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2019.03.11

福岡市美術館が待望のリニューアルオープン!開館以来、最大規模の展覧会も開催【2019年】

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2019年3月21日、リニューアルのため2年半休館していた福岡市美術館がオープンします! それを機に開催される企画展は、同館が40年間収集してきた作品の中から“スター”を厳選。展示室全てを使った、開館以来、最大規模の企画展です。この春、新しく生まれ変わった福岡市美術館に期待が膨らみます!

重要文化財含む、福岡市のコレクションを大公開!

福岡市美術館の待望のリニューアルオープンの記念展は、「これがわたしたちのコレクション」と銘打ち、「色絵吉野山図茶壺」をはじめ、古美術から近現代美術作品まで、同館が所蔵する代表的なスター作品が大公開されます!

福岡市美術館野々村仁清 「色絵吉野山図茶壺」 重要文化財 江戸時代 福岡市美術館蔵(松永コレクション)

「この作品の一番の見どころは、なんといってもその色鮮やかさ。つやのある乳白色の下地に、緑、黄、赤、青、紫、さらには金と銀まで用いて、満開の桜に彩られた吉野山の絶景を描いています。桜が一部黒っぽくなっているのですが、これは銀が時を経て酸化したもの。展示会場では、制作された当時の華やかな色合いをイメージしながらご覧ください」と話すのは福岡市美術館学芸課・宮田太樹さん。

「今回は、通常貸しギャラリーとして活用している展示室にも作品を展示、1979年の開館以来、空前の規模でのコレクションとなります」と宮田さん。

サルバトール・ダリの大作「ポルト・リガトの聖母」のほか、ジョアン・ミロ、アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアといった近現代美術。電力王・松永安左エ門が蒐集した茶道具や、黒田家伝来の美術、重要文化財の仏像群などの古美術。東西の美を楽しむことができる福岡市美術館の、魅力を存分に味わうことができるのです!

そして、約22万6000㎡もの巨大な池をもつ大濠(おおほり)公園のなかに建つ福岡市美術館は、心地よいロケーションも魅力。リニューアルによって、公園の園路から直接入館できる新たな入り口が設けられ、より水と緑を感じられる、開放感のある空間に生まれ変わりました。

「近代建築界の巨匠、前川國男が手がけた建築意匠を継承しつつ、展示室の照明やケースを全面的に更新して、国内最高水準の展示環境を実現しました。ぜひ足を運んでいただきたいと思います」(宮田さん)

福岡市美術館リニューアルオープン記念展「これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE: Flower Power」

今回開催する記念展は、コレクション展と企画展という美術館の展覧会活動の両輪をひとつの展覧会として打ち出したもの。リニューアルによって生まれ変わった美術館展示室をすべてを用いて作品が展示されます。コレクション展示室およびギャラリーA~Fでは、「これがわたしたちのコレクション」を開催。約16,000点のコレクションの中から、代表的な作品約300点を一堂を展示するこちらの展覧会は、開館以来、最大規模といえます。

特別展示室では、英国を代表する美術家インカ・ショニバレの国内初個展「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」を開催。長年にわたってショニバレが制作してきた、花をモチーフとしたさまざまな作品が展示されます。福岡市美術館のリニューアルオープンを記念して、桜をテーマとする新作も発表。色彩鮮やかなで、ドラマティックな作品に出合えます!

福岡市美術館リニューアルオープン記念展「これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE: Flower Power」
会期 2019年3月21日(木)〜5月26日(日)
開館時間 9時30分~17時30分 (入館は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日※ただし、4月29日と5月6日は開館し5月7日(火)休館
会場 コレクション展示室(近現代)、コレクション展示室(古美術)、特別展示室、ギャラリー(A〜F)
観覧料 一般1,500円(1,300円)、シルバー1,000円(800円)、高大生1,000円(800円)、中学生以下無料
特別観覧料 一律200円(「これがわたしたちのコレクション」のみ観覧可。当日券のみ)
公式サイト