こたつは、寒くなると恋しくなる暖房器具ですね。実は、江戸時代の人々も重宝していたのだそうです。ただ使うのにはルールがあって、始める日も決まっていました。この日は「炬燵(こたつ)開き」「炉開き」と呼ばれます。
では、そのこたつを出すといい日はいつでしょう?
こたつを出すといい日は……
2023年は11月1日と、13日です!
(もう過ぎちゃいましたね……!)
炉開きとは茶室の炉の使用を始める日で、「10月の亥の日」と決まっており(武家屋敷は旧暦10月の「初亥の日(=最初の亥の日)」で、庶民は「初亥の日」から12日後の二番目の亥の日と決まっていました)、一般家庭でもこの日に囲炉裏や炬燵を使い始めました。旧暦では、月日にも十二支が割り振られており、旧暦10月は亥の月です。亥(=猪)は、火を防ぐ動物とされ、「亥の月亥の日」に火(暖房器具)を使い始めると、その冬は火事に合わないと信じられていたのです。
また、万物は、陰・陽と、木・火・また、「土・金・水の五行の要素で成立している」という思想・陰陽五行説では、亥は「水性の陰」にあたり、火に強く、火災を逃れるとされるため、この日が「炬燵開き」になったとも言われています。
旧暦の10月は、現在の11月頃にあたり、だんだん寒くなる時期で、人々も冬支度を始めます。江戸の人々は季節感を大切にしていたので、この日まではどんなに寒くても炬燵を置かなかったのだとか。
詳しくはこちらの記事に書かれています!
寒~い江戸の必需品「こたつ」の歴史を大解剖!
アイキャッチ画像:歌川国丸「三幅封 思いの初夢」 メトロポリタン美術館