もしも、どこの美術館でも自由に借りられて、展示できる企画展をするならば……。散歩中のわんこを見かけては(飼い主さんの許可の元)モフらせてもらうほどの犬好きの私は、思わずモフり倒したくなるような犬をモチーフにした美術品を集めてみました!
ルーカス・クラナッハ (父) 1472~1553
ルネサンス期ドイツの画家です。この時期のヨーロッパの画家は主に宗教画を描いているんですが、宗教画にはよく犬が出て来ます。その中でも特にカワイイわんこを描いているのが、ルーカス・クラナッハ (父) です。
ごらんください! 真剣な表情でなにやら話し合っている男女。そんな緊迫した空気など一切読まずに女性の膝に手を乗せて「だっこ! だっこ!」とせがむようなこの表情! 絶対犬好きですよこの画家!!
ちなみにダビデ王は旧約聖書に登場するイスラエルの王様。アビガイルはその妻です。
ヘンドリック・ホルツィウス 1558~1617
オランダの画家で、肉体描写はミケランジェロの影響を受けているそうです。
フレデリック・デ・フリースという少年の肖像画ですが……わんこの描写も素晴らしい! スパニエル種は狩猟犬でもありますのでこの子は裕福な貴族の子なんでしょう。たいていのわんこは上に乗られる事を嫌がるものですが、この落ち着いた表情! 少年とわんこの信頼関係が見て取れますね!
ヤーコブ・ヨルダーンス 1593~1678
バロック期の画家です。ルーベンスの影響を受けていて、人物画や宗教画・神話モチーフを中心に描いています。
そんなヤーコブさんが書いた激カワわんこがこちら。
あーーーーー!! うちのわんこがイタズラして叱られてる時の顔とポーズぅううううう!!
ヴェンツェスラウス・ホラー 1607~1677
遊牧民の画家で、主にイギリスで活動しました。主に出版物の挿絵を描いています。緻密な線画で描かれたわんこがこちら。
なんかもう、撫でたら肌触りが感じられそうなスケッチ!! そして私イチオシの絵がこちら。
ローマ神話の狩りを司る女神ですが……この鼻と鼻でお話している仲良しわんこ!! 「ふんふん」「ふがふが」って声が聞こえそうじゃないですか?
ステファノ・デラ・ベラ 1610~1664
イタリアの版画家。コピー機などない時代、複製は版画を彫って作られるのですが、彼はレオナルド・ダ・ヴィンチの写本を正確に印刷した技術が評価されました。
ギリシャ神話に登場する夫婦。妻のプロクリスが連れているのは、狩りの女神アルテミスから授かった猟犬です。指をクンクン嗅ぐしぐさ……カワイイ。
ユピテルはローマ神話の主神、カリストは女性型の精霊です。ユピテルは狩りの女神ディアナの姿に化けてカリストと愛し合うという、ちょっと倒錯的なエピソードを題材にしています。
が、ここで注目すべきはやはりわんこ。狩りの女神に化けているので猟犬を連れているのですが……。この我関せずで道草食ってるしぐさ!! まさにお散歩中にママの井戸端会議が始まったわんこですよ!
アクタイオーンはギリシャ神話の猟師です。狩り女神アルテミスたちの入浴シーンをうっかり見てしまいました。怒ったアルテミスは彼の猟犬を神の力で狂わせて、けしかけます。
右側のわんこに注目。態勢を低くしてとびかかろうとしつつも、尻尾を後足にしまっています。女神の力で操られつつも、ご主人を襲ってしまうことに戸惑っているような、そんな感じがします。
カレル・デュジャルダン 1626~1678
オランダの画家で、主にイタリアの農民や家畜のいる風景を描いています。
まず、題材が良い。すごく良い。ちょこんと座ってご主人の話に耳を傾けるわんこ。……ずっと見ていられる。
ヤン・ヴァン・エッセン 1640~1684
バロック期の風景画家。
はい! おねむわんこ! 上下する腹や息遣いまで見えそうです! 線が太くてちょっとマンガチックなのも良い。
サル―キーでしょうか。まっすぐにこちらを見つめる丸い目が可愛すぎる……!
西川祐信 1671~1750
ここで日本の画家が参戦しました!! 江戸中心の浮世絵文化ですが、西川祐信は京都で活躍した浮世絵師。古典の知識を当世風に表現する理知的な作風で知られています。そんな彼が描いたわんこが……こちら!
