Culture
2019.11.10

日本生まれの究極のリラックスウェア!甚平と作務衣って何が違うの?

この記事を書いた人

甚平(じんべい)と作務衣(さむえ)。たまたま通販サイトで「作務衣」を検索して見ていると、甚平と見た目があまり変わらないことに気がつきました。この2つ、一体何が違うんでしょうか? 違いを調べてみました。

男性や子どもが着る甚平

男性や子どもが着るリラックスウェア、甚平。お祭りや盆踊り大会などで見る機会も多いのではないでしょうか。甚平は「甚兵衛羽織」の略で「甚兵衛という名の人が着ていたことから」という説もありますが江戸末期に庶民が着た「袖無し羽織(そでなしばおり)」が、武家の用いた陣中で鎧・具足の上に着た上着である陣羽織(じんばおり)に形が似ていたから、という説もあります。

僧侶が着る作務衣

お坊さんたちが日々の掃除や薪割り、畑仕事などの仕事(=作務)をするときに着る服のことを作務衣といいます。ずっと昔に生まれたイメージがありますが、実はその歴史は意外と浅く、明治以前にさかのぼるものではないとされています(一説には昭和40年代に着用されたものが最初であるとも言われています)。

甚平と作務衣、違いはどこ?

着る人の違いのほかにも、ふたつの違いは着用するシーズンにあります。甚平は、夏に着るホームウェアのため、丈が短く通気性のよい構造になっています。一方、作務衣はオールシーズン着用するため、丈は長めになっているのです。

また、甚平は涼しく着られるよう裾もオープンなつくりですが、作務衣は足首まであり、掃除などでゴミが入らないよう裾のすぼまっているものが多くあります。上着も、甚平の場合、風通しをよくするために脇がタコ糸で編んでいるケースが多くなっていたりと、シーズンに合わせたつくりが2つの差を決定づけています。

作務衣は現代人のホームウェアにぴったり

もともとは「僧侶のための作業着」として生まれた作務衣ですが、オールシーズン着用できること、身動きしやすいつくりであることから、現代人のホームウェアとして再注目されています。

例えば、こちらの「榛地織物の遠州先染めドビー織作務衣」は、しっかりとした厚手の生地で、使うほどに体に馴染む、人気の商品です。

つくっているのは日本有数の織物の産地、遠州(静岡県西部)にある老舗の榛地織物。先染めした3本の糸を撚り上げ1本の糸にし、年代物のドビー織機で立体的な柄を出しています。ズボンはウェストゴムと前紐で調整、裾紐付き。

さらにこちらは、ジャージ素材でつくられた「『サライ』×カネマスのMINO作務衣」。撥水性と通気性に優れたジャージ生地なので、園芸や屋外の掃除などにも重宝する作務衣です。

ジャージの着心地なのに、外見は作務衣という未体験の感覚! 洗濯も短時間で乾くのがうれしいポイント。

秋冬は、作務衣の下にタートルネックやニットを着て重ねてもよし。自由な発想で着こなせるメイドインジャパンのルームウェアです。

作務衣を探すなら「大人の逸品」で

小学館の通販サイト「大人の逸品」では、今回紹介した2つの作務衣のほか、「手つむぎ風遠州織作務衣」や「ドビー織りの刺し子作務衣」などさまざまなバリエーションをご用意しています。ぜひチェックしてみてください!

▼商品一覧はこちら!

作務衣を探してみる