「手仕事の京都」シリーズ一覧はこちら。
「桶屋近藤」の桶
木の特性を最大限生かした使いやすく美しい木工芸
風呂桶(ふろおけ)から洗面器、おひつなど、かつて身の回りの道具の主材料は木でした。それが、金属やプラスチック類にとってかわられた時期があったものの、最近また木工品のよさが見直されています。その代表格が、胴を箍(たが)で締めて仕上げる、桶などの総称〝箍物(たがもの)〟です。
その伝統を継承している職人が、木工芸の人間国宝・中川清司(なかがわきよつぐ)氏に7年師事した近藤太一(こんどうたいち)さん。独立後、大徳寺の近くに「桶屋近藤」の工房を構えて約15年。京都でも数少ない箍物師として、手仕事にいそしんでいます。
木桶のよさを知ると、あれもこれも欲しくなる!
近藤さんの作品でも人気の高いアイテムは「D&DEPARTMENT KYOTO」にそろっています。そのうち、少人数向きの「寿司桶」や、小さな「おけマグ」は、オーダーを受け、やがて定番となったもの。職人は本来、使用する人の希望に応じてつくることを基本としており、近藤さんもそれを守ってきたのです。
そしてオーダーは、「できれば1年の余裕をもって」とのこと。その理由は、木材を風雨にさらして、作業に最適の状態になるまでに1年かかるから。使用する人のことを第一に考え、修理まで真摯(しんし)に取り組むその姿勢が、数多くの〝道具名品〟を生み出してきたのです。
近藤さんの名品1・炊きたてご飯を入れると、甘くおいしくなる!
近藤さんの名品2・D&DEPARTMENT創業者ナガオカケンメイ氏の注文品
近藤さんの名品3・寿司飯はもちろん、大鉢やお盆としても大活躍!
「桶屋近藤」の名品が購入できる「D&DEPERTMENT KYOTO」店舗情報
読み方:ディー アンド デパートメント キョウト
住所:京都市下京区高倉通仏光寺下ル新開町397 本山佛光寺内
電話:075-343-3217
営業時間:11時~18 時
休み:水曜
インスタグラム@d_d_kyoto(https://www.instagram.com/d_d_kyoto/)
※本記事は雑誌『和樂(2024年4・5月号)』の転載です。
※掲載価格はすべて税込です。掲載商品は、売り切れや販売期間の終了の場合があります。価格や営業時間も変更される可能性がありますので、お出かけの前に公式サイトなどでご確認ください。