子犬かな!? 赤い首輪と紐がオシャレ!! あまりに日本犬では見ない短毛種ですが、くるんと上向きのしっぽが日本犬っぽさもありますが……。
実はこれ、『源氏物語』のワンシーンのオマージュです。猫が御簾から出てきた時、首の紐が引っかかって、御簾が引っ張られ、庭で蹴鞠をしていた柏木から女三宮の姿が見えてしまう、というもの。さしずめ、この絵を見ている鑑賞者が柏木といったところでしょうか。
ディルク・フォルケンブルグ 1675~1721
オランダの画家で、風景画や鳥の絵、静物画で知られています。そんな彼が書いたわんこはなんともユニーク。
なぜ、なぜこのシーンをチョイスしたんでしょう。
ウィリアム・ホガース 1697~1764
ロココ美術全盛期のイギリスの画家。庶民に人気のある画家だったそうです。
何かの風刺画でしょうか。大暴れする女性と止めようとする男性。落ち着いた女性をなだめる男性。夫婦喧嘩の「前」と「後」でしょうか。
ここはわんこミュージアムなので、注目すべきは、やはりわんこ。
わんこの前で大声出して騒ぐ機会はそうそうないとは思いますが、こういう時のわんこって「遊んでるの? 僕も仲間にいれて!」って感じで一緒になって騒ぐんですよね。んで喧嘩が終わるとスンとそっぽ向く。ああ! すごくわんこっぽい仕草じゃないですか!?
ジャン・ダウレ 1703~1763
フランスの彫刻家で、主に肖像画を手掛けていました。日本ではあまり有名ではないですが、18世紀のフランスを代表する芸術家です。
ものすごい目力と、キュッと引き締まったおしりを持つ赤ちゃん……いやもう「赤さん」ですが、やはりこのわんこに注目してください!
赤さんたちに交じって後足で立って牛乳を狙うしぐさ……! 胸からお腹にかけてのS字の曲線。完璧です……! 完璧な小型犬です!!
コルネリス・プルース・ヴァン・アムステル 1706~1768
オランダのアートコレクター兼、印刷会社経営者。かつ自身も絵を描いていたという、スーパークリエイターです。
そんなビジネス臭がプンプンする彼が書いたわんこがこちら。
い、癒されるぅ~~~~~! 絶対悪い人じゃないよ、この人! (犬好きは犬好きの人にチョロい)
フランツ・アントン・バステッリ 1723~1763
ドイツの彫刻家で、ニンフェンブルク磁器製造所で原型師をしていました。製造所へ入社したのは比較的遅かったのですが、約150の原型を作り、トップモデラーとなりました。
そんな彼が磁器で作ったわんこがこちら。
て、て、天才じゃぁあああああああ!! なにこの生きているかのような躍動感……! これ欲しい!!
鈴木春信 1724~1770
和樂webでもイチオシの絵師、鈴木春信。浮世絵文化のパイオニア!
彼の説明は、過去記事に丸投げしまして……彼の書いたわんこをチェックですよ!
雪だるまならぬ、雪犬! あえて生き物としての犬を描かず、マスコット化した犬を描く……なるほど!
この、片足を挙げた「お手」のポーズ! 実は、わんこにとって、自分より位が高い存在に対する信頼のポーズなのですが、遊女と禿がわんこにとって安心できる人たちなのですね……! わんこに幸あれ……!
振り返る男性を見つめるわんこ……。飼い主さん大好きじゃないですか……!
そういえば、この時代の日本わんこ、首輪に鈴がついてるんですね。現代だと首輪に鈴は猫のイメージですが、わんこにつけてもカワイイですね。
ヨハン・ゴットリープ・キルヒナー 1726~1798
現代でも有名なドイツのマイセン磁器。その職人でした。
その彼が作ったわんこがこちらです。
ボロニーズとはわんこの犬種なんですけど、実際はふわもこわんこなんですよね。ということは……これ、多分水たまりで思いっきり遊んだ後ですね。飼い主の悲鳴が聞こえてくるようです。
円山応挙 1733~1795
わんこの絵と言えば、彼は外せません!! 彼については過去記事をどうぞ!
すべては円山応挙からはじまった! 京都で「円山・四条派」の系譜を概観せよっ!
安定の可愛さ……! ありがとうございます!!
