Culture
2021.12.26

これだけは覚えたい!和食・日本料理のマナーを3分でマスター

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年末年始は仕事関係や親族などとの会食の機会が増えがちとなり、改まった席では食事マナーが心配になります。「食生活の洋風化が進んでいる」といわれますが、家庭料理やファミリーレストランでも和食は永遠の定番です。食べなれた料理とはいえ、お呼ばれの席では普段とは違うマナーが求められ、ドキドキするのも和食。

マナーにとらわれすぎると会話や食事を楽しめませんが、最低限の知識があれば安心して会食に臨めます。「これだけ覚えればOK」のマナーを厳選してお伝えします!

最近会食の機会が減ったので、忘れてしまっていることも多いかも。年末年始の前に確認します!

まずは和食、日本料理、日本食のまとめ

日本で発達し、日常的に食する料理について、和食、日本料理、日本食といった言葉があります。辞書で調べると、以下の通り。

和食…洋食や中華料理などに対して、日本ふうの食事。日本料理。

日本料理…日本の風土の中で独特に発達し、日本人が通常食する料理の総称。和食。

日本食…日本風の食事。日本独得の料理。日本料理。和食。

(すべて出典は『日本国語大辞典』デジタル版)

一般的には、和食と日本食はほぼ同じ意味で「家庭食を中心とした料理」、日本料理は「専門店で提供される高度な技術で調理された料理」と使い分ける傾向があるようです。

確かに「日本料理」と聞くと、かしこまったお店を想像します!

和食、日本料理のコースが「会席」

和食、日本料理の中でもっとも本格的な料理が、本膳料理です。この本膳料理をベースとして宴会料理として発達したのが会席料理です。結婚披露宴や弔事、日本料理店や旅館などでおなじみですね。

料理はコース仕立てで、1品ずつ運ばれてきます。基本的には、前菜(先付)→吸い物→お造り(向付)→焼き物→煮物または蒸し物→揚げ物→酢の物→ご飯・止め椀・香の物→水菓子(果物)→菓子・茶という流れです。

会席料理の一例ですが、店により順序や品数は異なります。器や盛りつけの美しさも目のごちそう。

同じ「カイセキ」と呼ぶ「懐石料理」は、茶会の席で出される料理です。

お茶を習っていた時頂きましたが、着物+正座で食事するのは大変だなぁと思いました!

「これだけは絶対ダメ」で覚えるマナー5つ

和食、日本料理における作法はたくさんありますが、まずは、「これだけは絶対ダメ」というものだけ押さえるところからスタートしましょう。

箸使いのマナー

箸を食べ物に突き刺す、箸で器を引き寄せる、箸を器の上に渡す、箸から汁を垂らすなどの動作は上品ではありません。

器・お皿の持ち方

利き手が右でも、左側にある器は左手で取ります。持ち上げてよいお皿は、刺身の醤油皿、小皿、小鉢など、基本的には手の平よりも小さなお皿です。そのほか、天つゆの器、お重、どんぶりも手で持って大丈夫。ご飯物や汁物のお皿、吸い物のお椀は必ず持ち上げます。大きな椀や鉢、焼き物や天ぷらのお皿などは置いたままいただきます。

取り皿の使い方

大人数盛りの料理から自分用に料理を取ったら、取り皿に移してから食べます。そのまま口に運ぶのはエレガントではありません。

受け取ったものの扱い

ご飯や汁物、飲み物などは、受け取ったらお膳やテーブルに置いてからいただきます。すぐ口をつけないようにしましょう。

店の格に合わせた服装

女性はミニスカートやタイトスカートだと正座しにくいため、脚を多少崩してもカバーできるフレアスカートが動きやすいでしょう。男性も店の格に合わせた服装を心がけます。男女ともに素足は避け、靴下を用意します。女性はストッキングやタイツでもよいです。

アイキャッチ画像:
『風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎の風俗』(国立国会図書館デジタルコレクション)

主な参考文献:
『オールカラー 困ったときにすぐひける マナー大事典』(‎西東社)
『「和食」ワザあり事典―料理もマナーもこれでカンペキ!』(PHP文庫)
『日本国語大辞典』デジタル版
『現代用語の基礎知識2007年版付録 マナーと常識事典』デジタル版
京都調理師専門学校サイト

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オールカラー 困ったときにすぐひける マナー大事典

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