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2024.11.20

名店最後の弟子が作る、重層的で深いスパイスカレー「つるカレー」【 最新〝奈良ごはん〟3】

地元の人の協力を得て、寺社巡りの合間に寄れるおいしい店をリサーチ。滞在時間を上手に使って、進化する奈良の食を味わえる店を、市内限定で紹介します!

「奈良特集」シリーズ一覧はこちら

カレー熱が高まる奈良で注目集まる新鋭店! 東大寺に行ったら「つるカレー」へ

シルクロードからスパイスが運ばれた縁なのか?

奈良には古くから個性的なカレー店があり、近年はスパイスが主役のカレーで大盛り上がり。
カレーに沸くこの街に加わったのがこの店。
インドカレーの名店「プラーナ」(現在は閉店)の最後の弟子だった鶴野祐司さんが独立して開店。

評判のカレーはスパイスの風味が重層的で味が濃い。
聞けばダッチオーブンに1キロ以上の玉ねぎを炒めて水を加えるのを繰り返すこと3時間。これがすべてのカレーの素となり、さらにひとつの味にまとめるのに3時間!

「師匠はセオリーのないつくり方をする人で。コクがあるのに純度の高い師匠の味に近づくには、忠実にやり方を踏襲するだけですね」と鶴野さん。そのひたむきな姿勢が味に表れています。

店は「きたまち」と呼ばれる東大寺西側に位置。住宅街の中にカフェができ始めた注目のエリアです。ぶらりと散策しながら奈良駅方面に戻るのも楽しいでしょう。

古民家の居間でいただける。入店は先着順で予約不可。

隠れ人気は鹿肉のカレー。試してみる?

看板メニュー「バターチキンカレー」(2022年撮影)1,400円。カレーが濃厚な分、鶏肉は紀州産の胸肉でさっぱりと。ジャスミンライスと国産米をブレンドし、クミン、カルダモン、炒め玉ねぎと炊いたごはん、2つの副菜、漬物が添えられる。カレーは常時3種類、さまざまなバリエーションを提供。

DATA「つるカレー」

住所:奈良県奈良市西笹鉾町13
電話:なし 
営業時間:11時~14時(L.O.)
休み:日曜・月曜(臨時休業あり、最新営業情報はインスタグラムで確認して) 
インスタグラム:@tsuru_curry

撮影/石井宏明 構成/藤田 優、後藤淳美(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2022年12月・2023年1月号)』の転載です。
※掲載した価格は2024年10月現在のもので、税込です。

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和樂web編集部

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