ピエール・レル 1741~1810
フランスの画家で、主に宗教画をテーマに描いていました。
母子が安全に階段から降りられるか、見守るわんこ……良い。とても良い。
長沢芦雪 1754~1799
日本が誇るわんこ絵師の1人、長沢芦雪! 横座りする白いワンコの絵が有名ですが、ここにも別バージョンの横座りわんこが……!
虎毛の横座り!!
中村芳中 ~1819
ゆるキャラ系わんこ絵師といえば、仙厓が有名ですが、私は芳中も推しますね!
ぬいぐるみで欲しい……。
トマス・ローランドソン 1756~1827
イングランドの風刺画家です。彼は隙あらば犬を描く画家で有名でした。枚挙に暇がないので、一部を紹介。
犬好き画家描く犬の絵って、ただ正面を向いてだけのワンコではなく、横向いていたり、後ろ向いていたりと自由に動き回っている感じがします。
ピエール=ポール・プリュードン 1758~1823
フランスの画家で、神話や寓話をモチーフにした絵を描きました。
見てください! この神々しさ!! 自分をだっこするお子さんをじっと見つめるわんこ……! ぼっちゃんのこと大好きなんですね(感涙)。
葛飾北斎 1760~1848
日本が世界に誇る天才絵師が描くわんこ!!
素朴な感じ!! 後ろに向かって吠えているということは、誰かがいるんでしょうか。見えていない部分へ想像が膨らみますね。
ジョージ・モーランド 1763~1804
イギリスの画家で、動物の絵に定評があります。
ちょっとマンガちっくな牧羊犬! かわいい! モフりたい!
ああ……遊ぶ子供を守るかのように侍る犬わんこ……良い。
アントニー・バン・デン・ボッシュ 1763~1838
オランダの画家ですが、ちょっと詳細はわかりませんでした。でも良いわんこを描くんですよ……。
このちょっと毛並みがゴワってそうな感じ……サラサラだったりフワモコじゃなくて、あざとく可愛さを狙っていないあたりが「そこら辺の犬」「うちの犬」「近所の犬」っぽさがあって良い……。
ワウテル・ヨハネス・ファン・トロストヴァイク 1782~1810
オランダの画家で、風景画を中心として描いています。ですが……。
ワンコの絵はおねむのワンコばかり描いている!! そして極めつけはこちら。
なんですかそのタイトルは!! キスですか! キスすればいいんですか!!?
ヨハン・クリスティアン・ラインハルト 1791~1848
ドイツ古典主義の風景画家の代表的な人物ですが……。
この寝ながら目だけこちらを見ている表情~~~~~~~!!
風景画家って寝ているわんこが好きなんですか!? たしかに寝ているわんこがいる風景は絵になりますね!!
渓斎英泉 1791~1848
主に美人画や春画で有名な絵師です。が……。
じゃれあっている子犬を見て「かわいいい~~~」って言ってるお前が可愛い!! と言わんばかりの絵。しかしじゃれあっている子犬も確かに可愛すぎる……!
岳亭春信 1786~1868
かの葛飾北斎のお弟子さん!
御堂関白(みどうかんぱく)とは、藤原氏の最盛期を築いた藤原道長(ふじわらの みちなが)のあだ名です。鎌倉前期に成立した説話集『宇治拾遺物語(うじ しゅうい ものがたり)』には『御堂関白殿の御犬』という話があります。
道長さんは可愛がっていたわんこがいました。お散歩する時にいつもそばに寄り添っていてお供しています。ある日わんこは道長さんの袖をクイクイっと引っ張って外出を止めて、怨霊から守ったという話です。
この話を踏まえて白いワンコを見ると、とてもキリっとしていて、頼りになりそうです。そして良いお尻をしてますね。
ヤン・アダム・クルーセマン 1804~1862
オランダの画家で、主に肖像画を描いていました。
アンニュイな表情でポーズを取るご婦人……を「何してんの?」って表情で見上げるわんこ……! 良すぎる……!
オノレ・ドーミエ 1808~1879
フランスの画家で、主に風刺画を描いていました。油絵も描いていて、ゴッホなどの後世の画家に影響を与えています。
ちょこんとおすわりするワンコが可愛い!!
