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2026.02.22

神話の息づく社、徳川家ゆかりの大名庭園【47都道府県、必見の庭園案内/関東編】

47の都道府県それぞれひとつの名庭を、編集部が独断で選出! 第2弾は、関東(栃木、群馬、茨城、千葉、埼玉、東京、神奈川)7都県の名庭を紹介します。どれも必見!の名庭です。

【栃木県】

神話が息づく景勝園「古峯神社 古峯園」

読み:ふるみねじんじゃ こほうえん

興(おこ)りは1300年の昔、ヤマトタケルノミコトを祀った古社。
昭和の庭匠・岩城亘太郎(いわきせんたろう)による庭は、昭和53(1978)年開園。
自然の地形を生かし、大芦川(おおあしがわ)の清流を引いた25,000坪の庭園では、山に囲まれた雄大な景観に、梅、桜、山吹、しゃくなげ、萩に楓など、折々の花木が彩りを添える。

●庭園 DATA
様式:池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園
住所:栃木県鹿沼市草久3027
公式サイト:http://www.furumine-jinjya.jp/index.html

【群馬県】

織田家ゆかりの大名庭園「楽山園」

読み:らくさんえん

写真提供/観光ぐんま写真館(サイトにリンクしています)

織田(おだ)氏による小幡藩邸(おばたはんてい)の庭園。
戦国武将庭園から大名庭園への移行期に織田信長の次男・信雄(のぶかつ)が造園し、京都の桂離宮(かつらりきゅう)同様の特色をもつ。
中島や築山(つきやま)で起伏をつくった回遊式庭園で、池の周囲には複数の茶屋を配し、紅葉山や連石山(れんせきざん)などの美しい山並みを借景(しゃっけい)とする。

●庭園 DATA
様式:池泉回遊式借景庭
住所:群馬県甘楽郡甘楽町小幡648-2
参考サイト:https://www.town.kanra.lg.jp/kyouiku/bunkazai/map/20120330191558.html

【茨城県】

3000本の梅が香る景勝地「偕楽園」

読み:かいらくえん

江戸後期に水戸藩(みとはん)9代藩主・徳川斉昭(とくがわなりあき)によって作庭され、天保13(1842)年開園。
金沢の兼六園(けんろくえん)、岡山の後楽園(こうらうえん)と並ぶ日本三名園のひとつ。
領民と楽しむ場としてつくられただけあり、早春の梅をはじめとした四季折々の花や眼下に広がる千波湖(せんばこ)の景観は圧巻。

●庭園 DATA
様式:大名庭園、池泉回遊式庭園、都市公園
住所:茨城県水戸市見川1-1251
公式サイト:https://ibaraki-kairakuen.jp/

【千葉県】

近代日本建築とフランス風庭園の折衷「戸定邸」

読み:とじょうてい

写真提供/(公社)千葉県観光物産協会

最後の水戸藩主・徳川昭武(とくがわあきたけ)の屋敷に付随する庭園で、明治23(1890)年完成。
大名の下屋敷の面影を残す近代建築は、当時の姿をとどめる貴重なもの。
パリ留学を経験した昭武公は、高台に円錐樹形の高野槇(こうやまき)を運び上げ、全面に芝生を張った洋風庭園を造園した。

●庭園 DATA
様式:初期洋風庭園
住所:千葉県松戸市松戸714-1 戸定歴史館
公式サイト:https://www.city.matsudo.chiba.jp/tojo/

【埼玉県】

日本名園百選に数えられる名庭「能仁寺庭園」

読み:のうにんじていえん
(※庭の画像は公式サイトをご覧ください。)

室町時代中期に興り、20の末寺(まつじ)をかかえた大寺(だいじ)として徳川家康の庇護のもと発展した寺院。
天覧山(てんらんざん)の急斜面を取り入れた庭園は、枯滝(かれたき)と池泉による典型的な上下二段式の池泉鑑賞蓬萊庭園(ちせんかんしょうほうらいていえん)。
仁王像を配した山門や中雀門(ちゅうじゃくもん)、大書院などの伽藍(がらん)建築にも見ごたえが。

●庭園 DATA
様式:池泉鑑賞蓬萊庭園
住所:埼玉県飯能市飯能1329
公式サイト:https://noninji.net/introduce.html

【東京都】

徳川将軍家ゆかりの大名庭園「浜離宮恩賜庭園」

読み:はまりきゅうおんしていえん

承応(じょうおう)3(1654)年完成。
潮の満ち引きによって趣を変える潮入(しおいり)の池と、鷹狩りが行われた鴨場(かもば)をもつ、江戸時代の代表的な庭の姿を残す大名庭園。
明治維新後は皇室の離宮となり、名称が「浜離宮」に。
その後、国の特別名勝と特別史跡に指定された。

●庭園 DATA
様式:池泉回遊式庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
参考サイト:https://www.tokyo-park.or.jp/park/hama-rikyu/index.html

【神奈川県】

古建築が点在する風雅な庭園「三溪園」

読み:さんけいえん

写真提供/公益財団法人三溪園保勝会

実業家・原三溪(はらさんけい)が、約20年をかけ、大正11(1922)年完成。
15,000㎡にもおよぶ本牧(ほんもく)の土地に池をつくり、京都や鎌倉などから移築した重要文化財10件を含む歴史的建造物や三重塔(さんじゅうのとう)を配した庭園。
茶人であり、一流の美術コレクターでもあった氏の美的センスが作庭にも表れている。

●庭園 DATA
様式:池泉回遊式庭園
住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
公式サイト:https://www.sankeien.or.jp/

「47都道府県、必見の庭園案内」シリーズ一覧はこちら

※本記事は雑誌『和樂(2014年11月号)』を再編集した転載です。
※各庭園の現在の情報は公式サイト・参考サイトをご確認ください。
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和樂web編集部


構成/小竹智子
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