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Fashion&きもの

2026.06.03

周辺の新緑も楽しみのひとつ。泉屋博古館東京の展示を満喫するショートトリップ。 美容家・石井美保の「和魂美才」vol.16

泉屋博古館(せんおくはくこかん)東京にて開催中の、「企画展 ライトアップ木島櫻谷Ⅲ―おうこくの色をさがしに」を訪れた石井美保さん。ミントグリーンの訪問着に合わせた、爽やかで上品な初夏らしいメイクについてお聞きします。

新緑に映えるミントグリーンの着物で爽やかさアップ!

今回の美保さんの訪問着はミントグリーン。何度か訪れたことがあるという、泉屋博古館東京内のHARIO CAFE 泉屋博古館東京店にて、コーヒーと新緑を楽しみます。「大きな窓から見える木々に季節の移ろいを感じて、優雅な気分に」と、美保さん。絵を見た後にゆったり過ごすひとときはご褒美です。
木々の緑が美しい泉屋博古館東京のシチュエーションに合わせて選んだ、ミントグリーンの訪問着に、金の帯で品格を。
バッグは「デルヴォー」。草履はミントグリーンで色調をまとめています。

和樂:初夏のお出かけは爽やかさが必須。ミントグリーンの訪問着でクールに装った石井さん。着こなしについてのこだわりを伺いました。

石井:今回の「企画展 ライトアップ木島櫻谷Ⅲ―おうこくの色をさがしに」は、この美術館がある景色も想定してコーディネイトしました。新緑の美しさを愛でながら、美術館に展示された作品の邪魔にならないようにミントグリーンをセレクト。着物の雲取疋田雪輪に四季花の柄は派手すぎず、エレガントです。

日本画を鑑賞するには格式も必要かと思いましたので、帯は金色ベース。こちらも四季の花があしらわれて華やかさがありますね。

和樂:小物のコーディネートはいかがでしょう?

石井:着物は近づいてまじまじ見られるというより、全身像の“引き”で見られることが多いので、トータル感が大事だと思っています。そこで小物は目立ちすぎないこと。帯揚げは着物の中にある淡いピンク〜ブルーのグラデーションで優しげに、帯締めは白できりっとした表情に。

バッグは「デルヴォー」のリザードが着物との相性がよいと思って選びました。草履は、緑の木々がある小道を歩くため、多少濡れてもかまわないようにパテント素材。少しヒールがあるのですらりとした印象になりますね。

和樂:素敵です! 新緑がまぶしいほどの泉屋博古館東京の周辺景色にぴったり。もちろん、岩の絵具が美しい木島櫻谷の日本画がさらに映える、心憎い演出ですね。

メイクは自然に溶け込むようなナチュラルカラーでさりげなく

さらりとしていて、ほんのり内側から発光しているかのような初夏メイクの美保さん。

まとめ髪アレンジには「かづら清」の鼈甲かんざしを。

和樂:今回のミントグリーンの着物に合う初夏メイクについてはいかがでしょう?

石井:汗ばむ季節でもあるので、爽やかに見える仕上がりがコツです。
肌は崩れにくい「ディオール フォーエヴァー フルイド スキン グロウ (SPF50/PA+++)」で、エレガントなツヤ肌をキープ。テカテカのツヤではなく、ふわっとした仕上がりが決め手です。
チークは淡いピンクの「イフウ スキンハグチーク 01」を頬骨の高い位置に入れて、ハッピー感を。アイシャドウは「ルナソル アイカラーレーション 21」を使用。コーラル系の4色パレットが肌なじみよく、ナチュラルなイメージに仕上がります。

そして、リップは赤みが潜んだベージュの「ゲラン キスキス ビー インテンス 196」を。細身で塗りやすくて落ちにくく、ソフトマットな仕上がりが着物にぴったりだと思います。

メイクはポイントを主張するのではなく、血色は感じながらも、ナチュラル感が主になるようにまとめるのがコツです。

動物や植物への慈愛に満ちた作品群。木島櫻谷の洗練された日本画を楽しむ

「震威八荒図」を見る美保さん。

「震威八荒図」大正5年(1916)/泉屋博古館東京

第3展示室の様子。スケールの大きな屏風がずらりと並び、中央には「震威八荒図」が。

「葡萄栗鼠」大正時代・20世紀 絹本着色/泉屋博古館東京 


「菊花図」大正6年(1917)/泉屋博古館東京(後期展示)

和樂:今回は、京都画壇で活躍した木島櫻谷の日本画の展示でしたが、いかがでしたか?

石井:木島櫻谷の洗練された日本画の世界観にたっぷり浸りました。とにかく岩絵の具の色彩の美しさに感動したのが、いちばんです。遠くから見たり、近寄ったり、斜めから見たり、そのたびにニュアンスが異なっていて、色の奥深さを体験することができました。

和樂:木島櫻谷が実際に使っていた岩絵の具も展示されていました。

石井:はい、青や緑の種類も豊富でこんなにたくさんの色を駆使して描いていたんだわ、とリアル感がありました。そして、各作品の色バランスを円グラフで表示していたのがよかったです。色バランスは本当に難しくて、洋服のコーディネートのヒントになるものも多かったです。

和樂:小作品と、大きな屏風の対比もありました。

石井:小作品は床の間に飾っていたのかしら、と想像がつきますが、屏風の大きさには驚きました。日本家屋でこんなに大きな屏風を飾る部屋があるのね、と…。まさに写真だけではわからない、実際に自分の目で確かめることができてよかったです。

和樂:美術館に出かける意義がありますね。

石井:これからも着物で美術館にお出かけするのを定番にしたいです。着物を着ると背筋がピンと伸びて、作品に対峙するとき真摯な気持ちになるのが好き。展示後のお茶や食事も楽しみのひとつになるし、みなさんもぜひトライしてください。いろんなことに満足できて気分アップ。口角も上がって、晴れやかな気持ちは美肌効果もあり、ですよ!

「企画展 ライトアップ木島櫻谷Ⅲ―おうこくの色をさがしに」概要

2026年7月5日(日)まで
(前期 5月31日(日)まで/後期 6月2日(火)〜7月5日(日)まで)

会場:泉屋博古館東京
住所:東京都港区六本木1丁目5−1
開館時間:11:00〜18:00(金曜日は19時まで開館/入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日
展示お問い合わせ: 050-5541-8600
展覧会公式ウェブサイト
https://sen-oku.or.jp/program/t_202604_spotlightokoku3/

HARIO CAFE 泉屋博古館東京店
住所:東京都港区六本木1丁目5−1
営業時間:11:00〜18:00
休日:年末年始
電話番号:03-6441-2040
https://www.hario-lwf.com/view/page/senokuhakukokan

インタビュー・本文/國藤直子(STRIPE) 写真/目黒智子 着付け/星山奈保子 ヘア/高倉里美 撮影協力/泉屋博古館東京、HARIO CAFE 泉屋博古館東京店
着物協力/wasou(TAKAMI BRIDAL)[訪問着]商品名:ミントグリーン雲取疋田雪輪に四季花 レンタル価格:¥77,000(税込) [帯]商品名:金斜め紐取四季花華文 レンタル価格:¥11,000(税込)


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石井美保

美容家、トータルビューティーサロンRiche代表。深い美容愛とさっぱりした物腰で、幅広い層にファンが多い。自身の経験に基づく美容法とコスメ選びは、常に注目を集めている。
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近藤とも

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