ジョバンニ・マリア・ベンゾーニ 1809~1873
イタリアの彫刻家です。
はわわわわ! おねむでコックリコックリ船を漕ぐ無垢なる幼児を、「あわわっ大丈夫? 落ちちゃうよ? ベッドでねんねしよ?」とよりそう忠実なわんこ……! 私の家が豪邸だったら、リビングに置きたいわ……。暖炉の横とかに。
ヨハネス・タヴェンラート 1809~1881
オランダの画家で、30歳から画家を目指しました。彼の作品は当時批判を受けていたそうですが、彼自身が裕福だったためあまり気にしてなかったそうです。多くの風景がや人や動物のスケッチが残されています。その中にはもちろんわんこも!
なんだか、のびのびと自由に楽しんで描いていることが伝わりますね。
ギヨーム・アン・バン・デル・ブルッヘン 1811~1891
オランダの画家で、彼もまた多くのわんこを描いていますが、その中でも注目したい作品がこちら。
……いや、あの、わんこ怖がってますよね? 早く! 早く降ろしてあげて!
フラン・ルブレ 1820~1909
オランダの画家で、主に羊の絵をたくさん描いていました。わんこ好きというより羊好きかもしれません。でもやはり羊の飼育には牧羊犬はつきもの! というわけで、わんこの絵も描いてます。
シャルル・メリヨン 1821~1868
多くのわんこ作品を美術館のサイトを眺めて探していましたが……見つけてしまいましたよ、神を……!
その神の絵とは、フランスの風景画家……シャルル・メリヨンのサラッと書かれたデッサン。
閉じた目に長いまつ毛……横顔に漂う妖艶な美女を思わせる色気……! 漫画の神様手塚治虫の描く動物に勝るとも劣らない表現ですよ……!
ピエール=ルイ・ピアソン 1822~1913
19世紀に入ると、新しい表現技術に「写真」が登場しました。そして多くの写真家がわんこの姿をカメラに収めています。
ピエール=ルイ・ピアソンはナポレオン3世がお気に入りだった写真家です。
見てくださいよ、ご婦人とわんこの「あ~もう疲れた~」みたいな表情……! ビシッと決めた記念写真撮ろうとしたら、わんこが飽きちゃって適当な抱き方になっちゃうの、写真あるある!
サミュエル・ヨハネス・デ・ヴレッター 1823~1872
オランダの建築家です。
この!! 膝に顎を乗せる仕草ぁああああ!!
アルベール=エルネスト・カリエ=ベルーズ 1824~1887
フランスの彫刻家
マルチーズ犬のミュゼットちゃん。誰かの飼い犬を彫刻にしたものですね。200年も前に誰かに愛されたわんこの姿が美術館に……と思うとこみ上げて来るものが……!
二代目 歌川広重 1826~1887
江戸末期の浮世絵師。この時代になると外国人の姿が浮世絵に登場してきます。そしてその飼い犬も……。
……どうしたその髪……! 英国のご婦人らしいですが、私の知っている英国婦人と違う……。風神のようなご婦人は置いといて、この首の長いわんこ!
洋犬っぽいですが、題名からすると中国の猟犬っぽいです。でも、中国にこんなスラリとした犬いたかな……。なんにせよ、このジトっとした流し目の不機嫌っぽさが良いですね。
ジョン・ウェットン・エニンガー 1827~1869
アメリカの画家です。主に人物画や風景画を描いています。
やっぱり、風景画家は寝ているわんこを描きがち!?
起きているわんこも、この躍動感! 素晴らしい!
コンラディン・クネウス 1827~1895
ベルギーの画家で、犬の絵で有名です! 隙あらば犬ばかり描いていますが、その中でも胸キュンわんこがこちら!
大型犬と小型犬の仲良しさん!! 鉄板の可愛さ!!
ヨハン・ミヒャエル・シュミット・クランス 1830~1907
オランダの画家で、風俗や歴史に関する絵を描いていました。
痛烈な風刺画です。外国では人間を犬に例えるのは侮辱だと言われていますが、犬好きの日本人の感覚だと、ただただ、わんこが可愛い……。
マリー・ブランシュ・ヘネル・フルニエ 1831~1906
フランスのアーティストで、写真のコラージュを手掛けていました。
可愛い……うちのわんこの写真も、こんな風に飾りたい!!
