金運UPスポット!奈良・春日大社金龍神社は数時間でお百度参りができちゃうって知ってる?

金運UPスポット!奈良・春日大社金龍神社は数時間でお百度参りができちゃうって知ってる?

1300年近くの間(※)、その時代の権力者から庶民に至るまで、深い信仰の対象とされてきた春日大社。旧くは平城京の時代から現代まで変わらず古都奈良が誇る歴史的建造物です。世界遺産にも登録されており、毎年多くの観光客が訪れています。

※平成30年で創建1250年を数えます。

この春日大社には、多くの神々が各地より勧進され摂社、末社をあわせると実に62社もの社があるのをご存知でしょうか。その中には「春日若宮おん祭」で有名な若宮15社もあります。春日大社本殿の第三殿に祀られている天児屋根命と比売神を祭る若宮神社を中心に、人が一生涯を送る間に遭遇する様々な難所を守ってくれる15の神が鎮座されています。

そんな若宮15社の中に一風変わったお百度参りができるお社があると聞きつけ、実際に体験しに行ってきました。

日本が誇る歴史の舞台、春日大社

まず、春日大社についておさらいしておきましょう。

春日大社は、奈良時代に称徳天皇の勅命で藤原永手によって壮麗な社殿が造営されました。国家安泰と国民の平和を祈念して、武甕槌(たけみかづち)命、経津主(ふつぬし)命、天児屋根(あめのこやね)命、同比売(ひめ)命の4柱を主祭神として祀りますが、元々は春日山と呼ばれる御蓋山を主とした花山、芳山三山への山神信仰からこの場所が選ばれたともいいます。現在でも御蓋山一帯は禁足地なっており、その信仰の深さを伺うことができますね。
日本全国にある春日神社約3000社の総本社でもあります。

本殿が造営される前に神様へのお神酒を作る酒殿があったという記録もあり、現在も重要文化財として残っています。能楽堂でお馴染みの影向の松(ようごうのまつ)もこの春日大社の一之鳥居をくぐりすぐの参道右側に生育している黒松を写したものであることは有名で、鎌倉時代の「春日権現験記(かすがごんげんげんき)」にも記載されているほど古いものです。春日の禰宜(神職)たちが、神へ仕える傍ら演能活動を続けてきたことも知られており、能楽の流派、金春(こんぱる)流の継承にも大きな影響を与えてきました。春日大社はまつりごとだけでなく日本の伝統文化の舞台としても長い歴史を誇っているのです。

春日大社といえば鹿のイメージも強いのではないでしょうか。これは武甕槌(たけみかづち)命が茨城県の鹿島から神鹿に乗ってやってきたという伝承があるためです。もともと鹿は繁殖力が強く、雄鹿の角は毎年生え変わることからも生の象徴として神聖視されていました。ホルンで鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」秋に行われる「角切り」などの興味深い季節の風物詩もいまだ親しまれています。

人生をサポートしてくれる若宮15神

そんな春日大社の境内南側にある若宮神社は、春日大社に遅れること約400年、長承四年(1135年)に造られました。

そもそも、若宮とは誰のことなのでしょうか。

若宮神社の主祭神は前述した通り、大宮の第三殿天児屋根命と第四殿比売神の御子神「天押雲根命」です。本殿に現れた水の塊から出現したといわれる水を支配する神様です。この神はお生まれになってもしばらくは御本殿の第二殿と第三殿の間の獅子の間に祀られていました。しかし長承年間に長雨が続き各地で洪水の被害やそれによる疫病が流行したことから、若宮神社が造営されたと伝えられています。

その翌年から始められた「春日若宮おん祭」は、現在にも脈々と続く大祭です。もともとは国家安寧を願うために始められ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。

第1番 若宮 正しい知恵を授ける
第2番 一童社(三輪神社)子供の成長を守る
第3番 兵主神社 勇気を与える
第4番 南宮神社 財宝の神
第5番 広瀬神社 衣食住の神
第6番 懸橋社(葛城神社) 夢を叶えてくれる
第7番 三十八所神社 開発開拓の神
第8番 佐良気神社 福運の神
第9番 春日明神遥拝所 ひらめきの神
第10番 宗像神社 学問芸能の神
第11番 紀伊神社 新たな生気を与える
第12番 伊勢神宮遥拝所 天地の恵みに感謝する地
第13番 元春日 枚岡神社遥拝所 延命長寿の神
第14番 金龍神社 金運財運の神
第15番 夫婦大國社 日本で唯一の夫婦の大國様を祀る

いつしかこの若宮15社を巡ることで、生涯で遭遇する様々な難所を守ってもらえるといわれるようになり、多くの人が巡拝するようになったのです。

心願を叶えるお百度参りという強力な方法

神社の入り口に百度参りと彫られた石が置かれているのを見たことがありませんか。
これは百度参りの目印となるものです。一つの神に毎日1日も欠かさず百日間参拝をすることをお百度参りといい、一度の参拝ではなく何度も参拝することで、より祈願が神に伝わり心願が叶うといわれています。
お百度石から本殿までを1日で百回繰り返し歩く方法もあります。

