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2025.10.14

どこを切っても美しい栗! 成田山参詣土産にも。なごみの米屋「栗羊羹」【みんな大好き♡「栗の名菓子」グランプリ・2】

芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、そして「栗」の秋! 秋の気配が漂い出すと、気になるのは栗の菓子。6回シリーズで紹介する「栗の名菓子」第1弾は、栗の代表的な和菓子「栗羊羹」。千葉県成田山の有名店「なごみの米屋(よねや)」の栗羊羹と、その歴史をご紹介します。

精進料理からヒントを得た創業以来のベストセラー! なごみの米屋「栗羊羹」

栗の洋菓子の代表格がモンブランなら、和菓子の筆頭は栗羊羹。

成田山(なりたさん)の門前町で米穀を扱う店の長男として生まれた創業者の諸岡長蔵(もろおかちょうぞう)は、参詣土産として成田山新勝寺(しんしょうじ)の精進料理「栗羹(くりかん)」をヒントに、地元で採れた芝栗を煉り込んだ「栗羊羹」を考案。
明治32(1899)年創業の「米屋」は、この栗羊羹とともに歩んできました。

厳選した北海道産の小豆と、純度の高い砂糖を使い、熟練の技で煉りあげた小豆餡を一晩寝かせた「取り餡」製法が米屋の伝統。
美しい色つやと深い味わいの煉羊羹に、蜜煮された黄色い栗が丸ごと、ゴロゴロ。どこを切っても美しい栗が姿を現します。

なめらかな口あたりの羊羹はほどよい甘さで、やわらかく煮た栗が口の中でほろりと崩れていく、創業の品「栗羊羹」は、今も変わらず成田山参詣土産として大人気。
本店には、羊羹の歴史やルーツがわかる「成田羊羹資料館」も併設されています。

どこを切っても美しく、繊細かつ芳醇な味わい!

小豆と砂糖、小麦粉が主原料のむっちりとした蒸し羊羹と違い、煉羊羹は小豆と砂糖、寒天を煉って煮詰めてつくる。糖度が高いぶん保存がきくため土産物に適している。2.5㎝ほどの厚さに切るのがおすすめ。「極上羊羹 栗」(1本2,300円)。

〝人が喜ぶ〟経営と商法が理想です!

左/創業当時の店舗。右/品質本位、原価ギリギリの商品で客の信頼を得た創業者の諸岡長蔵。

なごみの米屋 DATA

住所:總本店/千葉県成田市上町500
電話:0476-22-1661
営業時間:8時~18時
休み:無休
公式サイト:https://nagomi-yoneya.co.jp/

※本記事は雑誌『和樂(2024年10・11月号)』の転載です。
※掲載価格はすべて税込です。
※価格や営業時間などは2025年10月現在のもので、変更される場合もありますので、あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。

「みんな大好き♡『栗の名菓子』グランプリ」シリーズ一覧はこちら

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和樂web編集部


撮影/川上輝明(bean) 構成/田中美保、古里典子(本誌)
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