ウィンスロー・ホーマー 1836~1910
19世紀のアメリカを代表する画家です。身の回りにある生活や風景を描いていました。
写真のような一瞬を切り取った感じ、良いですね。このへっぴり腰のわんこ、わかります。この女性がスカートを絞って出て来た水の量、ジャバーっていう音にビビってるんですよね、わかります。
楊洲周延 1838~1912
江戸末期~明治にかけて活躍した浮世絵師で、美人画を得意としました。
大奥でチンを飼っていたんですかね! ふさふさでブラッシングも行き届いてそうです。のびのびと自由に可愛がられている感じが良い。
オディロン・ルドン 1840~1916
フランスの画家で、幻想的な世界観を描きました。そんな彼が書いたわんこがこちら。
あ!!! イタズラしたんでしょ!! なにしたの!?
川端玉章 1842~1913
日本画家を代表する人物。近代日本美術の父と言っていいのでは!? そんな方が書いたわんこがこちら!
ゆるわんこと、しっかりわんこの共演……! まさに日本を代表するわんこの作風いいとこどり!!
オットマール・アンシュッツ 1846~1907
ドイツの写真家で、動物の写真を撮るために、シャッターの速度を調節できるカメラを発明して特許を取った人です。一体どんなわんこの写真を撮ったかと言うと……。
おお! ハッキリクッキリ映ってますね! 吠える声が聞こえて来そう!
ヘオルヘ・ヘンドリック・ブレイトネル 1857~1923
オランダの画家で、かなりの才能の持ち主。美術学校を退学になっても、すでに画家として有名で、仕事に困らなかったそうです。
近代の実力派有名人ともなると、ちょっとした手紙やメモ、落書きなんかも残されてしまうのが世の常で……。
ゆる……!! ゆるカワイイ……!! ちょっとキャラクター化して欲しい。
ウィレム・ウィッセン 1860~1923
オランダの画家兼写真家。穏やかな都市や田園風景、芸術家の肖像画を手掛けていました。
わんこの肖像画! フィーバスくん!! 前のマルチーズのミュゼットくんといい、わんこの名前と姿が残ってるって良いですね……。
ジョルジュ・ガルデ 1863~1939
フランスの彫刻家で、動物愛好家としても有名でした。
さすが! 動物好きの彫刻家……! まるで生きているかのような番犬です。……ドアのところに欲しいな……。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 1864~1901
フランスの画家で、浮世絵収集家。代表作は『ル・ディヴァン・ジャポネ』。
このラフ画でもわかるわんこのモフモフ具合と、可愛さ!! よく見たら奥の海辺にもわんこがいますね!
ジュリー・ド・グラーグ 1877~1923
オランダの画家で、動物をモチーフにしたグラフィックデザインをしました。
きゃ、キャワイイ!! この絵柄のグッズが欲しい!!
小原古邨 1877~1945
日本画家で、浮世絵の下絵師でもありました。作品数も多く、世界各国の美術館に収蔵されています。
このふわもこ+骨太な感じ!!
マンガチックにびっくりしたわんこ、近現代の画家って感じですね!
ギスベルトゥス・ヨハンズ・ファン・オフェルビーク 1882~1947
オランダのイラストレーター。主に港や町の風景を描き、特に馬車や馬の絵で知られています。
あああ~、いたずら子犬に手を焼くお母さん犬!!
ディック・ケット 1902~1925
オランダの画家で、主に静物画や自画像を描いていました。画風はキュビズムっぽさがあります。
そんな彼が描いた、ジャーマンシェパードのセースくんの肖像画……!! 愛を感じる……。
いろんな国、いろんな時代で愛された、いろんなわんこたち
こうしてみると、世界中でわんこは愛されているのですね! 姿はもちろん、名前まで残っているわんこもいます。 そしてどのわんこも「うちの子もこういう表情やしぐさをする!!」というものばかり。やっぱり愛犬家がわんこに対して思う事は、どんな国でもどんな時代も一緒なんですね。
世界のわんこよ、幸あれ……そして永遠なれ……。
「誰でもミュージアム」とは?
パブリックドメインの作品を使って、バーチャル上に自分だけの美術館をつくる「誰でもミュージアム」。和樂webでは、スタッフ一人ひとりが独自の視点で日本美術や工芸の魅力を探り、それぞれの美術館をキュレーションしています。「誰でもミュージアム」はwebメディアだけでなく、各SNSアカウントや音声コンテンツなど、さまざまな媒体のそれぞれのプラットフォームに合わせた手法で配信。アートの新しい楽しみ方を探ります。