漫画や映画の題材としてもちいられてきた『陰陽師』。そして陰陽師といえば『安倍晴明』の名前を知らない人はいないのではないかと思います!
ここでクイズです!
『陰陽師』といえば現代でいうとどんな職業だったのでしょうか!
私はやっぱり占い師?呪術師?祈祷師?
などが思い浮かびます!
さて答えは?
正解はなんと!
国家公務員なのです!
陰陽師とは律令制(りつりょうせい)の官制で、天皇の職務の補佐を行う最も重要な中務省(なかつかさしょう)の中の陰陽寮(おんようりょう)に属した官職の一つです。
陰陽寮の仕事は、「陰陽道(おんみょうどう)」に則って天文観測・占術を行い、暦を作成することにあります。その中で、占いを専門的に行うのが「陰陽師」、天文観測をする「天文博士」、暦を作成する「暦博士」、時間を管理する「漏刻(ろうこく)博士」に分かれていました。
その長官は陰陽頭(おんようのかみ)と呼ばれます。ちなみに「陰陽」の読み方である「おんみょう」は「おんよう」が変化したもので、当時どちらも使われていました。
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また、意外にも安倍晴明は陰陽寮のトップだったわけではなく、活躍も40代後半をすぎてからだったようです!
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ミステリアスな印象の陰陽師ですがまさか国の政治に携わっていたのですね!
ますます気になる存在になった気がします!
アイキャッチ画像:『不動利益縁起絵巻』 東京国立博物館蔵 出典:ColBase (https://colbase.nich.go.jp)