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2026.04.22

京都ですっぽん料理といえばこちら!大市の「まる鍋」|京都が誇る「国宝級うまいもん」【5】

時代を超えて人々から支持されている店には、名物と呼ばれるひと皿がある。その上、“この味ひと筋に”となったら、もはやそのひと皿は国宝級の味! と編集部の感嘆から始まった本企画。最後を飾るのは、すっぽん料理の名店として知られる「大市(だいいち)」の「まる鍋」。おいしさ以上に胸が熱くなる料理体験をさぁ、京都で!

江戸時代中期より、すっぽん料理ひと筋|大市の「まる鍋」

コークスを使い、1600℃を超える火力で鍋に仕立てる調理法。あらかじめ下味のついたすっぽんと出汁を合わせるのに、これだけの火力を用いるのは、日本中でもこの店だけ。

「ゆっくり旨みを引き出すと、スープの味は増すけれど、すっぽんの身がスカスカになるんです」と18代目主人・青山佳生(よしき)さん。驚くのは、雑炊も同様に超高温で仕立てること。すっぽんの旨みを吸った米は瞬時にアルデンテに。超高温の土鍋から生まれる至高のリゾット、これは珍しい!

専門店は“尽くし”のメニューが多いものですが、この店は「まる鍋」と「雑炊」に軸を据え、鍋は2回も味わえる(お代わりの再注文も受付)という構成。江戸中期から商いを続けるなかで、もてなしも磨かれてきたのでしょう。そしてメニューはひとつでも、味はひとつではないのがこの店の強み。

「鍋は長めに火にかけて、煮詰めたスープを好む方もいますし、途中で鍋に日本酒を加えたい要望もある。お客様の好みはさまざまで、何度も足を運んでくださる方の好みに応えています」(青山さん)

1600℃に熱した鍋がすっぽんの旨みを引き出す

先付・まる鍋・雑炊・香物・水物のコース1名26,000円(税・サ込)に含まれる。写真は2人前。

左/ひと口大に切った骨付きのすっぽんの肉は、脂ののりもよく、肉質よし。浜名湖で天然露地飼育されたもの。右/旨みの染み込んだ土鍋を使い続けて料理の味も増す。土鍋は約1か月で消耗する。

雑炊は、すっぽんスープの中に米、餅、鶏卵が入る。おこげも味わい深い。

左/青山佳生さん(左)と、父・佳生さんの指導のもと、次期19代目主人になるべく腕を磨く彰真(しょうま)さん。

大市 DATA

住所:京都府京都市上京区下長者町通千本西入る六番町
電話:075-461-1775 
営業時間:12時~13時、17時~19時30分(入店) 
休み:火曜
公式サイト:https://www.suppon-daiichi.com/

京都が誇る「国宝級うまいもん」シリーズ一覧はこちら

※本記事は雑誌『和樂(2025年4・5月号)』の転載です。
※表示した価格は税込価格です。価格や営業時間などは2026年4月現在のもので、変更される場合もあります。あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。
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和樂web編集部


撮影/石井宏明 構成/藤田 優、古里典子(和樂)
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※『和樂』2026年4・5月号 美術展カレンダーに誤りがありました。P.224で紹介しました、福岡県・久留米市美術館で開催中の「美の新地平ー石橋財団アーティゾン美術館のいま」の入館料は、正しくは一般1,500円となります。お詫びして訂正いたします。
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