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2021.02.19

縄文VS現代!災害リスクの低いまち、埼玉県北本市「どっちが住みやすいの?」対決

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もし引っ越すなら、どんな場所に住みたいですか? 景色がいいところや、通勤・通学に便利なところ。友達に自慢できるエリアに住みたいなんて方もいるかもしれませんね。

でも、何より大切なのは「安全」ではないでしょうか。人々が少しでも安心して暮らせる場所を求めるのは、昔も今も変わりません。「災害リスクが低いまち」として注目を集めている埼玉県・北本市は、太古の昔の縄文時代から「住みやすいまち」として選ばれていました。

約1500年にわたって人が住んだ縄文時代の北本と、現代の北本。果たしてどちらが住みやすいのでしょうか? いざ、勝負!!!

現代の北本の住みやすさをチェック!

まずは現代の北本の住みやすさから見ていきましょう! 北本は、ここに挙げきれないほどたくさんの魅力が詰まったまちです。期待が高まりますね!

「災害に強い街ランキング」一都三県で3位に!

日本に住む限り、地震や台風などの自然災害を避けることができません。「少しでも災害リスクが少ないまちに住みたい」。誰もがそう考えていることでしょう。

北本市は大宮台地の最高地点に位置しており、一番標高の高い場所は海抜32メートル。北本市の西縁を流れる荒川との標高差が大きく、台風などによる洪水リスクが低いと言われます。近隣市と比べ、地震の計測回数が少ない(※)のも特徴です。

※気象庁震度データベース過去10年間震度3以上回数(2009年11月~2019年11月)より

高台に位置する、高尾さくら公園
北本市シティプロモーション『&green』より

さらに、リクルート(株)の調査による「首都圏184市区GNS(※)で読み解く災害に強い街ランキング」では、一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)の町村を除く全184の自治体の中で、北本市が第3位に選ばれました!

※GNS(Gross National Safety for natural disasters/自然災害に対するリスク指標)

北本市の災害リスクの低さが注目されたのは、何も今に始まったことではありません。関東最大級の環状集落「デーノタメ遺跡」が北本市内で見つかっていることから、縄文時代には既にその住みやすさが実証されていたのです。

ゆるキャラも大事!「とまちゃん」と「財政状況伝えるマン」

今やその地域の顔とも言える「ゆるキャラ」。せっかく住むなら、ゆるキャラもかわいい方がいいですよね。

ご安心ください。北本市のゆるキャラは、真っ赤でまん丸なお顔につぶらな瞳がとってもキュートな「とまちゃん」! 

北本市公式サイトより

北本市では大正14年からトマト栽培を行っており、今では「トマトカレー」や「トマト大福」など、多彩なトマトグルメが楽しめます。そんな北本のおいしいトマトの姿をして、北本市の魅力をアピールしている頑張り屋さんです。

そして! 北本市にはもう一人のゆるキャラ(?)が。それが「財政状況伝えるマン」です。

広報きたもと令和元年11月号より

住んでいる地域の財政状況は、しっかり把握しておきたいもの。でも「財政状況って難しくてよくわからない」。そんな方も多いですよね(私もそのうちの一人です)。

そんなお悩みを解決すべく、市民に財政状況をわかりやすく伝えてくれるのが「財政状況伝えるマン」! 市報では漫画を使って財政状況を解説してくれる、頼りがいのあるヒーローです。

縄文時代の北本は、どのくらい住みやすかった?

縄文時代だって、住みやすさはもちろん、ゆるキャラの魅力でも負けてません!

1500年住み続けたくなる、安全で便利なエリア

縄文時代は、埼玉県にも海がありました。しかし、埼玉の中でも内陸に位置する北本には海がなく、代わりに川が流れていました。水道のない縄文時代、生活に便利な水が近くにあることは、住みやすさの重要なポイントです。川の近くでは洪水の心配がありますが、縄文時代の遺跡は海抜20~30メートル以上の高台で見つかっています。そのため、北本縄文人たちは安心して暮らすことがきたでしょう。

江川上流域の縄文時代の遺跡の分布 北本市教育委員会「デーノタメ遺跡の世界」より

さらに、住居にほど近い台地上にはクリ、低湿地帯にはクルミの木などを植えており、食料を確保することもできました。縄文時代の北本は、便利さと安全性が両立している場所だったのですね。縄文人にとってこれほど暮らしやすい場所はないでしょう! それを裏付けるように、縄文人たちは約1500年にわたって北本で生活を営み続けました。

ゆるキャラは縄文時代から健在!

