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2026.01.07

鯛に海老、穴子もたっぷり。”寿司の神様”のレシピを受け継ぐ、大阪寿司御三家「たこ竹」の『上ちらし』【初春に味わう「ちらし寿司」3】

「ちらし寿司」は関西では生ネタは一切ナシで箱寿司や押し寿司の延長にその味があります。その土地の食文化を反映したハレの日のごちそう「ちらし寿司」大研究の第3弾は、大阪寿司の御三家のひとつとされる「たこ竹」の『上ちらし』。しゃれたセンスが感じられる逸品です。

香りのあしらいがふんだんに! 大阪寿司を代表する名ちらし「たこ竹」【大阪・松ケ枝町】

紫と緑、ピンクと茶。うつわの中に描かれた色調の対比が食欲をそそります。
紫色のあしらいの正体は、紫蘇(しそ)の若芽「むらめ」。やわらかい紫蘇の香りは、寿司ネタの口直しにもぴったりです。

今でこそ料理に花やハーブをあしらう演出はあたりまえになりましたが、このちらし寿司が発売になったといわれる明治時代は、寿司の上に香りのものを散らす発想はまだありませんでした。

神ワザを見せてもらいました!

左/椎茸のミンチを混ぜ込んだ寿司飯は、ぴっちり詰めない。冷めたときにご飯が締まるのを見越して、適当に隙間をつくって埋めている。右/上から、きくらげ、むらめ、木の芽。あしらいの価格も高騰中だが、なんとか対応中。

「むらめの衝撃はもちろんですが、三つ葉や木の芽もここから始まったと聞いています」とは、考案者である3代目主人・阿部直吉(なおきち)さんの逸話をよく知る職人さん。
同業者から〝寿司の神様〟と呼ばれたレシピを、代々の職人が大切に受け継いできました。

鯛、海老、焼穴子、海老のすり身からつくるおぼろ、白身魚のすり身が入った錦糸玉子といった豪華な具材の入る「上ちらし」は、一番人気として不動の地位を誇ります。

天保2(1831)年に創業したこの店。箱寿司の「吉野(よしの)すし」、雀寿司の「すし萬」と並び、大阪寿司の礎を築いた御三家と称されて今に至ります。

大阪ですもの、鯛の身がたっぷり!

「上ちらし」2,500円(店内価格)。店内は2卓のみ。飲食希望の場合は、席をあらかじめ確保しておくことをおすすめ。

持ち帰り用はこちら

右/持ち帰りの「上ちらし」2,500円。さすが大阪! 鯛に海老、穴子もたっぷり入ってこの価格。

たこ竹(たこたけ)

住所:大阪府大阪市北区松ケ枝町1-29貴王松ケ枝ビル1F 
住所:06-6881-2200
営業時間:11時〜19時30分(L.O.)
休み:来店前に確認を

【初春に味わう「ちらし寿司」】シリーズ一覧はこちら

※本記事は雑誌『和樂(2025年4・5月号』の転載です。
※掲載価格はすべて税込です。
※価格や営業時間などは2026年1月現在のもので、変更される場合もありますので、あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。
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和樂web編集部


撮影/長谷川 潤 構成/藤田 優
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