しっとり、栗あん入り。モダンで愛らしい落雁 千本玉壽軒「紅葉狩」

推薦者:藤田 優(食企画担当)
京都・千本今出川に佇む和菓子店の落雁(らくがん)。
「春は桜あんが入った桜柄、夏はこしあん入りの青楓(あおかえで)柄、秋は栗あん入りの紅葉柄。
季節によって中のあんと図柄が変わるのが京都の老舗の菓子らしいと思います。
指でつまめるひと口サイズの半生菓子の落雁で、かさねの色目と木型の意匠が楽しめるのはなかなか贅沢なこと。
とりわけ秋の〝紅葉狩(もみじがり)〟は、やわらかな黄色と鮮やかなオレンジの色のかさねがなんとも雅。
2種の柄があるのも心憎い。しっとり、さっくりとした食感と、優しい栗の甘みを味わいます」。

●千本玉壽軒 DATA
せんぼんたまじゅけん
住所:京都府京都市上京区千本通今出川上ル上善寺町96
電話:075-461-0796
営業時間:8時30分~17時
休み:水曜
公式サイト:https://sentama.co.jp/
初代料理長から受け継がれるシグニチャースイーツ パレスホテル東京「マロンシャンティイ」

推薦者:福田詞子(ファッション企画担当)
1961年パレスホテル開業時から愛され続ける味。
「ファンシーな見た目を裏切る、豊かな栗の味!
主役はあくまで栗、生クリームは脇役だと実感します。
軽くてフワッとしているけれど、栗の風味とツブツブが口の中に残るのは、シロップで煮た栗をあえて粗めに裏漉しし、土台のジェノワーズにのせる際、ふんわりと空気を含ませているため。
ペストリーショップ「スイーツ&デリ」でも買えますが、やっぱりロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」で食べるのが最高。生クリームの裾飾りも華やかで気分も上がります」

●パレスホテル東京 DATA
住所:東京都千代田区丸の内1-1-1
電話:03-3211-5211(代)
営業時間:「ザ パレス ラウンジ」11時~23時30分(L.O.)
休み:無休
公式サイト:https://www.palacehoteltokyo.com/
シンプル・イズ・ザ・ベスト! 栗の味を嚙み締める 林万昌堂「厳選大甘栗」

推薦者:田中美保(旅・食なんでも担当)
明治7(1874)年創業の甘栗専門店。
「京都に着いたらまず、四条通の本店で滞在中のおやつとして購入し食べきります。
帰り際には、京都駅のJR伊勢丹で購入し、お土産に。
上品な甘さで栗本来の味が際立つ名品で、甘栗の概念が変わりました。
果肉の甘みがしっかりとして栄養豊富、渋皮が剝きやすく甘栗に最適と、店主が吟味を重ねた中国河北省産の栗〝河北栗子(かほくりーつ)〟を使用し、栗の形や堅さなど状態や気候に合わせて焼き方を調整しているとか。
夢は大きな木箱入りの甘栗をひとりで食べること!」
●林万昌堂 DATA
はやしまんしょうどう
住所:四条本店/京都府京都市下京区四条通寺町東入ル御旅宮本町3
電話:075-221-0258
営業時間:10時~19時(12月31日のみ21時まで)
休み:水曜、元日
公式サイト:https://www.hayashi-mansyodo.jp/
栗専門農園が丹念に育て上げた極上栗の逸品 四万騎農園「栗渋皮煮」「栗ふくませ煮」

推薦者:山本 毅(日本美術・旅企画担当)
日本有数の栗の名産地・茨城県かすみがうら市で100年以上続く栗農家のオリジナル商品。
「渋皮煮は1粒が4〜5㎝ほどの大きさに驚きますが、あっさりとした甘さ。
栗、砂糖、水飴というシンプルな材料ながら、丁寧に育てられた栗の力強い風味を感じます。
お茶請けはもちろん、お酒のおつまみとしても合いますね。
栗ふくませ煮は軽やかさとナチュラルな甘さが特徴。
そのままでも美味しいですが、栗きんとんや茶碗蒸し、白和えなどに使っています。
栗のジェラートや冬季限定の栗きんとんも美味です」

●四万騎農園 DATA
しまきのうえん
住所:茨城県かすみがうら市上土田1020-24
電話:0299-59-2038
営業時間:9時〜17時
休み:木曜
公式サイト:https://shimakinoen.com/
※掲載価格はすべて税込です。
※価格や営業時間などは2025年10月現在のもので、変更される場合もありますので、あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。
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