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2020.10.27

泥酔した夫の代わりに籠城戦?34人の侍女たちを従えて突撃?勇猛果敢な戦国女性烈伝!

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虫も殺せないような、おしとやかなお姫様。守ってあげたくなるような可愛さですが、いざという時は矢面に立って戦う姿も、頼もしく素敵なものです。

日本史上、武器をとって戦った女性の記録は、意外に数多く残されています。

今回は、戦国時代の戦う女性たち【前編】をご紹介いたします!

私に任せなさい!戦国時代の戦う女性たち

戦国時代の女性たちは、けっこう武闘派が多かったよう。
勇ましいエピソードがいろいろ残されています。

父に代わって攻撃よ!

瀬戸内海の大三島(おおみしま)にある大山祇(おおやまつみ)神社大宮司の娘・鶴姫(つるひめ)は、神官である父に代わって、攻め寄せてきた周防の大内氏をたびたび退けたといいます。
鶴姫伝説として知られ、戦死した恋人の越智安成(おち やすなり)を追って自害したと伝わります。

ただし、実在については疑問視する声もあるそう。

夫がいない? なら、こけおどせ!

長宗我部(ちょうそかべ)の家臣で、上夜須(かみやす)城主の吉田重康(よしだ しげやす)。重康が本山氏との交戦で所有する馬ノ上城(うまのうえじょう)を留守にしている最中、安芸国虎(あき くにとら)が攻め込んできます。

城主不在の中、重康の妻は一計を案じます。
城内の女性たちや奉公人を集め、兜を着せたり、左右の手に槍薙刀持たせたり、大旗・小旗を木や柱・塀などに結び付けたりして、大軍が城内にいるように見せかけます。

それを見た国虎の軍勢は、留守だと思っていたのに、とびっくりして撤退したといいます。

大将、泥酔した夫に代わりまして……

北条氏邦(ほうじょう うじくに)家臣で日尾(ひお)城主の諏訪部定勝(すわべ さだかつ)は、ちょっとやらかしてしまいます。

客人と酒を酌み交わして眠っていた定勝の居城に、武田軍が攻めてきます。しかし定勝は泥酔して寝込み、起きません。

そこで定勝の妻・妙喜尼(みょうきに)が甲冑を纏い、家臣らを率いて籠城戦を指揮し、夫が目覚めるまで防ぎきりました。
このことで妙喜尼は敵方からも一目置かれ、その後、定勝が相模攻めに出る際にも城を任されたといいます。

夫がいない? なら……リターンズ

毛利氏の重臣で周防高嶺城(すおうこうのみねじょう)城番・市川経好(いちかわ つねよし)の妻も、夫の留守を守って戦った1人です。

経好が北九州で立花山城をめぐって大友氏とにらみ合っているとき、大内輝弘(おおうち てるひろ)が高嶺城を包囲します。しかし、城内には経好の妻・市川局(いちかわのつぼね)や僅かな家臣と守備兵しか残っていません。

そこで市川局が兵を指揮して戦い、10日あまりの激戦の末、城を守りきりました。
市川局はこの功績を讃えられ、主君毛利輝元より感状を贈られています。

女性たちを率いて突撃!勇猛果敢な姫の悲劇

こちらは先ほどとは別の鶴姫。

備中(現在の岡山県西部)の常山城(つねやまじょう)主・上野隆徳(うえの たかのり)は、主君である三村家親(みむら いえちか)の娘・鶴姫を妻に迎えます。
しかし長年従属した毛利氏からの離反を決意した三村一族に、過酷な運命が襲い掛かります。

鶴姫は、毛利氏に敗れて自刃した兄・元親に続き、敗色濃厚となって夫の叔母、息子たち、妹が次々に亡くなっていくのを目にし、自ら打って出ることを決意しました。

34人の侍女たちを従え、鎧を纏い薙刀を手にした鶴姫は奮闘するも、傷を負って夫の元に戻ります。
そして、ついに夫婦ともども自刃して果てたのでした。

▼鶴姫についての詳細はこちら
女軍を率いて突撃した鶴姫とは?戦国時代、備中城主の妻の壮絶な戦い

男女逆転、白馬のお姫様!?

播磨三木城(はりまみきじょう)主・別所長治(べっしょ ながはる)の叔父にあたる、別所吉親(べっしょ よしちか)の妻・波(なみ)も、備中の鶴姫同様、奮戦の末に亡くなった戦国時代の女性です。

秀吉との戦い「三木合戦」での夜襲で、燃え盛る炎の中、白葦毛の馬に跨って次々と敵を斬り倒していった波。
波は、「女だからと侮るな。われこそはという者はかかってこい」と叫んだといいます。

▼別所波についての詳細はこちら
秀吉に苦戦を強いたのは女だった!?敵に果敢に斬り込む女傑「別所波」壮絶な戦いと最期

次回に続きます! 今後も、誾千代(ぎんちよ)姫や小松(こまつ)姫など、盛りだくさんでお届けいたします!

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アイキャッチ画像:石川豊信『粟津の戦いの巴御前』、メトロポリタン美術館より