めっきりと寒くなりましたね~ こんな季節に欠かせないアイテムとは……
そうそう、アレ!!
答えは、『カイロ』です。こんな漢字だったなんて、ちょっと意外。
実は、懐炉の歴史は古かった!
大河ドラマ『麒麟が来る』で、後に妻となる煕子(ひろこ)が、明智光秀に石を渡す場面がありました。「温めておいた石なので、これをお持ちください」と渡していたのです。
これこそが、懐炉のルーツともいえる『温石(おんじゃく)』。勇敢な戦国武将だって、やっぱり寒いのは苦手。「煕子優しい! 好き!」ってなりますよね! この温石は平安時代の末ごろから使われていたそうです。
懐炉をもんでたの知ってる?
その後温石は進化して、江戸時代には金属製の小箱の中に火をつけた灰を入れる懐炉が登場します。大正末期に発明されたベンジンを燃料とする白金懐炉は、一般にも広まりました。今も実家の押し入れに眠っているという人もいるかもしれません。
今、私たちにとって馴染み深い使い捨て懐炉は、約40年ぐらい前に発明されました。硫化鉄を使った手もみすると発熱する仕組みで、一生懸命もんだ記憶があります。もむ懐炉があったなんて、知らない人も多いでしょうね。
現在は改良されて、もまなくても温かくなります。また大小さまざまな形があり、貼るタイプの懐炉もあります。背中や腰のツボに懐炉を貼って、免疫機能の回復や、冷え防止に利用したりと幅広く使われています。いよいよ冬本番! 懐炉でなんとか乗り切りたいですね!
▼続けてクイズに挑戦!
漢字クイズ!「犇めく」。なんて読む?今は避けないといけない、あれ!
参考文献:『日本大百科事典』小学館、『精選版日本語大辞典』 小学館