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2019.12.07

設計は隈研吾!まるで泊まれる美術館?大阪観光の最先端「ホテルロイヤルクラシック大阪」完全ガイド【PR】

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2019年のラグビーワールドカップに続き2025年には大阪・関西万博など、ますます盛り上がりを見せる関西。関西を代表する観光地のひとつ・大阪なんばの街に、新たなランドマーク「ホテルロイヤルクラシック大阪」が誕生しました。設計は日本を代表する建築家・隈研吾さん。さらに、館内には国内外のアーティストによる美術作品約100点が所蔵・展示されています。建築・アート好きにとってはたまらないこの新名所の見どころを、徹底解説します。

なんばの街と旧新歌舞伎座

大阪の二大繁華街の一つ、ミナミにあるなんばエリア。JR「難波駅」や大阪メトロ各線、南海線「なんば駅」の周辺一帯を指します。江戸時代、このあたりにあった「難波村」は藍の産地として知られ、濃色の阿波産の藍に対して難波産の藍は薄色に優れており、「難波水藍」とも呼ばれたそうです。

ホテルの手前に面した道路は大阪の大動脈、御堂筋。徒歩5分の場所には大阪観光の名所「道頓堀」、周辺には「座裏(ざうら)」と呼ばれる200以上の飲食店が軒を連ねるエリアがあります。

商店街「なんば楽座」。この周辺には「日本の映画興行発祥の地」「日本のプロのジャズバンドが初めて演奏した地」など、芸能にゆかりのある名スポットもあります。

ホテルロイヤルクラシック大阪の建つ場所には、かつて「新歌舞伎座」がありました。設計は、村野藤吾(むらのとうご)さん。「広島世界平和記念聖堂」や「ウェスティン都ホテル・本館」などを手がけた、日本を代表する建築家のひとりです。新歌舞伎座は1958年の建設から約50年間、地元の人々に愛されてきましたが、老朽化のため2007年に移転。

旧新歌舞伎座の一部は、現在も館内に展示されています。

ホテルの設計を手がけたのは、世界的にも有名な建築家である隈研吾さんです。

隈研吾設計!建築の見どころ

建物は地上20階。館内は、ガラス張りの壁面による採光と無垢材を利用した内装とインテリアで、ゆったりと寛げる空間となっています。

6階までは、旧新歌舞伎座の意匠をほぼ正確に復元した設計。

6階のチャペル「永遠〜TOWA〜」は、外観に見える旧新歌舞伎座の屋根の形に沿った形状。大きなガラス面からたっぷりと自然光が降り注ぎます。

客室や廊下には、傾斜のある天井を採用。直接的なライティングを避けることで、家の中にいるかのような落ち着きある空間を演出しています。

スタンダードルーム。傾斜のある天井と高さのある窓によって、ゆとりを感じます。

かつての伝統的な日本建築と西洋建築の融合を生かし、先端性を取り入れた、隈研吾さんならではのデザイン。絶えず発展を続ける大阪のシンボルにふさわしい、革新的な設計となっています。

こだわりは細かな部分のデザインにも。階数やトイレなどのサインにも木材が使われています。

リラックスできる150の客室

客室は12〜19階、全150室。贅沢な眺望と78㎡以上の広々とした空間を堪能できるスイートルーム(9室)、高層階に位置するプレミアムルーム(ツインが30室、ダブル6室)、スタンダードルーム(ツインが81室、ダブル24室)の3種タイプで構成されています。

18,19階にある「AUDIOスイート(2部屋)」は完全防音のオーディオ個室付き。最新鋭のステレオセットで音楽を満喫できます。

バスルームは全室にわたりスペースが広く、のびのびと使えるデザイン。アメニティには、タイが誇るラグジュアリーコスメブランド「PAÑPURI(パンピューリ)」と今治タオルが採用されています。

また、全室にタブレット端末が設置されており、照明や空調のほかフロントからのメッセージなどをコントロールできます。

避暑地の別荘をイメージした内装。ベッドの脇にはタブレットが。

巨大なホテルでは叶えられない、150室だからこそ可能なきめ細やかなサービスを、随所に感じられます。

コンセプトは「ホテルミュージアム」

ホテルロイヤルクラシック大阪のコンセプトは「ホテルミュージアム」。これまでの国内のホテルにおけるアートの扱いは、モニュメントや絵画が数点展示される程度で、ホテルのコンセプトに大胆にアートを取り入れたケースは多くありませんでした。そんな中、ホテルロイヤルクラシック大阪が目指したのは、まるで美術館に泊まっているかのような錯覚に陥る、建築とアートのマリアージュ。

エントランスホール、見上げるとデイル・チフーリの作品が。 「Yellow Hornet Chandelier with Cobalt Blue Ikebana」 (C) Chilhuly Studio. All rights reserved.

