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2021.08.11

なぜ「ことば」は「葉」という漢字を使うの?語源を紹介!

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毎日、何かしらの形で使っている「ことば」。
漢字では「言葉」と書きますが、そこにはなぜか「葉」の字が。

え? 葉っぱ? いったいどういう繋がりがあるのでしょう?
語源を調べてみました。

5つもあった! 語源説

実は、「ことば」という単語の語源説はいくつもあります。

ほとんど毎日つかう「ことば」なのに、語源は諸説あるんだ!

『日本国語大辞典』によると、以下の通り。

(1)コトハ(言端)の義〔名言通・大言海〕。

(2)コトノハ(言葉)の義。ハ(葉)は言詞の繁く栄えることをいう〔和訓栞〕。

(3)コト(事)から生じた語。葉は木によって特長があるように、話すことによって人が判別できるということから〔和句解〕。

(4)コトハ(心外吐)の義〔言元梯〕。

(5)コトは「語」の入声Kot で、語る意。バは「話」の別音Pa の転〔日本語原考=与謝野寛〕。

葉っぱと関係があるとする説と、関係ないとする説があるのですね。
葉が繁っていくように、木によって違いがあるように、という説は、とても美しい光景が浮かんできます。

「言の葉」って書くとなんだか詩的で、すてきな表現がたくさん生い茂っているイメージです

『世界大百科事典』によると、「ことば」という単語の原形は「こと」だったといい、7~8世紀ごろから「ことば」という派生語が使われたと見られているそうです。

なんて美しい……(?) 「ことば」にまつわる関連語

ことばは生活の基本となっていることから、たくさんの関連語があります。
その中から美しい言い回しを集めてみました。が、よくよく見てみると、中には……。

「ことばの玉」

玉のように美しい言葉。しかし、お世辞・美辞麗句といった意味も持っています。

「ことばの露」

言葉が美しく・はかないことを、すぐに消えてしまう露にたとえた表現。
菊の節句(重陽の節句)に詠まれた詩歌を、菊の露にたとえたもの。

▼重陽の節句については、こちら。
9月9日「重陽の節句」とは?由来や楽しみ方、菊の花を使った料理レシピも紹介

「ことばの花」

美しくうるわしい言葉。巧みな表現。華やかに飾られた言葉。真心のこもった、誠実な言葉。あるいは和歌をはじめとした詩歌。
しかし、こちらにも美辞麗句・愛想のよい言葉、といった意味が含まれています。

「ことば」は、飾らないほうがより真実らしいっていう認識があったのかも?

「ことばの塵」

文章や詩歌などで、表現や言葉遣いに欠点があること。
また、塵のように言葉の数が多いこと。

「ことば争い」「ことば戦い」

口論、口喧嘩のことですが、「ことば争い」「ことば戦い」というと、なんだかちょっと雅な雰囲気が。

「ことのはの緑」

和歌の道がまるで常緑樹のように、衰えることなく栄えている様子。

「ことのはぐさ(言葉種)」

和歌、あるいは和歌の草稿のこと。話のタネ。

「ことのはかぜ (言葉風)」

和歌が与える印象。和歌の雰囲気。

▼雅……なだけではない、平安貴族たちの記事はこちら。
下痢をお漏らし!嫌いなヤツには石投げる!平安貴族が結構お下品【落窪物語】
女のマウンティング合戦!『蜻蛉日記』作者・道綱くんママとランチ会 PART1【妄想インタビュー】

アイキャッチ画像:窪 俊満『梅に雀図』メトロポリタン美術館より

参考文献:
・『日本国語大辞典』小学館
・『小学館 全文全訳古語辞典』小学館
・『世界大百科事典』平凡社
・『デジタル大辞泉』小学館

書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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平成元年生まれ。コピーライターとして10年勤めるも、ひょんなことからイスラエル在住に。好物の茗荷と長ネギが食べられずに悶絶する日々を送っています。好きなものは妖怪と盆踊りと飲酒。