現代の北本には「とまちゃん」という、とってもかわいいゆるキャラがいます。縄文時代の北本にも、とまちゃんに負けないゆるキャラ(?)がいたことを知っていますか? それがこちら!

北本市教育委員会『きたもとの縄文世界』より

にっこり微笑むお顔がキュート! 見る人を癒す女神のような笑顔は、元祖・ゆるキャラと言っても過言ではないでしょう。名前は「きたもっちゃん(仮)」と言います。もともとは赤い朱かベンガラの漆塗りだったようなので、赤いお顔のとまちゃんと通じるところがありますね。

北本市教育委員会『きたもとの縄文世界』より

▼きたもっちゃん(仮)に関して詳しくはこちら!
縄文界に新アイドル誕生?北本土偶「きたもっちゃん(仮)」愛用の呪術アイテムも紹介!

悩んだけれど、私は縄文北本を選びます!

現代の北本と縄文時代の北本。どちらも大変魅力的でしたね。現代の北本は、都心へのアクセスが良い場所にありながら、比較的家賃や土地の価格が安いのが魅力です。身近に雑木林などの自然があり、子育て支援も充実しているため、特にファミリー世帯には嬉しいエリアと言えるでしょう。その上災害リスクも低いとなれば、もう言うことはありません。

でも私は、パソコンにスマートフォンにと、便利になりすぎた現代に疲れてしまうこともあるんです。日の出とともに起き、日が暮れたら眠る。おこした火で肉を焼いて食べ、時には「きたもっちゃん(仮)」に祈りを捧げる……そんな原始的な生活をしてみたい、という想いに駆られることがよくあります。

ほどほどに便利で安全な縄文時代の北本。だから私は「縄文北本」を選びます!!

【連載 全11回】縄文と雑木林のまち、北本

自然とともに暮らすまち、埼玉県北本市。独自の縄文文化と豊かな自然を入り口に北本の暮らしの魅力を考えてみました。
第1回 都心から50分!人に一番近い自然ってなんだ?を埼玉県北本で考えた
第2回 感度の高い縄文人が集う、埼玉県北本。1万年前からずっと住みやすいまち「縄文銀座」で銀ぶらしてみた
第3回 100年に1度の大発見?関東最大級の環状集落「デーノタメ遺跡」は縄文のタイムカプセルだ!【埼玉】
第4回 縄文界に新アイドル誕生?北本土偶「きたもっちゃん(仮)」愛用の呪術アイテムも紹介!
第5回 デーノタメ遺跡で貴重な発見!なぜ北本縄文人たちは「オニグルミの土製品」を作ったのだろう?
第6回 縄文VS現代!災害リスクの低いまち、埼玉県北本市「どっちが住みやすいの?」対決
第7回 艶やかな七宝ジュエリーにドキドキ!作家・近藤健一さんが北本にアトリエを構える理由【埼玉】
第8回 埼玉県北本市に、今こそ行きたい店がある。日々の小さな幸せが見つかるgallery&cafe yaichi
第9回 人も、自然を構成する一部。縄文文化の根付く埼玉県北本市に聞いた「雑木林」の今
第10回 貴重な動植物の楽園!埼玉のまほろば、北本雑木林散歩が楽しい
第11回 ここは地上の楽園か?鷹やキツネ、希少な植物も育つ「トンボ公園」が教えてくれること【埼玉】

書いた人

大学で源氏物語を専攻していた。が、この話をしても「へーそうなんだ」以上の会話が生まれたことはないので、わざわざ誰かに話すことはない。学生時代は茶道や華道、歌舞伎などの日本文化を楽しんでいたものの、子育てに追われる今残ったのは小さな茶箱のみ。旅行によく出かけ、好きな場所は海辺のリゾート地。