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2021.04.15

難読漢字クイズ!「艶やか」には3通りの読み方がある!「つややか」以外答えられる?

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漢字の読みって難しいですよね。漢検1級に出てくるようなものは、読めない人のほうが多いのではないでしょうか(私も読めません……)。

ところで、読みによって意味が変わる、ユニークな言葉があります。

「艶やか」

この言葉の、3通りの読み方と意味は、一体何でしょう?

え、3通りもあるの?なんだろう?

その1「つややか」

1つめは「つややか」。光沢があって美しい様子・潤いがあってつやつやしている様子・美しく輝いている様子をいいます。

きれいな髪や動物の毛並みの表現として使われることが多い「つややか」、平安時代中期の日記文学『蜻蛉日記(かげろうにっき)』には、「宇治川の水面がつややかに光っていて、とても風情がある」といった表現も見られます。とってもすてきですね!

「つややか」って、音の響きがいいな~奥ゆかしく、輝いている感じがする♡

その2「あでやか」

2つめは「あでやか」。女性の容姿や仕草が上品で美しく華やかな様子・華やかでなまめかしい様子をいいます。「なまめかしい」にもいろいろな意味があるのですが、この場合には色気がある、といったことを指します。

もともとは、優雅で美しい・気品がある、という意味の「あて(貴)やか」だったものが変化したのだそう。

私は、この漢字は「あでやか」の印象が強いなあ。色っぽいということなのね!江戸時代の花魁とかが思い浮かぶ!

その3「なまやか」

3つめは「なまやか」。現代ではあまり使わない言葉かもしれませんが、辞典には掲載されており、若々しく美しい様子・なまめいている様子、といった意味だそうです。

「なまやか」は、知らなかった~!ちょっとセクシーな響き!ドキドキする…….。読み方で変わるって、面白い!

アイキャッチ画像:鳥居清長『当世遊里美人合 たち花』メトロポリタン美術館より

参考文献:
・『デジタル大辞泉』小学館
・『日本国語大辞典』小学館
・『小学館 全文全訳古語辞典』小学館

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。十五代目片岡仁左衛門ラブ。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。