創業から継承されるティファニーのDNAに迫る
10のルームで構成される同エキシビションでは、ブランドを象徴する「ブルー ボックス」の初期のデザイン、米国初のメールオーダーカタログ「ブルー ブック」や「ティファニー® セッティング エンゲージメント リング」などが展示され、ティファニーが紡いできた200年近くのストーリーを、唯一無二の作品とともに伝えています。
創業時より続く、ティファニーと日本のつながり
ティファニーと日本の間につながりが生まれたのは、実は創業当時のこと。創業者であるチャールズ・ルイス・ティファニーが1837年に、当時米国市場で珍しかった日本からの輸入品を顧客に提供したことに遡ります。
それからというもの、エドワード・C・ムーア、ルイス・コンフォート・ティファニー、エルサ・ペレッティといったブランドを代表するデザイナーの多くが日本芸術に影響を受けているといい、本エキジビションでも様々な角度から表現された“ティファニーから日本への感謝”にも注目が集まります。
3つのルームを代表する、豪華ジュエリーをチェック
エキシビションのフィナーレを飾る「ザ ティファニー ダイヤモンド」をはじめとする代表的な作品3点を、ここでご紹介。
ザ ティファニー ダイヤモンド
ジャン・シュランバージェの代表作である「バード オン ア ロック ブローチ」からインスピレーションを得て生まれた、新たなデザイン。世界でも最大級といわれるこのイエローダイヤモンドは、287.42カラットもの原石から、鮮やかなカラーを際立たせるために半分以下にまでカットされたもの。何よりも宝石の美しさを追求する、ティファニーのクラフトマンシップが象徴された作品です。
トレリスとリーフ ネックレス
ジャン・シュランバージェがブランドに参画した1956年に初めて製作されたこのネックレスは、ブドウの葉とつたがトレリス(格子)に優雅に絡まる様子が表現されています。自然への憧憬を思いがけないデザインで再現したこの作品は、彼の真骨頂と称されています。
ドラゴンフライ ブローチ
約30年にわたりデザインを手掛けた、創業者チャールズ・ルイス・ティファニーの息子であるルイス・コンフォート・ティファニーがディレクションした作品。日本を含む世界中の芸術や自然界から深いインスピレーションを得た彼のディレクションのもとで、デザイナーのジュリア・マンソンが豊かな色彩のオパールでトンボの虹色の輝きを再現。昆虫の柔らかく繊細な羽を模したプラチナには、極めて細やかな細工が施されています。
この他にも、エナメル、エメラルド、ダイヤモンド、ピンクサファイヤが散りばめられた蘭のブローチや、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤがあしらわれたプルーム ネックレスをはじめとした300点近い未公開作品を通じてティファニーの美しき偉業を堪能することができます。これまでにない没入体験が期待できるエキシビション、ぜひお見逃しなく。
開催概要
「ティファニー ワンダー」技と創造の187年
会期:2024年4月12日(金)から6月23日(日)まで
開館時間:10:00~20:00(最終入場は19:00まで。開館時間は変更になる場合あり)
会場:虎ノ門ヒルズ ステーション タワー45階 TOKYO NODE
住所:東京都港区虎ノ門2丁目6−2
チケットは6月23日(日)までティファニー公式アプリより購入可能。