女子旅って楽しいですよね! 旅行会社のウェブサイトでも、女子旅向けのお勧めスポットが紹介されているのを見ます。
和樂webの血液型ばらばら、私A型、とま子さんO型、黒田直美さんB型のでこぼこトリオで、滋賀県を女子旅してきました! 終始笑いの絶えない楽しい旅でしたが、行く先々に、美味しいものがあったのは、大きいと思います。女子旅に食は欠かせません!
地元や遠方からも人が訪れる『BIWAKO DAUGHTERS』は、琵琶湖の漁でとれた食材を活かした佃煮の加工・販売を行っています。代々の漁師が営むお店として、雑誌やテレビなどメディアでもよく取り上げられる人気店。カウンター席ではオリジナルサンドイッチが食べられると知り、ランチ目的に立ち寄ってみました。
映画に出てきそうな外観に萌えキュン!
何となく野趣溢れる男っぽいお店を想像をしていましたが、全然違いました。JR東海道本線「野洲」駅から車で約20分。野州市菖蒲(あやめ)の住宅地に入ると、いきなり目に飛び込んできたのは、映画のロケにでも使えそうなおしゃれな外観! ダークトーンの壁に、白字で書かれた店名が映えます。
屋根を見ると、あれ? 風見鶏ではないような……。大なまずですね!
風見大なまず! 斬新!
店名に込められた思い
『BIWAKO DAUGHTERS』は、オープンして5年になります。オーナーの中川知美さんは、「菖蒲地域は、元々は漁師町だったんですが、今はうちともう1軒だけになりました」。店名には、「祖母、母、娘の私へと受け継がれてきた琵琶湖の湖魚の美味しさを伝えたい」という思いがあるそうです。
『BIWAKO DAUGHTERS』では、漁から加工、調理まで全て行い販売しています。「漁には父と母が出ています。忙しい時や作業する時は私も乗って行きます」
鮒ずしは、手間暇かかるソウルフード
私は今回、『BIWAKO DAUGHTERS』で鮒ずしを初体験! 存在は知っていましたが、ちょっと独特な食べ物の印象で、苦手意識を持っていました。テレビ番組で紹介する時も、ことさら匂いがきついとか、食べにくいなどの表現が目立つように感じます。その為に恥ずかしながら、今まで食べることを避けていました。
「ここは、元々は鮒ずしを作る小屋だったんですよ」と中川さん。その当時は、ずらーっと鮒ずしを漬けた桶が並んでいたそうです。「工程は手間暇が掛かります」という鮒ずしの作り方は、まず2月頃に子どもを持ったメスの鮒を処理して塩漬け。その後、炊いたご飯を入れて発酵させます。「この作業は、とても暑い夏にします。そうじゃないと、よく発酵しなくていい鮒ずしにならないんです」。この後、じっと我慢で待つこと約半年。12月から翌年の1月ごろになって、やっと完成なんだそうです。
今も中川さんのお父さんが、自ら漁でとれた鮒を、別の作業場で漬け込みしています。店頭には、15年かけて作り続けてきた鮒ずしが並んでいました。「元々は『なれずし』と呼ばれて、古くから作られてきた調理方法なんです。古代中国がルーツと言われていますね」と、日本食に詳しいお店のスタッフ。冷蔵庫などなかった時代、タンパク質を継続して取ろうと、先人が考えたのでしょう。滋賀県の保存食として、こうして今に伝えられているのです。
ドキドキの鮒ずしサンドイッチ実食!
鮒ずしを挟んだサンドイッチを、注文してみました。こわごわ、口に入れてみると……。「あ! 美味しい」。拍子抜けするほど、美味しく頂けました。一緒に挟んでいるチーズとのハーモニーが抜群で、さほどクセは感じませんでした。酸味が口に残りますが、チーズなどの発酵食品が好きな人なら大丈夫だと思います。ワインが飲みたくなりました。
鮒ずしだけで食べるよりも、こんな風にアレンジされた形で食べた方が、ハードルが低くなる気がします。私のように、食べることを躊躇した経験のある方、このサンドイッチお勧めですよ!
豊富なメニュー! 他のも美味しそう!
同行のメンバーが注文したのも、とっても美味しそうでした! 琵琶湖のマキマキバーガーは、豚肉にコイのすり身を混ぜ込んだソーセージを巻いて串に刺し、ハンバーグのようにパンに挟んでいます。調理中の肉を焼いている時、食欲をそそられる良い匂いが……。
「コイ独特の臭みなど全くなくて、美味しい」と実食したメンバーの感想です。ボリュームたっぷりで、お腹いっぱいになったみたいですよ!
写真奥は、ビワマスサンド。「スモーク漬けにしたビワマスと、バジルソースとの相性がバッチリで美味しかった」と食べたメンバーの感想。手前に写っているのが、琵琶湖のマキマキバーガーです。
こちらは、塩漬けにしてからオリーブオイルに浸したアユを挟んだ、アンチョビサンド。スパイスが効いていて美味しかったそうです!
小分けされたパッケージがとっても可愛い
お店で販売されている佃煮などの商品は、とてもおしゃれで可愛いパッケージに入っているのが特徴です。「若い方にまずは来て頂きたい、食べて頂きたいと思って、パッケージにはこだわっています」
東京のおしゃれなショップにあっても違和感がないような、思わず手に取りたくなるデザイン。甘辛く煮たスジエビとドライ苺を合わせるなど、ユニークな商品もあります。「おやつ感覚、スナック感覚で試してもらいたいですね」
お土産の鮒ずしも、食べみました!
鮒ずしサンドイッチが美味しかったので、これなら鮒ずしオンリーでも大丈夫かも? お土産にした鮒ずしを家に帰ってから食べてみました。ちょっとドキドキ……。
口に入れると、さっと広がる酸味。でも、決して嫌な感じじゃない! きっとサンドイッチのお蔭で、間違った情報からの呪いから解き放たれたせいでしょう! 酸味の後からは、魚の芳醇なうまみがじわーっと広がってきました。「美味しい!」食べたこともなかったのに、勝手に苦手意識を持っていた鮒ずし。
これからは、美味しく頂けます♡ なんか日本酒の熱燗が欲しくなってきます。
鮒ずしって、ちょっと苦手だなぁとか、魚はあんまりという方、そんな方こそ『BIWAKO DAUGHTERS』を覗いてみて下さい。「あれ、パンと一緒なら食べられる」って思えるかも! お土産のパックも、少量なので、チャレンジしやすいですよ。
BIWAKO DAUGHTERS情報
住所:〒524-0202 滋賀県野洲市菖蒲230
公式サイトhttps://biwakodaughters.jp/