お百度参りは、途中で人と言葉を交わすと効力がなくなるといわれています。姿を見られてはいけないといわれる丑の時参りと混同され、なんだかおどろおどろしいような怖いイメージで語られることも多いようです。しかし、この「百回神様にお願いする」というのは呪いではなく心願成就のための正当な方法。とはいえ、気軽に行うにはなかなか難しい方法でもあります。

春日大社の末社金龍神社で実際にお百度を踏んでみる

若宮15社のうちのひとつ金龍神社は、御祭神として「金龍大神」をお祀りしており、春日大社ゆかりの神様の中でも屈指の金運の神としても知られています。
後醍醐天皇側が敗走する際、この地で宮中(禁裡)の御鏡を奉納し祈ったことが創建の由来であるとされており、このことにちなみ、金龍神社は「禁裡殿(きんりでん)」とも呼ばれています。

この金龍神社では一風変わった方法のお百度参りをすることができます。百度参りといえば、前述したように普通は百度石と神前を行き来するのが一般的ですが、ここ金龍神社では社殿の周りをぐるぐると百回周るのです。小さめのお社なので、大人の歩幅で一周数分くらいで回れます。

この百度参りを行うには、まずは夫婦大國社に参拝しなければいけません。なぜなら金龍神社のお百度参りは、夫婦大國社の授与所で受け付けているからです。「百度参りをしたい。」と申し出て初穂料500円をお支払いすると、専用の数取紐とお百度参りのお作法の説明書きを頂けます。ただし案内はどこにも書かれていないので、裏メニュー的なつもりでお願いするのがよいでしょう。

これが数取紐。
一回ごとに一本一本折って数を数えます。

金龍神社のお社はこちら。小ぶりの朱塗りの綺麗なお社です。
たくさんの絵馬がぶら下がっていて、人気の程が伺えます。
実際に二度三度と繰り返し訪れる人が多いそうです。

二礼二拍手一礼でこれからお百度参りをさせて頂く旨をご挨拶したら、いよいよ歩き始めます。
一周毎に数取紐を一本ずつ手元で折りながら、ひたすら願いごとを心に念じて歩きます。昼間なので、時々他の参拝の方々の不思議そうな視線を感じますが、見慣れた方が多いようで声などはかかりません。
もちろん、声をかけられても答えてはいけません。うっかり声を出してしまったら、また最初からです。

後半になると、疲れなのか飽きなのかついつい他のことに頭がいってしまいがちになりますが、自分を励ましつつひたすら願い事を念じながら歩きます。

無事に百度を周り終えたら、授与所に戻って終了のご報告と数取紐をご返却します。労いの言葉と共に「金龍お百度奉修」という黄色の札を頂くことで、百度参りは終了です。

通常、人に見られない時間がふさわしいとされるお百度参りですが、ここでは昼間でも許さるので気軽にお百度を踏むことができます。さらには同じ家に住む家族であれば、回数を分担するのも可能という、なんとも太っ腹な神様。もちろん全員同じ願いであることは前提ですから、ゆめゆめ欲張らないようにしましょう。

お百度を踏めば、自分の望みがクリアになるのかもしれない

若宮15社は緩やかな木立に点在しています。

終えたばかりの百度参りのことを反芻しながら歩くと、先ほどひたすら念じていた願いが具体的な言葉として整理されるような感覚がありました。
例えて言えば、仕事が欲しいのであれば、こんな風に行動してみてはどうだろうか、といったようなことです。

願いを叶えるというと、人はついわかりやすいイメージを思い浮かべがちではないでしょうか。

お金が欲しい
結婚したい
恋人が欲しい
就職したい
病気を治したい
家族の病気を治してほしい

これらは確かに願いです。けれども、むしろ夢と言い換えてもいいのかもしれません。なぜなら具体的な形を伴ってはいないからです。イメージではなく本音の願いはいったい何なのか、例えば結婚したいのはもしかしたら親を安心させたいから、という願いからきているのかもしれません。自分の願いを嫌になるほど反芻し、本当の想いを具体的な言葉にまで具現化できれば、それは確かに現実に近づくでしょう。

百度参りをしたからといって、すぐに願いが叶うなんてインスタントなことはたぶんないのでしょう。でもこの機会にしっかりと自分の願いを反芻し本音を自覚することは、必ず実現させるための第一歩となるでしょう。神社仏閣に参拝する意味は、突き詰めればそれが本当のご利益なのかもしれません。

春日大社を訪れたなら、清浄な空気をたたえた若宮15社巡りだけでなく、お百度を踏んで自分の心の底にあるものをのぞいてみませんか。
自分の願いをしっかり自覚することで、本当の想いに気がつけるかもしれません。

参考:「春日大社のすべて」花山院弘匡著 中央公論新社

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