「小学館の図鑑 NEO」から、アートをテーマにした新シリーズ『小学館の図鑑 NEO アート 図解 はじめての絵画』が登場しました! 本書は、はじめて絵画を見る子どもたちに向けた、絵画の見方がわかる図鑑です。
そうは言っても「うちの子が絵画に興味をもつの?」「子どもにアートなんて難しいんじゃ……」と心配になりますよね(私はなりました)。ということで、リアルな感想を5人の子どもたちに聞いてみました。本書の魅力とともにぜひお楽しみください!
『小学館の図鑑 NEO アート 図解 はじめての絵画』とは?
感想を聞く前に、まずは『小学館の図鑑 NEO アート 図解 はじめての絵画』の特徴・ポイントをご紹介します!
本書の魅力は何と言っても、作品図版の豊富さと美しさ。世界中の名画が、世界トップ水準の印刷技術により約360点も掲載されています。これだけの作品を1冊で見られる書籍はなかなかないのでは?
さらに名画のヒミツをクイズ形式で解き明かすなど、子どもが興味をもちやすい内容になっています(子どもだけでなく、大人もついつい夢中に!)。作品の鑑賞ポイントが一目でわかるのもこだわりのひとつ。1つの作品が1ぺージで完結するので「今日はこの絵画だけ見てみよう」「1ページだけ読んでみよう」といった楽しみ方もできます。
詳しくは特設サイトもご覧ください!
子どもたちに感想を聞いてみました!
5人の子どもに図鑑を読んでもらい、率直で自由な感想を聞いてみました。
まずは同じマンションに住む、いつも仲良し3人組に突撃!!
ゆいちゃん(小4)
一冊の本に約360枚の絵が載っていることに驚きました。
一番好きな絵は、フェルメール《真珠の耳飾りの少女》です。瞳がきらきらして可愛らしくて好き。北斎の波の絵「冨嶽三十六景」《神奈川沖浪裏》も堂々としていて素敵。
ひとつひとつの絵に表情があって画家の技術はすごいと思いました。絵をみることが中心で読みやすく、開いた時に実際のサイズの絵が載っていて早く次のページをみたくなりました。
ちぃちゃん(小3)
私がこの図鑑を読んで心に残ったところは、歌川国芳《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》という絵で、みんなで力を合わせて一人の人を作っているところです。
この絵は一度見たことがあって「肉体がむき出ているなぁ」と思ったけれど、この図鑑で意識して見てみると、たくさんの人が協力し合って一人の人ができていることがわかりました。
今年も、この絵のように、みんなで協力して生活したいです。
ゆうごくん(年長)
<「モナ・リザ」って、どこがすごいの?>というページが好き! 見たことのある絵だった。レオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》は、優しいお姉さんの顔にみえる。心の動きをちゃんと描いているって書いてあって、すごいなと思った。《真珠の耳飾りの少女》はモナ・リザの妹にみえた。
俵屋宗達《風神雷神図屏風》がお気に入り。強そうでかっこいい。ムンクは自分だけに叫びが聞こえ、絶望が与えられたのだと思う。
子どもたちの鋭い感性にびっくり! モナ・リザ、真珠の耳飾りの少女、葛飾北斎の波の絵などの有名な作品は、子どもの心もしっかり掴んでいるようです。
次に、4人兄弟の長男・次男の男の子たちに読んでもらいました。
こうちゃん(小3)
巻末の「絵具の色って何からできている?」というページが面白かった。絵具の原料について知れたのが嬉しい。辰砂って毒性あるけど大丈夫なの? 死んだりしないの?
この図鑑を読んでみて、筆が動物の毛からできていたり、色々な描き方の技法があったりすることもわかった。
弟と一緒に、実物の大きさの絵と自分の顔を比べてみて盛り上がった。
※毒性のある原料がどうしても気になり、こうちゃんはそのまま鉱物の図鑑を買ったそうです。
たっちゃん(小1)
ピカソの《ゲルニカ》に、何が描いてあるのかとても気になった。動物の絵がお気に入り(特に「ナスカの地上絵」ネコ科の動物)。お兄ちゃんと動物を探して遊んだ。
歌川国芳《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》を見て「おしり!!!」
※たっちゃんは絵を描くのが大好きなんだそうです!
こうちゃん、たっちゃんのご両親によると、2人ともピカソのことは知らなかったものの、ピカソの絵にすごく反応していたそう。やはりピカソには人を引き付ける何かがあるのでしょうか? お子様がどの絵を気に入るのか、またどういった反応をするのかも楽しめそうですね。
最初は「アートの図鑑、難しくないかな? 読んでくれるかな?」なんて心配していたのですが、みんなでワイワイ盛り上がりながら楽しんでいました。家族やお友達とのコミュニケーションツールとしても活躍しそうです!
書誌情報
『小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画』
定価 2970円(税込)
発売日 2023.02.06
判型/頁 A4変型判/280頁
ISBN 9784092172661