烹ブーム。そこに「和食」を店名に掲げ、アラカルトで勝負。しかもカウンターはL字型という試みは早かった! 時を経ても、〝飲んで、食べて、パッと帰る〟といった店のあり方は、どこにもない魅力です。

「シンプル。だけど料理人がつくれば、こうなるというレベルを目ざしています」との言葉どおり、品書きから想像する料理と現物にはうれしいギャップが満載。「きんぴらごぼう」ひとつとっても、ひざを打つ創意が料理のあちらこちらに。

酒が入れば上機嫌になるもので、店主と顔見知りになりたいなら、20時からの遅めの訪問を。店の空気も遅くなるにつれ、和むそうです。

左/鯛のでんぶだけで飲めます!「鯛さんしょ餅」。「和久傳」譲りの山椒漬け醬油が美味。右/名物の〆の一品「晴ル風鯖寿し」は開店以来、定番人気。4切で1,320円。鯖の上身、腹身に生姜、醬油漬けの細ほそ葱ねぎを巻いている。

2019年に新装開店した。日本酒は冷酒1合900円~。突き出し2品の後に、食べたいものを注文する。

「居酒屋以上割烹未満の店がいいなぁと。僕が酒好きなんです」――桔川晴年さん

17時の回は料理を出すので精一杯という桔川さん。

和食 晴ル(わしょく はる)DATA

住所:京都府京都市下京区神明町230-2
電話:075-351-1881
営業時間:18時~・20時~の2部制。土曜・日曜は16時~・18時~・20時~の3部制 
休み:月曜(祝日の場合は翌日休)
店内:カウンター11席 ※要予約
Instagram:@washoku_haru.kyoto

撮影/長谷川 潤 構成/藤田 優
※本記事は雑誌『和樂(2023年10・11月号)』の転載です(価格や年齢、年数などは2024年9月現在)。
※掲載価格はすべて税込で、価格や営業時間などは変更される場合があります。お出かけの前にご確認ください。

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和樂web編集部

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