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2025.10.17

2026大河ドラマ『豊臣兄弟!』無責任に予想しちゃいます!スタッフ座談会

2026年の大河ドラマは『豊臣兄弟!』と発表されました。人気の戦国時代が舞台ですが、主役はなんと豊臣秀吉の弟の秀長!! えっ、だ、誰だっけ? と思ったのは、私だけではないはず...。(ゴメンナサイ)。そこで和樂webに集う動物編集スタッフで、主役の秀長も含めて、どんなドラマになるのかを、好き勝手に予想してみました!!
文・柴犬

好き勝手に喋る、編集部村の動物をご紹介

◎参加メンバー
◆ラッコ太郎:『晴天を衝け』で大河デビューしたひよっこ大河ウォッチャー。以来、毎週テレビの前で待機するリアタイ勢。子供時代の理想のタイプは加藤剛さんの大岡越前。太郎だけど実は女子。(座談会ではラコ太と表記) 
 
◆ニワトリ子:映画が大好きなニワトリ。劇場鑑賞でポップコーンを食べることが日課。和文化初心者だけど興味津々で目下勉強中!(座談会ではトリ子と表記)                                 

◆おハム:子ハム時代に新撰組にハマり、そこから芋づる式に(今も)気になるジャンルをかじり広げ続けている。『水戸黄門』シリーズの飛猿(とびざる)が最大の推しで、右手の風車は応援グッズ。(座談会ではおハムと表記)

◆チワさぶろう:歴史とラーメンをこよなく愛するチワワ侍。大河ドラマなど時代劇好き。(座談会ではさぶろうと表記)

今までの大河ドラマの主役像とは、ちょっと違う!?

―― 来年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、戦国時代の物語です。ただ今まで放送された戦国時代の主役とは、少しイメージが違うようですが…。

さぶろう:なんか苦労するんだろうなぁという気がしますね、秀長は。お兄さんである秀吉に引っ張り回されて。私はそういうイメージを思い描いていますね。

ラコ太:主役よりも、周りの人の方が目立ってくるんじゃないかな?

おハム:かなり前ですけど、高嶋政伸も秀長を演じていませんでしたか?

さぶろう:竹中直人が豊臣秀吉役だった、1996年の大河ドラマ『秀吉』ですね。ヒットしたので、そのイメージを持っている人もいるかもしれませんね。

―― チワさぶろうさんが書いてくださった記事にも書かれていましたが(詳しくはコチラから)功名心を持たずに補佐役に徹するって、中々できないと思うのですが…。

さぶろう:すごい優れているけれど、表には出てこない。世の中にはそういう人がいっぱいいますが、その代表みたいな感じですね。秀吉ってお調子者じゃないですか、信長に対してもいい顔ばっかりしていて。秀吉が手が回らないことを、全て秀長がやってくれていたんだと思います。仲の悪い人同士を、まあまあって和解させたりして、場を取り持つのが秀長はうまかったんじゃないかな。ですから、今の時代の主役には合ってますよね。

トリ子:私は大河ドラマに詳しくないのですが、映画をよく見ているので、秀長役の仲野太賀さんには注目しています。私服写真がアップされると、それに対するコメントが「昔の彼っぽい」とか、「付き合った気がする」とか書かれていて(笑)。「国民の元彼」って言われてるんですよ!

―― 国民の元彼(笑)。

トリ子:映画でもヒロインの幼なじみ役とか、友人役など身近にいそうな人を演じていてうまいんです。だからきっと今回の大河ドラマでも、素で驚いたり、素で怖がったりしているような、肩肘のはらない自然体の演技が見られるような気がしています。

えっ、ターゲットはサラリーマン?

―― 『光る君へ』が女性層を取り込んだと言われていて、今放送中の『べらぼう』は吉原を描くなど攻めていて、新しい視聴者を増やしているようです。では『豊臣兄弟!』は、どんな内容になると思いますか?

ラコ太:今回の脚本は、『半沢直樹』とか『下町ロケット』を書いたかたなんですよね。ですから、視聴者の気持ちに訴えかけて、共感させるのが得意そうです。みんなが感情移入して、「あ、スカッとした!」と思うような逆転劇の描写もあるような気がします。

さぶろう:『半沢直樹』もスリリングなシーンが多かったじゃないですか、金融庁監査が入ってそれをくぐり抜けるとか。

おハム:昔の大河ドラマって、骨太のチャンバラ劇が多かったイメージがありますが、最近は変わってきていますよね、恋愛を主軸にしていたりして。時代の流れで変わってくるのは、自然なことだと思います。今回も、秀吉とか信長とか、教科書に出てくるような人物ではなくて、秀長にスポットを当てる目の付け所が新しいですよね。先の展開がどうなるかわからない、そんな楽しみ方ができそうな気がしています。

トリ子:小栗旬さんが信長役なのも、シティー感が溢れているというか、ビジネスマンの結構仕事できる人系のイメージで入りやすいと思うんですよね。『キングダム』でもカリスマチックな知将を演じていて、すごくしっくりくるんです。仲野太賀さんと、秀吉役の池松壮亮(いけまつそうすけ)さんとの対比も楽しみです。

―― これは、若いサラリーマン世代の心をつかみそうですね!

