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2023.09.18

口どけの対比が楽しい!亀廣永「古都大内」【秋めく京都の干菓子図鑑・参】

京都の自然の景色や、みやこびとが愛した文様や物語が、指先にのる大きさに表現されている干菓子は、京都の美意識そのもの。そんな京都の老舗の干菓子から、お取り寄せ可能な8作を6回に分けてご紹介します。

第3回は【亀廣永「古都大内」】です。

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初代考案のロングセラー、つぶあん入り落雁の祝い菓子
亀廣永の「古都大内」

紅白饅頭や紅白に染め分けられた干菓子は、京都の昔ながらの菓子屋に常にあるもの。その祝い菓子の銘に、「大内山(おおうちやま)」にちなむものが多いって知っていました?

「大内山」とは仁和寺(にんなじ)の裏にある山で、山中には宇多天皇の御陵(ごりょう)があり、大内裏(だいだいり)を指すことからこの山名がついたそう。こんもりとした稜線を描く大内山は、歌に詠まれてきた名所であり、菓子が求める抽象化した意匠にもぴったり。慶事にふさわしいということで、ぽっこりと丸い形をした菓子が店それぞれに表現されてきたのです。

さてこの店の「古都大内(ことおおうち)」は、昭和のはじめに「亀末廣(かめすえひろ)」から独立した初代の作。落雁(らくがん)の生地の中につぶあんが入る味が評判です。

「落雁と聞くと、かたいもんだと想像しますでしょう。やわらかい生地のまま木型に押し入れて出す。翌日にいい具合に生地が締まるんです」と教えてくれた2代目主人・西井新太郎さん。口に入れると、ふっと生地がほどけるのが新鮮。固めに炊いたあんとの対比もあり、口の中が楽しい。

「干菓子は日もちがするもんやけど、これは早いうちに食べてもらうのがおすすめです」と店頭に立つ妻の祥子(よしこ)さん。80代夫婦と次期3代目・孝明さんの3人4脚で店を支えます。「家族だけの商いですから」と価格控えめなのがうれしくも、ありがたい。

紅白の色合いが年末年始のお遣い物に大人気

「古都大内」1箱3,450円(税込)。10月から5月半ばの季節商品で、2段重ねの木箱に50個入り。日もちは1週間。自宅使いの紙箱入り30個1,950円(税込)もある。年末限定で紙箱入り50個も提供。夏季は琥珀羹(こはくかん)「したたり」を販売。

山に見立てたフォルムの愛らしいこと。お茶請けに最適。

店舗情報

亀廣永(かめひろなが)
住所:京都府京都市中京区高倉通蛸薬師上ル和久屋町359
電話:075-221-5965
営業時間:9時~18時
休み:日曜・祝日 
●お取り寄せ:電話で受け付ける(「古都大内」は10月から販売)

撮影/石井宏明 構成/藤田優
※本記事は雑誌『和樂(2021年10・11月号)』の転載です。掲載データは2023年9月現在のものですが、お出かけの際は最新情報をご確認ください。

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和樂web編集部

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