Gourmet
2019.08.16

伊勢神宮のお土産におすすめ。おはらい町で買える伊勢の名物餅4選

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江戸・日本橋と地方をつなぐ街道が整備され、空前の旅行ブームとなった江戸時代。街道沿いには旅人をもてなす茶屋が増え、地域に根ざした腹持ちのいい餅菓子が提供されたといいます。中でも年間数百万人が訪れたといわれる伊勢神宮の参宮街道(桑名から伊勢まで)は別名「餅街道」といわれ、さまざまな餅菓子が発展しました。そこで今回は、伊勢の数ある名物餅の中から内宮近くのおはらい町で購入できる餅菓子をご紹介します。

伊勢の名物餅1 独特な食感が魅力。へんばや商店の「へんば餅」

経木(きょうぎ)に包まれたへんば餅は、10個入り800円(税込)

安永4(1775)年、伊勢参宮街道の最後の宿場町「小俣」に創業した「へんばや商店」の両面にこんがりと焼き色のついた丸くて平らな「へんば餅」は、創業からの看板商品です。へんば餅の由来は「返馬(へんば)」からきており、当時馬に乗っておかげ参りに来た人が宮川の手前にあるこのお店で一息つき、馬を返してから参拝したからなのだとか。米粉を使った餅はしっかりとした弾力があり、中には口どけの良いこしあんが包まれた素朴な餅菓子です。

へんばや商店おはらい町店 店舗情報

住所 三重県伊勢市宇治浦田1丁目149-1
営業時間 9:00~17:00(イートイン16:30まで)
定休日 月曜日(祝日、振替休日の場合は火曜日)
※閉店前に売り切れる場合があります。

※へんばや商店本店は…
住所 三重県伊勢市小俣町明野1430-1
営業時間 8:00~17:00/イートイン9:00~16:00
公式サイト

伊勢の名物餅2 甘さ控えめで優しい味わい。岩戸屋の「岩戸餅」

岩戸餅8つ入り 700円(税込)

「岩戸餅」は、岩戸神楽にちなんだ餅菓子。天岩戸(あまのいわと)に隠れた天照大神(あまてらすおおみかみ)を引き出すために、天鈿女命(あめのうずめのみこと)がその前でほがらかな舞を踊ったと伝えられています。包装紙にプリントされているお多福さんはこの天鈿女命のこと。こしあんを餅で包みきな粉をまぶした岩戸餅は、一口サイズであっさりとした甘さ。餅がとてもやわらかく、きな粉の香ばしさも感じます。7日間ほど日持ちするのでお土産にもおすすめです。

岩戸屋本店 店舗情報

住所 三重県伊勢市宇治今在家町58
営業時間 8:30〜17:25
定休日 無休
公式サイト

伊勢の名物餅3 伊勢といったらやっぱりこれ! 赤福の「赤福餅」

赤福餅8個入り 760円(税込)

おかげ横丁に本店を構える「赤福」の創業は、今からおよそ300年前の宝永4(1707)年。「赤福餅」は伊勢のお土産にはかかせない名菓ですが、つくりたてはよりおいしい! お餅の上にはきれいな波打つこしあんがのり、この筋は五十鈴川(いすずがわ)のせせらぎを表ています。ちなみに、お正月をのぞく毎月1日限定で販売される月替わりの「朔日餅」の日は早朝から人が並ぶほど。

赤福本店 店舗情報

住所 伊勢市宇治中之切町26番地
営業時間 5:00〜17:00
定休日 無休
公式サイト

伊勢の名物餅4 見た目もかわいい上品な鈴木翠松軒の「くうや観助餅」

くうや勘助餅 3個入り330円(税込)

まんまるとした見た目もかわいい「くうや観助餅」は明治時代末期に創業し、120年以上の歴史をもつ「鈴木翠松軒(すいしょうけん)」の名菓です。空也(くうや)はもち米を完全につぶさずに米粒の存在感を残したもので、観助は鈴木翠松軒の2代目のこと。観助は皇室御用達の和菓子の製造に携わっており、現在も素材にこだわりその味を継承しているのだとか。もち米はしっとり、中のこしあんは甘さ控えめで上品な餅菓子です。

茶房山中 店舗情報

住所 三重県伊勢市宇治今在家町65
営業時間 9:00~16:30(L.O.16:00)
定休日 不定休

鈴木翠松軒本店は…
住所 三重県伊勢市二見町茶屋537-18)
営業時間 9:00〜17:00
定休日 水曜日

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1995年、埼玉県出身。地元の特産品がトマトだからと無理矢理「とま子」と名付けられたが、まあまあ気に入っている。雑誌『和樂』編集部でアルバイトしていたところある日編集長に収穫される。趣味は筋トレ、スポーツ観戦。