朝ドラ『ばけばけ』で注目の小泉八雲。家紋と名字に秘められた日本への深い想いとは
小林明
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2025.11
14
NHK朝の連続テレビ小説『ばけばけ』の主人公であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、松江に滞在中に自らのルーツの化身ともいえる鳥、鷺(さぎ)を意匠とした家紋を創案し、紋に描かれた白き羽に故郷と異国との絆を託した。また、帰化して名乗った名字「小泉」は、近江から出雲へと不思議な縁を経てたどりついた妻・セツの家の姓であり、その家族の歴史は海を渡って日本にたどり着いたハーン自身の旅路とも、重なり合っていた。
2025.10
20
大河『べらぼう』の裏史料『よしの冊子』とは? 歴史を動かした噂話の恐ろしさ
NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺』に登場する老中や火付盗賊改、大奥の幹部たちの人物設定には、『よしの冊子(ぞうし)』という史料が参考にされたと考えられる。当時の江戸で広まっていた彼らに関する噂話をまとめた風聞集で、内容には真偽不明のものも多い。しかし、噂が世間に広まったことで運命が変わってしまった人もいたようだ。その様子は情報が一瞬で拡散する現代のSNS社会を思わせ、ゾッとするほどである。
2025.09
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「善玉」「悪玉」はここから生まれた! 推定1万部の大ベストセラー、山東京伝『心学早染艸』を深掘り考察
NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺』で脚光を浴びる戯作者・山東京伝。彼が寛政2年(1790)に世に放ったのが、全3巻からなる黄表紙『心学早染艸(しんがくはやそめくさ)』でした。物語の核をなすのは、人の体に棲みつく「善玉」と「悪玉」。そのせめぎ合いが人生を大きく左右する——そんな斬新な着想は江戸の町人を魅了し、「善玉」「悪玉」はまたたく間に流行語となります。さらにこの作品は、従来の京伝らしさを超えた新たな個性を示し、長らく蜜月関係にあった版元・蔦屋重三郎との間に変化をもたらすことになるのです。
2025.08
08
大河で話題の『江戸生艶気樺焼』とは?山東京伝の出世作をどこよりも詳しく徹底解説!
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺」に、山東京伝作の黄表紙『江戸生艶気樺焼』(えどうまれうわきのかばやき)が取り上げられた。蔦屋重三郎と山東京伝が組んで黄表紙を制作しはじめた、天明5(1785)年のヒット作だ。のちの草双紙に大きな影響を与えた作品であり、以後、京伝は人気作家として耕書堂を支えていく存在となる。どのような魅力を持った戯作だったのか、ストーリーと挿絵を解説しよう。
2025.06
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関わった者は次々と…『べらぼう』田沼意次が飛びついた『赤蝦夷風説考』の真実
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺』でロシアと日本の関係がクローズアップされはじめました。きっかけとなったのは『赤蝦夷風説考』(あかえぞふうせつこう)という文書です。これに老中の田沼意次が着目したことによって、田沼派の武士たち、松前藩、松平定信、そして一部の戯作者たちを巻き込んだ騒動に発展し、時代の転換期を迎えます。『赤蝦夷風説考』とはどんな内容で、どのような影響を及ぼしたかを解説しましょう。
2025.06
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鬱憤は“屁”で吹き飛ばせ! 狂歌師・大田南畝の「めでたし」人物像
NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に登場した大田南畝(おおた なんぽ)が話題です。狂歌師・批評家・戯作者など多彩な顔を持ち、おそらく『べらぼう』の時代の文士では最も著名でしょう。また、「めでたい」というコンセプトで多岐にわたる作品を世に出し、江戸を「笑い」で包もうとした人物でもあります。ここでは南畝の狂歌は何を詠んでいたのか、全国にあるゆかりの史跡などから、彼の人物像に迫ります。
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