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2024.07.25

〇〇開きといえば!いくつ知っていますか?

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「○○開き」といえば何が思い浮かぶでしょうか?様々な○○開きを集めてみました!

テレビのニュースでよく報道されていますよね! 何となく○○開きは、夏に多いような印象が……。

代表的な○○開きといえば?

やはり、よくニュースで耳にするのは夏の「海開き」だと思います!

海開きとは

各地の海水浴場開きのことで、七月一日に行なわれる所が多い。「山開き」「川開き」に倣って名づけられた。安全祈願の行事等が華やかに催され、監視所が設けられて、海の家などが店開きする。(日本の歳時記)

海開きの方がよく耳にするイメージですが、「川開き」「山開き」に倣って名付けられたものだったのですね!

そして、川開きとは

川の納涼シーズンの幕開きを祝い、水難防止を祈願する行事。各地の河川で七月下旬から八月上旬にかけて行なわれる。なかでも有名なのが両国隅田川の川開き。江戸中期以来、趣向を凝らした大花火を打ち上げ、観客でにぎわう。(日本の歳時記)

なるほど~!川のそばで花火大会が多いのは、理由があったのですね!

豊国・広重 「両こく大花火」 1864年 平のや 出典:国立国会図書館デジタルコレクション

川開きのあいだは飲食店の夜間営業や見世物小屋が認められたため経済的な効果もあったようです。

続いて山開きとは

富士山、大峯山、月山、白山など、霊山とされている山に、その年初めて入ること、または登山を許すこと。古くは卯月八日に山に登り、山の神を拝むという風習があった。現在では、夏休み前の七月一日に行なうところが多く、山小屋などを開いて一般の登山者が登れるようにする。(日本の歳時記)

富嶽三十六景「東海道保土ヶ谷」葛飾北斎 メトロポリタン美術館

昔から山は神聖なものとして考えられ、神々の宿る地として崇められていたのですね。

日本の山は山岳信仰の盛んなところが多くて、昔は山伏や僧たちのみが入ることを許されて、一般の人は立ち入ることができなかったそうです。無理に入ると、天狗に襲われるとの言い伝えも!! 山の神様にお伺いを立てて、一般の人を許してもらう、「山開き」はとても大切な行事だったのでしょう。

冬にも○○開きが?

冬にも〇〇開きはあります!
まずは旧暦10月に行われる炬燵開き(炉開き)です!

茶家で、陰暦一〇月一日または同月の中の亥の日に、それまで使用していた風炉(ふろ)をしまい、炉をひらくこと。また一般に、暖をとるために炉を使い始めること。(日本国語大辞典)

茶道裏千家の炉開きでは、ぜんざいを食べる風習があります。「茶人の正月」とも呼ばれるおめでたい行事です。

初代歌川豊国「雪見八景 らくがん」 国立国会図書館デジタルコレクション

「亥の月亥の日」に火(暖房器具)を使い始めると、その冬は火事に合わないと信じられていたそうです!

詳しくはこちらの記事に書かれています!
寒~い江戸の必需品「こたつ」の歴史を大解剖!

そして年明けに行われる鏡開き

鏡開きとは

正月に年神に供えた鏡餅を下ろして、雑煮、汁粉などにして食べることをいう。かつては十一日であったが、現在では七日までにするところが多く、地域によっては十五日、二十日などとさまざま。硬くなった餅は包丁が入らず、手や槌で「割る」ことになる。「切る」「割る」という縁起が悪い言葉を避けて、運気の開ける「開く」に言い換えたのが「鏡開」で、忌詞の一つ。新年にはことに忌詞が多く工夫されており、言葉の霊性を重んじた古人の心情をうかがうことができる。(日本の歳時記)

「鏡割り」の割るは縁起が悪いと、「鏡開き」が好まれるようになっていったようです。

日本人が、古くから言葉を大切にしてきたことがわかりますね。現代でも、様々な縁起担ぎが残っていますし。言霊って確かにあるかも。

詳しくはこちらの記事に書かれています!
鏡開きとは?いつ?意味や歴史を3分で解説

今回は5個の〇〇開きを紹介いたしました!
〇〇開きとは古くから信仰や様々な願いが込められて行われていたものだったのですね!
あなたはいくつ知っていましたか?

参考文献
『日本国語大辞典』小学館
『日本の歳時記』小学館
『浮世絵でみる年中行事』文・中村祐子/浮世絵監修・大久保純一 山川出版社

アイキャッチ画像:楊洲周延『両国川開の花火』 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1302999

書いた人

埼玉県出身。漫画とゲームが大好き。男の子4人の子育てに奮闘中。親が国語教師で本だらけの環境で育ちました(読んではいない)。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。