プロレスと歌舞伎5つの共通点とは?どちらの魅力も知るライターが徹底解説!

プロレスと歌舞伎5つの共通点とは?どちらの魅力も知るライターが徹底解説!

「プロレス」と聞いて何を思い浮かべますか?アントニオ猪木さんやジャイアント馬場さん、それとも後楽園ホール。最近だとブシロードや棚橋選手でしょうか。
最近は「プ女子(=プロレス好きの女子)」なる言葉も生まれ、新たなファン層へと広がっています。ライターは「ドラゴンゲート」ファンで、歌舞伎ファン。今年一年、和樂webでは歌舞伎の記事をせっせと書いてきました。ある日、「実は好きな理由が似ているのかも!?」とひらめきが。企画を練っていたら和樂webにてフランスの哲学者ロラン・バルトによる「レスリングのよさは、度を超えた見せ物であることだ」(ここでいうレスリングとはプロレスの)、という言葉を発見。プロレスは「スポーツではなく演劇」という言葉に膝を打ちました!
え!プロレスと歌舞伎がそっくり?ジャイアント馬場の16文キックには型の凄みがある!

今回はプロレスも歌舞伎も大好きな私が見つけた5つの共通点をご紹介します。どちらも見たことない方、どちらかが好きな方、その魅力が伝われば嬉しいです♪

1.迫力と美しさに圧倒!「立ち廻り」と「連続技」

芸術鑑賞教室などで中高生が歌舞伎を見たとき、アクションである「殺陣」や、様式美を含んだ「立ち廻り」に対して反応が良いそうです。いわば江戸時代のヒーローショーでもあった歌舞伎。立ち廻りは激しくパワフルなだけではなく、見ていて美しい、技量が要求される場面でもあります。
一方プロレス。試合を魅せるには技を繰り出す必要がありますよね。でも「ぶっ飛ばす!」と言いながら本当にケガをさせては大変。日々の練習と技を出すタイミング、相手との呼吸があってはじめてプロレスとなります。その決まった連続技の美しさはお見事の一言!生で見たらきっと魅了されますよ。
「とんぼ」と呼ばれるその場で回る宙返りが様々な歌舞伎の演目で出てきます。プロレスで言えばトップロープからのダイビングかな?基本の動きですが、華やかな練習が必要な「技」です!妙技を楽しむのは観劇・観戦の醍醐味ですよ。

2.まさにシャッターチャンス!「見得」と「決めポーズ」

歌舞伎には、音とともに客席に向かってかたちを決める「見得」があります。「大見得を切る」という慣用句は皆さんご存じなのではないでしょうか。まさにここは絵になる場面として、浮世絵にも描かれてきました。現在も舞台写真、雑誌の表紙などでも使われる見せ場です。

一方プロレスでは入場のさい、ほとんどの選手が会場に向かってポーズを取るパフォーマンスをします。写真撮影が許可されている場合が多いプロレスでは、まさにここがシャッターチャンス!歌舞伎の見得では木を打つ拍子音(ツケと呼ばれます)が響き渡りますが、プロレスでは一眼レフのシャッター音がそこここで聞こえますよ。

向かって右がYAMATO選手。タッグマッチの王者となった瞬間です©2020 DRAGON GATE ENTERTAINMENT

また、選手によっては試合中に起こる「お約束」も。ドラゴンゲートのYAMATO選手の場合、イケメンぶりを強調するパフォーマンスがあります。また、レスラーが得意技を出す前に観客が総出でかけ声をかけるものもあり、こちらは歌舞伎で声をかける「大向こう」に通じるものを感じます。

3.悪の華はわかりやすく咲かす!「ヒール」と敵役

歌舞伎の敵役=悪役は、特徴的な隈取(化粧の一種)で登場します。下っ端の敵には「赤っ面」(あかっつら)と呼ばれる、真っ赤な顔の化粧のキャラクターで登場する場合もあり、敵だ!とすぐわかるようになっています。大体「白塗り」は二枚目や主人公。遠目で見てもすぐわかるのが歌舞伎の特徴です!

