川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~ 「名所江戸百景 -歌川広重の挑戦-」~4月5日
名シリーズの革新性に思わず唸る!
歌川広重(うたがわひろしげ)が最晩年に手がけた錦絵シリーズ「名所江戸百景」。全作品の119図(うち二代広重の作品1図)に、当時流行の図案家・梅素亭玄魚(ばいそていげんぎょ)による「目録」1図を含めた計120図を、前後期に分けて一挙公開する贅沢な展覧会。
近景を拡大した構図や、極端な透視図法、モチーフの映り込みなど、「名所江戸百景」で広重が挑戦した斬新な構図法の視覚的効果も徹底解説し、その魅力を紹介します。革新的な浮世絵とともに巡る江戸の名所。新たな発見がありそうです。
●入館料(一般)500円
川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~ DATA(和樂提携美術館)
住所:神奈川県川崎市川崎区駅前本町12-1 川崎駅前タワー・リバーク3F
電話:044-280-9511
開館時間:11:00~18:30 ※入館は18:15まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)
公式サイト:https://ukiyo-e.gallery/
三井記念美術館 開館20周年特別展「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」~4月5日
“業平推し”も大興奮! 平安の雅な世界へ
平安時代前期の歌人、在原業平(ありわらのなりひら)。天皇の孫で和歌に優れたこの貴公子は、「歌仙」として、そして「恋多き歌人」として、『伊勢物語』の主人公に描かれました。
この展覧会では、まずは岩佐又兵衛(いわさまたべえ)の『三十六歌仙図額 在原業平像』でイメージをふくらませつつ、『伊勢物語』を題材にした「伊勢絵」と呼ばれる絵画をはじめ、工芸・茶道具等の人気作品を紹介していきます。
時を超えて愛され続ける歌と物語の魅力をたっぷりと。
●入館料(一般)1,500円


三井記念美術館 DATA(和樂提携美術館)
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日、展示替え期間、臨時休館日、年末年始
公式サイト:https://www.mitsui-museum.jp/
泉屋博古館東京 特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎 -不倒の油画道」~4月5日
明治7(1874)年に岡山で生まれ、渡仏後、フランス古典派の巨匠ジャン=ポール・ローランスに師事し、写実表現を近代日本洋画にもたらした鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)。
本展では、2度目のフランス留学のころの作『ショールをまとう女』をはじめとした、生涯の作品約130点ほか、ローランスの作品も展示。鹿子木の写実表現の足跡を目の当たりにできます。
●入館料(一般)1,500円

泉屋博古館東京 DATA(和樂提携美術館)
住所:東京都港区六本木1-5-1
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:11:00~18:00(金曜日は~19:00) ※入館は17:30まで。金曜日は18:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://sen-oku.or.jp/tokyo/
大和文華館「アジアのやきもの」~4月5日
多彩な作品と多様な美意識が楽しい
技術の発展により白磁(はくじ)、青磁(せいじ)、三彩(さんさい)、青花(せいか)、釉裏紅(ゆうりこう)、五彩(ごさい)などを次々と生み出した中国のやきもの。南方らしいやわらかな表現のベトナムのやきもの。異なる色の土を埋め込む象嵌(ぞうがん)技法を多く用いるなど独自の好みがみられる朝鮮半島のやきもの。そして、中国や朝鮮半島から刺激を受けながらも、多様に発展していった日本のやきもの ─それぞれの特徴や美意識が明らかになります。
●入館料(一般)630円

大和文華館 DATA(和樂提携美術館)
住所:奈良県奈良市学園南1-11-6
電話:0742-45-0544
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間
公式サイト:https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
土門拳写真美術館 「土門拳の何んでも帖!」 同時開催/「土門拳が写した女性たち 1930-1950年代」~4月12日
味わいのある絵と文字に惹かれます
「何んでも帖」とは、写真家・土門拳(どもんけん)が特注で制作していた手帖のこと。戦前、報道写真家として出発した土門は、印象的な出来事や被写体のデータ、写真集の構想などを書き留める習慣がありました。写真だけでなく文字でも記録を残そうとしたのです。昨年発見されたものも含め、大量のメモ帖やノートを初めて一堂に公開します。
同時開催の展示では「女性」にフォーカスした作品を紹介。
●入館料(一般)900円

土門拳写真美術館 DATA(和樂提携美術館)
住所:山形県酒田市飯盛山2-13(飯盛山公園内)
電話:0234-31-0028
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:12~3月は月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)。4~11月は無休。展示替え期間、年末年始
公式サイト:http://www.domonken-kinenkan.jp/
笠間日動美術館 「渡邊榮一回顧展 ―少年王國譚―」~4月12日
不思議でユニークな作品に囲まれたい
渡邊榮一(わたなべえいいち)は1970年、日動画廊が主催する「第1回版画グランプリ展」でグランプリを受賞し、版画家としてデビュー。その後、油彩を主にしたミクストメディアの手法で、独自の世界観を追求しています。
渡邊本人が主人公の少年になって作品に登場する夢想の物語「少年王國」シリーズや、『鏡の国のアリス』へのオマージュで、2点ひと組になった『アリス、君はどっちなの?』など、油彩画や銅版画のミクストメディア作品が約130点並びます。

笠間日動美術館 DATA(和樂提携美術館)
住所:茨城県笠間市笠間978-4
電話:0296-72-2160
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
公式サイト:https://www.nichido-museum.or.jp/
福田美術館 「昭和100年記念 あの頃は 〜栖鳳・魁夷・又造らが起こした昭和の風〜」~4月12日
「あの頃」が鮮やかによみがえる
2026年、昭和元年から数えて満100年となるこのタイミングで、昭和の64年間に描かれた作品100点を紹介。
戦前には和風の暮らしの中で掛軸や屛風が求められていたこと、戦中には日本の勝利を願うモチーフが多く描かれたこと、戦後の日本画家が日本画に襲いかかった逆風に立ち向かったことなど、各時代の作品とともに、昭和の激動の美術史も辿ることができます。東山魁夷(ひがしやまかいい)や杉山寧(すぎやまやすし)、加山又造(かやままたぞう)の作品も。
●入館料(一般)1,500円

福田美術館 DATA(和樂提携美術館)
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
電話:075-863-0606
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:不定休。展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://fukuda-art-museum.jp/
Column 買いたい! ミュージアムグッズ
大阪市立美術館 興祖微妙大師 六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」~4月5日
あのお猿さんがふわふわかわいいポーチに!
日本美術好きなら、「このお猿さん、見たことある」と思ったことでしょう。はい、桃山時代を代表する絵師、長谷川等伯(はせがわとうはく)の『枯木猿猴図(こぼくえんこうず)』(京都・龍泉庵〈りょうせんあん〉)で、長~い腕で枝をつかんで「ウキキー!」と楽しそうに笑っている、あの猿です。等伯も、まさか自分が描いた猿が、400年以上先の未来でこんなにかわいいポーチになるとは思いもしなかったでしょう。
狩野山楽(かのうさんらく)・山雪(さんせつ)親子によるふだん非公開の天球院襖をはじめ、妙心寺(みょうしんじ)に伝わる桃山絵画の傑作の数々に圧倒される展覧会の、あえてのユルかわグッズ。見てしまったら、買っちゃうやつです。

大阪市立美術館 DATA
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
電話:06-6771-4874
開館時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
公式サイト:https://www.osaka-art-museum.jp/
◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?
『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。
【和樂 提携美術館】
山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)
※本記事は雑誌『和樂(2026年4・5月号)』の転載です。

