金縛りは、仏教用語だった?
金縛りは、仏教(密教)の用語「金縛法(きんぱくほう)」が語源なのだとか。不動明王が持つ「羂索(けんさく)」という縄で悪魔や煩悩をがんじがらめにして、動きを封じる修法を指しています。そこから目に見えない力で体を押さえつけられて、身動きが取れなくなる状態を、金縛りと呼ぶようになったようです。
江戸時代は怪異・超常現象との認識
江戸時代の人々には、金縛りは幽霊や狐狸などの怪異現象、あるいは亡霊の仕業と恐れられました。庶民の暮らしは湿気が多く、日当たりの悪い裏長屋が一般的。こうした場所は陰の気が溜まり、狐狸のいたずらに遭いやすいと、考えられていたようです。
過去の刑場跡には恨みや怨念が残ると信じられていたので、金縛りに遭いやすいスポットだったとの記述も残っています。
医学的に解明された、不思議体験
現代では霊的な現象ではないという認識が一般的です。夢を見ている状態と覚醒の狭間で、意識ははっきりしているのに全身の筋肉が動かなくなる「睡眠麻痺」だとされています。
もしも金縛りになってしまった時は、落ち着いて数分待ち、深呼吸をして身体の力を抜くと効果的なのだそうです。医学的にわかっているので安心しましたか? ストレスや疲労、不規則な生活が原因とされているので、健康に注意して金縛りをスルーしましょう!
参考文献:『世界大百科』平凡社、『日本大百科全集』小学館
アイキャッチ:『信有奇怪会』国立国会図書館デジタルコレクション

