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Gourmet
2021.12.23

鮒ずしやビワマスを使ったサンドイッチが絶品!琵琶湖漁師が営む滋賀のアンテナショップ「BIWAKO DAUGHTERS」

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女子旅って楽しいですよね! 旅行会社のウェブサイトでも、女子旅向けのお勧めスポットが紹介されているのを見ます。

和樂webの血液型ばらばら、私A型、とま子さんO型、黒田直美さんB型のでこぼこトリオで、滋賀県を女子旅してきました! 終始笑いの絶えない楽しい旅でしたが、行く先々に、美味しいものがあったのは、大きいと思います。女子旅に食は欠かせません!

地元や遠方からも人が訪れる『BIWAKO DAUGHTERS』は、琵琶湖の漁でとれた食材を活かした佃煮の加工・販売を行っています。代々の漁師が営むお店として、雑誌やテレビなどメディアでもよく取り上げられる人気店。カウンター席ではオリジナルサンドイッチが食べられると知り、ランチ目的に立ち寄ってみました。

映画に出てきそうな外観に萌えキュン!

何となく野趣溢れる男っぽいお店を想像をしていましたが、全然違いました。JR東海道本線「野洲」駅から車で約20分。野州市菖蒲(あやめ)の住宅地に入ると、いきなり目に飛び込んできたのは、映画のロケにでも使えそうなおしゃれな外観! ダークトーンの壁に、白字で書かれた店名が映えます。

屋根を見ると、あれ? 風見鶏ではないような……。大なまずですね!
風見大なまず! 斬新!

なまず気づきませんでした!目の付け所!!

店名に込められた思い

『BIWAKO DAUGHTERS』は、オープンして5年になります。オーナーの中川知美さんは、「菖蒲地域は、元々は漁師町だったんですが、今はうちともう1軒だけになりました」。店名には、「祖母、母、娘の私へと受け継がれてきた琵琶湖の湖魚の美味しさを伝えたい」という思いがあるそうです。

ロゴには鮒が描かれている

『BIWAKO DAUGHTERS』では、漁から加工、調理まで全て行い販売しています。「漁には父と母が出ています。忙しい時や作業する時は私も乗って行きます」

鮒ずしは、手間暇かかるソウルフード

私は今回、『BIWAKO DAUGHTERS』で鮒ずしを初体験! 存在は知っていましたが、ちょっと独特な食べ物の印象で、苦手意識を持っていました。テレビ番組で紹介する時も、ことさら匂いがきついとか、食べにくいなどの表現が目立つように感じます。その為に恥ずかしながら、今まで食べることを避けていました。

珍味大好きなのに私もまだ食べたことがなくて…今回初めて食べました!


「ここは、元々は鮒ずしを作る小屋だったんですよ」と中川さん。その当時は、ずらーっと鮒ずしを漬けた桶が並んでいたそうです。「工程は手間暇が掛かります」という鮒ずしの作り方は、まず2月頃に子どもを持ったメスの鮒を処理して塩漬け。その後、炊いたご飯を入れて発酵させます。「この作業は、とても暑い夏にします。そうじゃないと、よく発酵しなくていい鮒ずしにならないんです」。この後、じっと我慢で待つこと約半年。12月から翌年の1月ごろになって、やっと完成なんだそうです。

身と卵のバランスが、何だか美しい。

今も中川さんのお父さんが、自ら漁でとれた鮒を、別の作業場で漬け込みしています。店頭には、15年かけて作り続けてきた鮒ずしが並んでいました。「元々は『なれずし』と呼ばれて、古くから作られてきた調理方法なんです。古代中国がルーツと言われていますね」と、日本食に詳しいお店のスタッフ。冷蔵庫などなかった時代、タンパク質を継続して取ろうと、先人が考えたのでしょう。滋賀県の保存食として、こうして今に伝えられているのです。

15年…!!


ドキドキの鮒ずしサンドイッチ実食!

鮒ずしを挟んだサンドイッチを、注文してみました。こわごわ、口に入れてみると……。「あ! 美味しい」。拍子抜けするほど、美味しく頂けました。一緒に挟んでいるチーズとのハーモニーが抜群で、さほどクセは感じませんでした。酸味が口に残りますが、チーズなどの発酵食品が好きな人なら大丈夫だと思います。ワインが飲みたくなりました。

鮒ずしはそのまま食べないといけないのかなと思っていたので、この組み合わせはびっくり!クリームチーズと合わせても美味しそう〜


鮒ずしだけで食べるよりも、こんな風にアレンジされた形で食べた方が、ハードルが低くなる気がします。私のように、食べることを躊躇した経験のある方、このサンドイッチお勧めですよ!

豊富なメニュー! 他のも美味しそう!

同行のメンバーが注文したのも、とっても美味しそうでした! 琵琶湖のマキマキバーガーは、豚肉にコイのすり身を混ぜ込んだソーセージを巻いて串に刺し、ハンバーグのようにパンに挟んでいます。調理中の肉を焼いている時、食欲をそそられる良い匂いが……。

プリップリッ!!


「コイ独特の臭みなど全くなくて、美味しい」と実食したメンバーの感想です。ボリュームたっぷりで、お腹いっぱいになったみたいですよ!


写真奥は、ビワマスサンド。「スモーク漬けにしたビワマスと、バジルソースとの相性がバッチリで美味しかった」と食べたメンバーの感想。手前に写っているのが、琵琶湖のマキマキバーガーです。

ビワマスもコイもこんなカジュアルに美味しく味わえるなんて!



こちらは、塩漬けにしてからオリーブオイルに浸したアユを挟んだ、アンチョビサンド。スパイスが効いていて美味しかったそうです!

小分けされたパッケージがとっても可愛い

お店で販売されている佃煮などの商品は、とてもおしゃれで可愛いパッケージに入っているのが特徴です。「若い方にまずは来て頂きたい、食べて頂きたいと思って、パッケージにはこだわっています」

東京のおしゃれなショップにあっても違和感がないような、思わず手に取りたくなるデザイン。甘辛く煮たスジエビとドライ苺を合わせるなど、ユニークな商品もあります。「おやつ感覚、スナック感覚で試してもらいたいですね」

パッケージも店内もおしゃれなのでテンションが上がりました!

お土産の鮒ずしも、食べみました!

鮒ずしサンドイッチが美味しかったので、これなら鮒ずしオンリーでも大丈夫かも? お土産にした鮒ずしを家に帰ってから食べてみました。ちょっとドキドキ……。

口に入れると、さっと広がる酸味。でも、決して嫌な感じじゃない! きっとサンドイッチのお蔭で、間違った情報からの呪いから解き放たれたせいでしょう! 酸味の後からは、魚の芳醇なうまみがじわーっと広がってきました。「美味しい!」食べたこともなかったのに、勝手に苦手意識を持っていた鮒ずし。
これからは、美味しく頂けます♡ なんか日本酒の熱燗が欲しくなってきます。

鮒ずしは発酵食品でアミノ酸が含まれているからか食べるとちょっと元気になった気がします!


鮒ずしって、ちょっと苦手だなぁとか、魚はあんまりという方、そんな方こそ『BIWAKO DAUGHTERS』を覗いてみて下さい。「あれ、パンと一緒なら食べられる」って思えるかも! お土産のパックも、少量なので、チャレンジしやすいですよ。

BIWAKO DAUGHTERS情報

住所:〒524-0202  滋賀県野洲市菖蒲230 
公式サイトhttps://biwakodaughters.jp/

書いた人

幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。