戦国時代だけれど、血は出ない!?

ラコ太:私、戦国時代は血みどろのイメージがあって、正直に言うと苦手なんです。怖いというか…。

―― 確かに、戦いの時代ですからね。同じように思っている視聴者もいるかもしれませんね。

ラコ太:公式ウェブサイトを見ると、ホームドラマという言葉が出ていたので、家族の繋がりやそれに伴ったエピソードが中心になるのかな? と期待していて。もちろん戦国武将らしいエピソードも出てくると思いますけど、私のような血が出てくるのが苦手な人も大丈夫なような…。

さぶろう:血は出ないと思いますよ! 出ないです。

―― あ、断言しちゃった(笑)。

さぶろう:この間の『べらぼう』の恋川春町の切腹のシーンでも、血が出る描写はなかったじゃないですか。それに女性陣の配役を見ても、寧々(ねね)役が浜辺美波さんで、秀長の妻の慶(ちか)の役は、吉岡里帆さん。これだけの人を揃えているということは、家族を描く場面が中心になるのではないかという気がします。慶はお姑さんのなかと、とても仲が良かったらしくて、神社とかお寺にしょっちゅう行ってたみたいなんですよ。なかも秀吉の家にいるよりも、秀長の家にいる方がリラックスしてたようで。そんなシーンも出てくるかもしれませんね。

推しの俳優に注目するのも、愉しむコツ

―― 発表されているキャストで、気になっている人はいますか?

ラコ太:私はお姉さんのとも役を演じる宮澤エマさんに注目しています。このともさんも秀吉に振り回されるみたいなんですけど、宮澤エマさんが演じるなら、絶対面白くなると思っていて。

―― 信頼のおける俳優から大河ドラマに入るのは、いいかもしれませんね!

ラコ太:『半沢直樹』の脚本家だから、ちょっとコミカルな描写もあるかもしれないし。エマさんは、顔芸とかコミカルな演技が上手なので、それも期待しています(笑)。でもコミカルな面だけでなくて、シリアスな演技も心に残る、振れ幅が大きいところも魅力なんです。

さぶろう:『鎌倉殿の13人』でも、終盤でお姉さんの北条政子と敵対する、妹の実衣(みい)役が印象的でした。そうそう、前田利家の妻のまつ役に、菅井友香(すがいゆうか)さんが配役されていますが、乗馬が得意みたいです。まつが、アクティブな印象になるような気がしています。

―― 乗馬が趣味のおハムさん、お馬さんは賢いから、乗り手が下手だと落としちゃうそうで?

おハム:はい、私はいつも落とされています(笑)。大河ドラマで俳優が乗る馬は、大人しい子たちだと思うので、そんな心配はないと思いますが…。菅井友香さんは競技馬術にも出場している腕前なので、馬とのどんなシーンが登場するのか楽しみです。障害馬術だと、馬に乗ったままでジャンプするんですよ。ですから、そんなアクションシーンも見られるかもしれませんね。

―― 馬に乗ったままでジャンプ、スゴイですね。これは期待大かも!

トリ子:私は明智光秀役の要潤さんが気になっています。要潤さんも『キングダム』に出演していて、大将軍を支える右腕的な役柄なんですね。光秀はどんな感じなのか…。

さぶろう:今回は秀吉側から描くので、ライバルになる訳ですよね。苦労して丹波の領土を手に入れたら、西隣の但馬(たじま)はすでに秀長に取られていて、先に進めなかったりします。実行役が秀長で、後ろで指示を出しているのが秀吉で。秀吉側からじわじわと追い詰めていく描写になりそうな気がしますね。

―― うーん、秀長もやっぱりそういう手段に出ている訳ですね。なんか真綿で首を絞めるみたいな。

さぶろう:そう、そんな感じ。

トリ子:すごく優秀なのに、報われない人っていますよね。要潤さんって、そういうお人好しっぽいのが合いそう!

―― やー好き勝手喋ったようで、何だか傾向が見えてきましたね(笑)。

アイキャッチ画像:『大坂冬の陣図屏風(模本)』東京国立博物館所蔵 出典:ColBase(https://colbase.nich.go.jp/

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柴犬

大河ドラマ大好きワン子。ティーンエイジャー時代は、周囲がアイドルに熱中する中、時代劇一筋を貫いた強者。チワさぶろう君と昭和の大河の思い出を語り合うことも。自他共に認める、ミーハー。
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