ドラゲーのヒール「R・E・D」。実は先日の後楽園大会でYAMATO選手たちは裏切りに遭いました©2020 DRAGON GATE ENTERTAINMENT

さてプロレスはというと、「ベビーフェイス」と呼ばれる善側と「ヒール」と呼ばれる悪役に大抵は分かれています。ヒールは入場から不穏!こわもてな目張りといれている選手も多いです。バット、チェーンなど、凶器と呼ばれる反則アイテムを持っていることもしばしばあり、初めて見た人もすぐにヒールだとわかるようになっています。
プレイスタイルも大暴れなことが多い!どんな悪逆非道をするのか。これもまた、歌舞伎やプロレスの楽しみのひとつです!(慣れるまではちょっと怖い……)

4.ミステリアスな魅力に惹かれる!?マスクマンと女形

男性が女性を演じる「女形」。歌舞伎では欠かせない不思議な魅力を持つ存在です。実際舞台で見たらその美しさにきっと驚きますよ!
さすがに女形に相当する存在はないかな……と考えていたのですが、マスクマン!その名の通りマスクをつけて試合するレスラーで、マスクはそれを賭けて戦う試合もあるくらい、選手のプライドの象徴です。その正体はベールに包まれてミステリアス!かつての女形はプライベートを積極的には明かさないのが普通だったそうですから、秘密主義な部分は通じるものがあるかな~と思いました。オンとオフがまるで違う人、というのも共通点かもしれません!

5.個性豊かなキャラクター!「レスラー」と「役者」

歌舞伎の役柄の中には、「ずっと親を泣かせてきた鼻つまみ者」や「一目ぼれした男を追いかけて死んでしまう娘」、「執念深い生臭坊主」など、現代の感覚からするととんでもないキャラクターも登場します。それを見事に舞台上に体現させるのが歌舞伎役者の皆さん。
プロレスでは、ヒール以外にも、オネエキャラだったり生意気だったり、「プロレスラー」自体がキャラクターになっていることも多いです。
歌舞伎役者が演じているからといって、実際にお金をだまし取ったり、紙の衣を着て生活しているわけないですよね。また、ヒールのレスラーが常に人をバットで攻撃しているわけもない。キャラクターを演じる人々を楽しむのも、歌舞伎とプロレスの醍醐味だと思います。
まれに、ヒールレスラーがリングサイドにセコンドでついている際、優しい素顔を隠しきれてない瞬間を見かけます。大変ほっこりするので、リングサイドも見逃せませんよ……♪

©2020 DRAGON GATE ENTERTAINMENT

舞台もリングも、プロの世界。
お客様を楽しませるために、一か月の長丁場をしっかりと演じ続ける歌舞伎役者さん。360度見られることを意識して、体を作りこむプロレスラーの皆さん。どちらの方々も、ファンとの交流を大切にされています。
そのエンターテイナーぶりは、ぜひ直接見てほしいです!

直接足を運んでみれば、きっと新たな体験が待っている

©2020 DRAGON GATE ENTERTAINMENT

「歌舞伎座」と「後楽園ホール」がやっぱり有名ですが、どちらも巡業が行われています。ドラゴンゲートに関してはかなり広域にわたって巡業されていますよ。
お近くに来たときは足を運んでみるのもおすすめです。なお、ハマるとすぐに遠征したくなることは申し添えておきますよ!関西や名古屋は日程を合わせるとプロレス&歌舞伎をまとめて観れるチャンスもあります。私、よくやります。

プロレスも歌舞伎も噛めば噛むほど味がでる奥深さがあります。2020年を彩る新たな趣味にいかがですか?もろ手を挙げてお待ちしております!

プロレスと歌舞伎5つの共通点とは?どちらの魅力も知るライターが徹底解説!
この記事をSNSでシェアする
この記事をSNSでシェアする