草間彌生さん、田中敦子さんら国内外の29名のアーティスト、約100点の作品が、廊下や客室などさまざまなスペースに展示されています。世界で特に注目されている具体美術のほか、現代美術やガラスなどそのラインアップも多彩。ホテルでの宿泊や食事だけでなく、それ以上の新たな価値を感じられる空間となっています。

9階に展示されている上前 智祐 「無題 | Untitled」

世界の最前線で活躍する関西出身の現代美術家の作品や世界最高峰のガラス作家の作品も見逃せません。

6階に展示されているジャン=ミシェル・オトニエル 「Pink Kokoro」 (C)Work of Jean Michel Othoniel,copyright belongs to Perrotin

また、エレベーターホールに展示されている作品は、各フロアの内装や設計に合わせてキュレーションされています。内装のデザインと合わせて作品を鑑賞するのも楽しみのひとつです。

11階に展示されている元永 定正 「べーじゅかたちといつつのかたち」

チャペルや宴会場にも注目!

館内にある2つのチャペルと5つの宴会場の設計と展示作品も、ホテルロイヤルクラシック大阪ならではの見どころ。6階のチャペル「永遠〜TOWA〜」は屋内にありながら、湖畔にたたずむ木造の教会を思わせる設計。

チャペル「永遠〜TOWA〜」。壁面は無垢材に覆われ、ステンドグラスは和紙のようなテクスチャで木漏れ日のような光が差し込みます。

チャペルの入り口側の壁には滝が流れ、天使とハートをモチーフにしたアート作品が彩りを添えます。

アレナ・マチェイカ 「天国と地上の間」

チャペルの奥、光が降り注ぐ一角に設置されているウェディングベルもニコライ バーグマンさんによる貴重な作品で華やかに飾られています。このホテルをイメージしたオリジナル作品で、半年に1度花の色が変わっていく、日本の四季を感じさせる作品です。

ニコライ バーグマン 「プリザーブドフラワー」 (C)Nicolai Bergmann Flowers & Design. All rights resereved.

チャペルのほか、館内に5つある宴会場もそれぞれ異なる個性を放つデザイン。

3階「麗〜URUWASHI〜」「壽〜KOTOHOGI〜」。天井や壁は市松模様を意識したあしらい。どことなく和の雰囲気を感じられます。

5階の宴会場「日和〜HIYORI〜」。

天井のラインが御堂筋に面する屋根のラインへと美しく続きます。

このほかにも7階「木漏日〜KOMOREBI〜」8階「花笑〜HANAEMI〜」9階「息吹〜IBUKI〜」。それぞれのイメージにあった名称も含め、手がけたのは隈研吾建築都市設計事務所。細部にわたり、設計のこだわりがうかがえます。

開放的なスペースで食事を堪能

宿泊者だけでなく、お買い物の合間にカジュアルに楽しめるレストラン・カフェも充実。2階にはビュッフェスタイルのランチ&ディナーのレストラン「ユラユラ」、同じく2階の御堂筋に面した側にはカフェラウンジ「コアガリ」。旬の地元食材を多彩に使った品々を、ゆったりと贅沢に味わえます。

2階「ユラユラ」はビュッフェスタイル。常時50種類以上のメニューがそろっています。

最上階20階のバーラウンジ「雲雲~KUMOKUMO~」は、ハイバックのソファシートに大和張りの壁面。地上100mの高さにある憩いの場からなんばの街の夜景を一望できる、大人のスポットです。

大阪の新たなランドマークへ

今後も盛り上がりを見せる、大阪の街。従来の食事や買い物といった観光はもちろん、エンターテイメントのひとつとして、アートにも熱視線が注がれています。隈研吾さんによる先進的な建築と、美術館のようにキュレーションされた作品の数々。新たな大阪のランドマークとして輝きを放つ、ホテルロイヤルクラシック大阪の提案するホテルとアートのマリアージュは、大阪を訪れる人たちに驚きと感激を与えることでしょう。

ホテルロイヤルクラシック大阪 基本情報

住所: 大阪市中央区なんば4-3-3
アクセス:
【地下鉄】大阪メトロ各線「なんば駅」13番出口すぐ(※2020年1月から12番出口直結)
【私鉄】南海「なんば駅」から徒歩約4分 / 近鉄・阪神「難波駅」から徒歩約3分
【JR】JR「難波駅」から「なんばウォーク(地下街)」経由で約10分

公式サイト: https://hotel-royalclassic.jp/