「あ! エモい!」
街を歩いていてそう感じたら、皆さんどうしますか?
今では多くの人がすぐにスマホで写真を撮るのではないでしょうか。
伝説的戦場カメラマン、ロバート・キャパはかつてこう言ったとか。
「『写真』はそこにある。私たちは、ただそれを撮るだけだ。
(The Pictures are there, and you just take them.)」
いまから約150年前、日本は世界で最高にエモい(?)場所の一つでした。
海外から訪れた人びとはその風景に、人びとに、暮らし方に驚き、当時広がりつつあった写真機でバッシャバッシャと撮りまくったのでした。
その時撮影された写真は、各地の美術館や博物館に多く保管されています。
今回はそうした「外国人が撮影した明治日本の様子」をパブリックドメインとして公開されている古写真からご紹介します。
刀や弓を持ったみなさん
町や農村のみなさん
女性のみなさん
異文化との出会いこそ
幕末から明治にかけての日本は、異文化との遭遇の時代でもありました。
数多く残る写真からは、日本を初めて訪れた人々が感じた驚きや感動、その美しさを留めておこうとした興奮が伝わります。
一方で、その情景は被写体となった人々からすれば、「当たり前の光景」でした。
自らがどれほどの「美しさ」を秘めているか、自分ではなかなか気づかないものです。
そのことに気づかせてくれるのは、普段交わることのない人たちとの出会いやコミュニケーションなのかもしれません。
「誰でもミュージアム」とは?
パブリックドメインの作品を使って、バーチャル上に自分だけの美術館をつくる「誰でもミュージアム」。和樂webでは、スタッフ一人ひとりが独自の視点で日本美術や工芸の魅力を探り、それぞれの美術館をキュレーションしています。「誰でもミュージアム」はwebメディアだけでなく、各SNSアカウントや音声コンテンツなど、さまざまな媒体のそれぞれのプラットフォームに合わせた手法で配信。アートの新しい楽しみ方を探ります。
◆「誰でもミュージアム」プロジェクト、始動! パブリックドメインの作品で自分だけの美術館をつくろう