世界遺産登録の日本の奇祭!山形のカセ鳥とは?

世界遺産登録の日本の奇祭!山形のカセ鳥とは?

目次

山形県上山市で行われている旧暦の小正月の民俗行事「カセ鳥」。笛や小太鼓の音に合わせ、「カッカッカーのカッカッカー。商売繁盛、火の用心!」の声とともにやってきたのは、えっ! 藁人形? 藁納豆? 

カセ鳥

藁の蓑を被ったなんとも奇妙な姿は、神様の使者「カセ鳥」。五穀豊穣、商売繁盛、防火を願いながらカセ鳥たちが町を練り歩く、この不思議な行事は江戸時代に始まりました。明治期に一度途絶えたそうですが、昭和34(1959)年に有志たちによって復活し、現在も山形県内外から集まった参加者がカセ鳥となって、5〜6時間にもわたって町中を歩き、踊ります。

カセ鳥

藁の蓑はケンダイと呼ばれます。町の人たちがカセ鳥に祝い水をかけると、カセ鳥は水分をはらおうとブルブルブルッと震えます。ケンダイから落ちた藁を拾うと幸せになれるのだとか。女の子はその藁を髪に結ぶと一生黒髪に恵まれるといわれています。

カセ鳥拾わずとも体から抜くこともできます。その間、カセ鳥さんはじっと待ってくれる!

ちらちらと雪が舞う中、水をかけられ、カセ鳥たちの手も脚も寒さで真っ赤になっていました。ケンダイの重さは4〜9kg 、水を含むと10〜12kgになるといいます。どれほど寒くて、重いことか!

カセ鳥寒いから手をギュッ! がんばって!

今年のカセ鳥は35羽(人)。毎年、参加されているツワモノもいらっしゃるようです。参加者のほうも、一度見るとやみつきなるらしく、富山県から来たという女性は、なんと今年で4度目の見学とのこと。「カセ鳥、かわいいですよね。冬を思っきり楽しんでるというのがいいな、と思って」。たしかに、見ているほうも気持ちが高揚してきます。カッカッカー! 今年はいいことがありそうな予感!

カセ鳥子どもはちょっと怖いね…。

上山は、山形屈指の名湯として知られる町。カセ鳥たちもお祭りのあとは、きっとゆっくり温泉で体を温めたはずです。

カセ鳥昔ながらの共同浴場もあります。こちらは最も歴史が古い下大湯公衆浴場

楽しく幸せをふりまくカセ鳥。また来年も見たくなります。動画でもどうぞ。

*おまけの情報。画像を見て「意外に雪がないね」と思った人もいることでしょう。しかし、そんなに甘くはありません。この日は、午後から雪が降り始め、一晩で20cmほど積もりました。積もっては溶け、積もっては溶けを繰り返し、三寒四温。東北は遠い春を待っています。(Me)

-2018年2月に公開した記事です-

カセ鳥

世界遺産登録の日本の奇祭!山形のカセ鳥とは?
この記事をSNSでシェアする
この記事をSNSでシェアする